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アジア日記。

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【東南アジアの旅】タイ、ラオス、マレーシアへと一ヶ月間、気の向くまま、心の向くままに旅をした。今回の旅は自分の中にいる、もうひとりのわたしと対話をすることが多かった。今までした旅…
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アジア日記#17【時間も人も動物も、すべてがゆったりと。】

ルアンパバーンの手付かずの自然。 混沌とした、東南アジアのみなぎるパワーとは真逆の、怖いぐらいに静かな街。 ゆったりと、しかし気付けば 「あ、もうこんな時間!」 そうわたしを惑わす時間の流れ。 わたしは大金持ちかと思うくらい、ゼロの多い紙幣たち。 この国はわたしの知る東南アジアとは全く違い、着いてすぐは、いい意味で慣れるのに少し時間が必要だった。 ルアンパバーンの地に散りばめられたプルメリアの花たち。優しいピンクも明るい黄色もあってすごく美しい... 名前は分から

アジア日記#16【凛とした、一本の存在に。】

「一人が好きだし、別に寂しくない。」 なーんて、地元・沖縄ではそんなこと言ってた。だけど、それは、「実際のところ、独りじゃないから。」ルアンパバーンに着いて、ふとそう気付いた。 おうちに帰ったら「おかえり。」って温かく迎えてくれる家族がいる。 「あ、気付けばこんな時間まで話してたね!」そう笑い合えるお友達がいるから。 結局のところ、わたしはひとりで生きることなんてできない。 地元でひとりでいても寂しくないのは、どこかに近い繋がりを感じているから。 大好きな人たちが、

アジア日記#15【自然が織りなす碧(あお)を求め、あの場所へ。】

5月30日。 計画のない旅をする中で、唯一、作った計画。 「クアンシーの滝に行く!」 ルアンパバーンを訪れる誰もが足を運ぶ場所。 観光地が苦手で基本的に避けるんだけど、ここはどうしても来たかった。 眠たい目をこすり、バスの中へ。 着いてわたしを迎えてくれたのは、クマ。 「えっ、滝じゃなくて、...クマ?」 驚きを隠せなかった、わたし。パシャり。 そこから少し登ったところに、わたしがずっと見たかった、あの滝が。 すごく、美しかった。 想像していたよりも、す

アジア日記#14【 "ない"がある。そんな街、ルアンパバーン 】

5月29日。 ふと機内の外に目をやると、幸せのボルテージが一気に頂点に達した。 虹!虹!虹! こころが踊っていた。 虹は幸運の象徴。龍の化身とも言われていたりする。 「ラオスに来たわたしの決断は正しかったんだ。天が味方だ。」そう感じた瞬間だった。 東南アジア最期の桃源郷と言われるラオス。 空港に降り立ったわたしは、ぽかーんとしていた。 「え、これ空港?」 そう思ってしまうほど、小さく、質素。 空港内に響くアナウンスもなければ、ざわざわしたあの感

アジア日記#10【わたしの行方は心が知っている。心がわたしの予定表。】

右へ左へと体を揺らされること、3時間。 762個のカーブを経て、チェンマイからパーイへ。 そんなパーイでの滞在は2日間の予定でやってきた。 ヤスミーナもラリッサもこの街が大好きのよう。 すごい独特な雰囲気が漂うこの街。 ヒッピーの街って聞いてたけど、本当だった。 個性的な人を多く見かける。 観光客だけでなく、現地人もすごくユニーク。 ヒッピーと聞けば想像する、あれ。 そう、ドレッドヘアーのそれ。 街を裸足で歩く人も。 (まぁそれは観光客なん