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フジフレンドパークーフジファブリック×くるりー

念願のフジフレンドパークに行ってきた。普段ライブの余韻に浸り続けるということはあんまりないんだけど、今回は永遠に心がお台場から帰ってこないのでここに感想を書きます。

チケットを取るまで

 正直に言えば、今回チケットを取るかちょっと迷っていた。くるりはあんまり聞いたことがない。フジファブリックにハマった高3の夏、Spotify無料ユーザーだった私は適当にシャッフルで出てくる曲を聴いていたんだけど、フジファブリックの後に時々くるりが流れることがあって、魔法のじゅうたんとかユーミンと一緒に歌ってるシャツを洗えばが気に入ってお気に入り登録していたくらい。この時きのこ帝国の東京とかいろんな曲と出会ったな〜。あとは、ハイウェイの旅に出る理由が素敵だな、というのと山内さんがサポートしていたというのと、志村さんが亡くなった直後志村さんに向けてロックンロールをくるりが歌ったというのと、東京が名曲らしいというくらいのことしか知らなかった。
 チケットをとる決めてはフジフジ富士Qのくるりの銀河がとってもかっこよかったこと。あとTwitterでこんなに素晴らしい対バンは無いと言われていたこと。春休みだから確実に行けるのと、去年の野音を取らずに配信で見て死ぬほど後悔したのと、実習で瀕死になりそうだったから取ってしまえ!となったこと。今回は本当にとって正解だった。

くるり

 ベスト盤を聞いてちょっとだけ予習してから行った。琥珀色の街、上海蟹の朝から始まった。フジファブリックとかCody・Lee (李)に似てる、、?なんか不思議な曲だ〜〜ってずっと思ってたけど生で聴いてもやっぱり不思議だった。ばらの花のあのメロディは何度聴いても本当に綺麗。あと、岸田さんのMCも好きだった。落ち着いたMC好き。熱血系はちょっと冷めた目で見てしまうので大人のバンドのMCが好きだな~と改めて思ったりした。運転免許を取ったんだよねという話が始まった時、「あ、これはハイウェイをやる流れだな」と思った。ハイウェイ、改めて聞くと旅に出る理由が素敵だ。車の免許取ってもいいかなと思ったんだな、と思いつつ、岸田さんが大の鉄道好きということもそこで知ってだから車の免許をとってもいいかなと思ったら旅に出る理由になるんだ…と気づいた。その歌を書いた人の背景知ってから聞くのって歌の聞こえ方が変わるからすごく大事だし楽しいことだと思う。

 いま改めてハイウェイ聴いてるんだけど、ウーハーの話あるんですね。ウーハーの話が始まった時私はピンとこなかったんだけどめっちゃ笑ってる人たちがいて、どうしてなんだろうと思ったら歌詞そのまんまなのか。フジファブリック好きな人とくるり好きな人ってやっぱり結構かぶってるんだな。あとみんなドリンクの引き換えでジンジャーエールにしてるのもくるりの詩から来てるやつだったな。私はコーラにしちゃったけど、「君は僕じゃないのに」で出てくるからって大事な時は深緑の服を着てみようと思ってしまったり昔はback numberの「チェックのワンピース」にあこがれてチェックのワンピースを探したりしていたから歌通りに行動するのってやっぱり楽しいよなと思った。

フジファブリック

 一曲目はてっきりGreen birdだと思っていた。今までのフレパがGreen bird始まり、星降る夜になったら終わりだったので。でも始まったのは東京。東京会場だから?とか思いつつ、もしかして星降る夜になったらはやらないのか...?セトリ全く読めないな...?となっていた。Vaundyとの対バンに引き続き二回目の東京良かった。
 つぎが楽園。これは三回目。三曲目がミラクルレボリューションNo.9だと思っていた(実際そうだった)から、今日はだいぶとがったセトリだな、くるりとの対バンだからかなと思ったりしていた。
 MR9が始まる前のMCで山内さんが、フジファブリックがJ SPORTSのテーマソングをすると勝つからジンクスみたいだと言っていた。本当にそう思う。けど、MR9は他の二曲に比べて明らかにとがっている…
 この後がLET’S GET IT ON。明らかにとがりすぎている。どのタイミングだったかMCで山内さんが「変な曲ばっかりでしょ?大丈夫?」みたいなこと言ってて、私とおんなじこと思ってる…と思った。くるりがフジファブリックはフジファブリックだったよと言っていたけれどこういうことか!と思った。
 この後のMCでくるりとフジファブリック(山内さん)の関係のお話があった。くるりのサポートをしていた時期があったけれど、バンドに戻ることを決めたころにライブで何か歌ってくれと言われてその時作りかけだった曲のワンフレーズを歌ったと言っていた。「フツウ2」という仮タイトルのその曲はECHOだった。私がECHOを初めて聞いたのは高3の夏、2012年のロッキンの映像を見た時。ここで見た夜明けのBEATに衝撃を受けたんだけど、コメントでECHOに触れている人が多くて、「あ、志村さんに向けた歌なんだな」と知ったのを覚えている。生で聞くのは初めてだった。けど、そのMCを聞いた後に聞くとイントロだけで泣けてきてしまってひたすらに泣くだけの時間になってしまった。ライブから2日たった今もご飯作りながらシャッフルでフジファブを聞いているときに偶然流れたECHOでしっかりうるうるしてしまうのでたぶんこの歌聞いたらしばらく泣く人になりました。
 その次が徒然モノクロームだった。高3の夏、Spotifyでシャッフルするとよく流れていたからこれを聞くとあの受験生の夏を思い出す。「行き詰ったとこがほらそれが始まりです」というメッセージ性の強さを改めて感じた。けどこの歌は聞いていてとっても楽しいので涙は引っ込みました。
 その次が星降る夜になったら。これは本当に念願でした。照明覚えて帰ろうと思ってたんだけど白かったことしか覚えてないな。「西から東へと」で山内さんが右から左に指差ししたのめっちゃよかった。私もやった。あと「かぎをくるくるまわして」でみんなくるくるやってたのもよかった。いつもそうなのかな。初めて見たのでよくわかんないけど私も全力でくるくるした。本当にひたすら手をあげていた。ロッキンの筋トレ光あれを彷彿させるくらい。徒然で涙が引っ込んだから今度は泣かなかった。けど、星降る夜になったらは歌詞があまりにもきれいすぎる。これは今度別でnoteに書きます。あと私が弾けなくて大苦戦しているフレーズ、加藤さんはとてもとてもさわやかな顔でにこにこしながら弾いていたので震えました。ちょうど目の前の人が背が高くて加藤さんとかぶってしまっていたんだけど頑張ってみてみたらにこにこしているんだから怖い。手元凝視してしまったが私にはできる気がしません。
 最後は破顔だった。「会いたい人に会えたかな なりたい人になれたかな」とくるりの前で歌う山内さんが少し泣いているように見えてまた泣きそうになった。これも高3の夏によく聞いていたからあの受験生の夏をちょっとだけ感じつつ、あの時会いたかったフジファブリックに会えた喜びをかみしめていました。あと、途中でふと金澤さんを見たらギターを弾いていたので驚いて時が止まりました、気づかなかった。赤いギターよく似合っていて素敵だった。
 後最初に書こうと思っていて忘れていたけどみんな衣装がカラフルだったな、山内さんは緑、加藤さんは黄色、金澤さんはたぶん紫、ドラムの伊藤さんはピンクだった。フジファブってメンバーカラーってあったんだっけ(笑)私もいつか黄色い服を着てライブに出ます。

アンコール

 くるりのみなさんとフジファブリックがコラボするという贅沢すぎる時間だった。ベースが二本。贅沢。
 山内さんと岸田さんがお話して、端っこでベースの二人が別の話をして笑ってて、金澤さんがカメラ?客席?に手を振る謎の空間が生まれていて面白かった。
 コラボの一曲目はロックンロール。志村さんが亡くなった直後に志村さんに向けて演奏したことがあるっていうのを聞いていたからやるのかなーと思って予習で何回か聞いていたんだけど、イントロだけですぐ泣きそうになった。今聞いてもちょっと泣きそうになる。東京、ハイウェイ、ロックンロール、男の子女の子あたりは私のお気に入りになりました。この時くるりの佐藤さんはベースを持っているんだけどタンバリンだった。ということはもう一曲か…?とか思っていた。
 案の定、もう一曲やってもいいですかと山内さんが言った。岸田さんから前日の夜に「あれやらないの?」といわれて決まった曲をやるという。岸田さんがくるりの出番の時にフジフジ富士Qでやった銀河のカッティングが難しすぎて弾いたふりしてたんだよと言っていたからてっきりリベンジするんだと思っていた。岸田さんが山内さんに「リフね」と役割確認していたから尚更銀河かなと思っていたのに始まったのはSunny Morning。何が起こってるんだかわかんなくなったけど、山内さんのリフが始まったところで泣いてしまった。曲中で3回泣くポイントがあったんだけどその一回目。この曲のリフってこんなにかっこよかったっけ…と思ってひたすら手をあげているだけの人になっていた。サビの「さあ始まりの朝旅立ちの時」まで来たところで、「ああ、私はこの歌一生きけないんだと思っていたんだった」と思い出してまた泣いた。2006年のロッキンの映像が好きすぎて何度も何度も見ていたから一曲目のSunny Morningは何回も聞いていたんだけど、昔はフェスでやっていたらしいけれど志村さんが亡くなってからは一度もやっていないようだから一生きけないと思っていた。あのロッキンで聞けた人、いいなあうらやましいなあってずっと思って映像をひたすら見ていたから「ジャパーーーーーン」が聞こえたような気もするし、山内さんが上を指さすしここからはずっと泣くのをこらえつつちゃんと見なきゃと思ってみていた。最後の「どこかに行くならカメラは置いて」で「さっきカメラをもってって言ったじゃん志村さん...」と思ってまた泣いた。本当に意味わからんくらい泣いてるな。「飛び込め!」で飛び込める幸せをかみしめつつ、終わらないでくれ…と永遠に思っていた。志村さんのかく歌に出てくるビックリマークってなんでこんなにもいいんだろうね。
Sunny Moringは大学受験の日、大学の最寄り駅についてエスカレーターを折りているときに偶然流れていた曲。「さあ旅立ちの朝始まりの時」が刺さりすぎて半泣きになったのを覚えている。これが大学への旅立ちの朝、始まりの時になってほしいけど試験の始まりの時は来ないでくれ…と思いながら半泣きでエスカレーターをおりて大学に向かったんだよな。帰りは茜色の夕日の「東京の空の星は見えないと聞かされていたけど見えないこともないんだなそんなことを思っていたんだ」の歌詞と「快速東京行きがまいります」の駅のアナウンスが重なってなんだかわからないけれど大号泣して電車に乗って帰ったんだけど、受験の日の私あまりにも情緒不安定すぎないか。この時聞いたSunny Morningを大学生のうちに生で聞けたこと、幸せすぎた。2012年ぶりだったというから本当にレアだったんだと思う。フジファブリックに出会ったのは志村さんが亡くなってから10年がたつ頃で知るのが遅すぎたと何度も後悔したけれど、最終的にフジファブリックに出会えたことはとっても素敵なことだなと思った。

こんなことをいろいろ考えているうちにフレパは終了しました。ぎりぎり写真に写っていて嬉しい。フジファブとくるりとおんなじ一枚の写真の中にいるって幸せすぎるな。
後未だにSunny Morningきくと泣けてきます。今も聞いて泣きそうになるのを必死にこらえている。どうしてくれるんだ、泣く曲じゃないのよこの曲は。盛り上がるはずなのにすぐ泣く。よくない。でもいつかやりたいな~。

つぎは中野サンプラザのワンマンです。スマチケの人はもう席が分かったらしい。四月だもんな。ちゃんとエイプリルも聞きました。チケットは発送準備中になっていた。ロッキンの6列目ど真ん中が初めて見た席にしてはあまりにも良すぎたから期待はしないしいけるだけで充分幸せなんだけどドキドキしている。とってもとっても楽しみです。それまでお勉強もベースの練習も頑張ろう。ネイルが乾いたっぽいので寝ます。おやすみなさい。



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