稽留流産② 〜妊娠から流産確定まで〜

旦那と結婚してから
私達夫婦は何かとトントン拍子でした。

入籍前の同棲に始まり、
入籍、家の購入、新婚旅行、結婚式…
何のトラブルもなく
幸せな日々が過ぎていき
そのリズムにのるかのように
妊娠がわかりました。
2018年9月末、検査薬陽性反応。


初めて病院に行ったのは
妊娠が分かってから1週間程経った頃。
6週1日、胎嚢確認。
しかし、通常なら6〜8週で確認できる心拍が
まだ確認できず。
6週になったばかりだったので
あまり深く捉えず
また2週間後に病院に来るように言われました。

この2週間の間、
少しつわりのような症状もありました。


そして2週間後の病院。
胎嚢の中に、小さな点が見えましたが
点滅することはありませんでした。

「今日で8週2日のはずですが
心拍が確認できないので、ほぼ流産だと思います」

先生にそう言われて
頭の中が真っ白になりました。
けれど、胎嚢は前回より少し育っていたこともあり
もう2週間様子を見ることになりました。

会計を待っている間、
当たり前のように
待合室にはお腹の大きな妊婦さんがいて
なんの感情もなく、ただ呆然と
涙が溢れてきたことを覚えています。

泣かないように必死に耐え、
会計を済ませたあと
車の中で叫ぶように泣きました。
泣いても泣いても涙が止まらなくて
旦那に心拍確認できなかったことを
LINEで伝えました。

それからの2週間が
一番辛かった。


もしかしたら次で
心拍確認できるかもしれない、と
希望を多少は持っていたものの
"期待した分、希望を持った分、また傷つく"
と思い、
情けない話ですが、当時の私は
もうこれ以上傷つくことに
耐えられる自信がなかったんだと思います。

"妊娠しているけど、流産かもしれない"
という状態だったこの2週間は
例えばコーヒーは控えたりとか
妊娠中に気をつけなければいけないこと、
ひとつひとつを気にすることすら
虚しくて仕方なかったのです。
まだ育っている可能性があるうちは
守るしかないのですが
守ることすら悲しくて仕方なかった。


そして2週間後の病院の日。
今までは1人で病院に行っていたけど
旦那が付き添いたいと言うので
旦那の休みの日に予約を取りました。

「たとえ終わりだとしても
自分が何も見ていないところで
全て終わってしまうのが嫌だ」

と旦那は言いました。
この言葉はすごく嬉しかったです。


その日の朝のこと。
出血が始まりました。
10週0日のことでした。

病院に行き、出血があったことも伝え
内診をしてもらいました。
やはり赤ちゃんは育っていませんでした。


主に流産は
胎嚢が自然に出てくるのを待つ方法と、
病院で手術を受ける方法があります。

私が通っていた病院は
何か理由がない限り、
自然流産を勧める方針だったので
そのまま自然流産を待つことになりました。

「大きな血の塊が出てくるから
取れたらこれに入れて持ってきてください」
と、液体が入った
小さな容器をもらいました。
今回の流産が、何の問題もないものか
病理検査するためだそうです。

検査薬の陽性反応から
流産確定まで約1ヶ月。

2週間ごとが本当に長く感じて
今思えばあっという間の出来事でしたが
当時はすごく長い1ヶ月でした。