自分史の書き方

早稲田のクリニックで診断書を取得する前に、準備しなければならないものが自分史でした。

今まで自分の人生を振り返ったことが無かったので、ある意味良い機会というか、思い返すと「こんな場面でも違和感感じてたな」「客観的にみたら絶対これしんどかったね」なんて思いながら書きました。

自分史の書き方に型はありません。幼少期から現在まで時系列で書いていきましょう。


僕はこんな風に書きました。カッコ内はあくまでも例文で、僕の事実とは異なりますが参考程度に読んでください。

1.家族構成(例:祖父母、両親、兄と姉と同居しています。僕は末っ子です。両親は教師で、厳格な家庭でした。僕も含め、兄弟は揃って真面目です。)

2.幼稚園時代(例:幼少期はおままごとより外で遊んだり、戦隊モノが好きでした。幼稚園の制服を嫌がったり、スカートを履きたくありませんでした。男の子がズボンなのにどうして僕はスカートなのか疑問を抱くようになりました。幼いながら、スカートは女性が着用するものだという認識があったようです。この頃から性自認に違和感を感じていたと思います。)

3.小学校時代(例:男の子とよく外遊びをしました。登下校も女の子より男の子と一緒にいた事の方が多かったです。高学年になるにつれ、女性であることの嫌悪感が増していきました。生理が来た時は絶望しました。テレビドラマの金八先生で、性同一性障害の生徒を見たときに、僕もこの人と一緒だとピンと来ました。)

4.中学時代(例:部活はバレーボール部に入り、髪を短く切りました。女子と男子で部活や体育が分けられる事に苦痛を感じました、僕は女子へ割り振られるからです。)

5.高校時代(例:初めてトランスジェンダーを理解し受け入れてくれる人と出会えました。だけど、友人にはまだカミングアウトする勇気はなかったです。)

6.大学時代(例:医療系大学へ進学しました。20歳になったとき、仲の良い友人達にカミングアウトをしました。みんな揃って「そうだと思っていたよ、話してくれてありがとう」と言ってくれました。その後両親にもカミングアウトをしました。将来的に戸籍変更まで終えて、男性として生きていきたいです。)


僕は大学4年生で早稲田のクリニックへ行ったので、自分史は「幼少期から大学時代まで」の内容になりました。

なるべく詳細に書き、A4サイズ1枚にまとまるようにしました。


ポイントとしては、

・どんな家庭で育ったのか(家族構成、家族や自分の性格、職業など)
・幼少期や学生時代、それぞれどのような生活を送っていたのか(服装、交友関係、どんな遊びが好きだったかなど)
・自分の性別に違和感を持ったきっかけや、時期、どのような事で嫌悪感があるか
・今後どうしたいか(戸籍変更まで考えている、ホルモン治療と胸オペまで出来たら良い、など)

を書き記すことが大切かなと思います。


僕は幼稚園、小学校、中学校などと時期を分けてから文章で書きましたが、箇条書きでもなんでも良いそうです。自分に合った書き方で自分史を書き上げられると良いですね。



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