見出し画像

みんなで作るプレミアリーグ通信簿 〜クリスタル・パレス編〜

はじめに

クリスタルパレスを担当するパレスポッターと申します。今シーズンは新型コロナウイルスの影響で途中リーグが中断しましたが、なんとか無事にプレミアリーグは7月26日に閉幕しました。クリスタルパレスとしては、12月1週目に5位に浮上し、27〜30節にクラブ新記録となる4連勝4連続クリーンシートを達成するなどチームの成長も見られましたが、その後7連敗し結果14位フィニッシュと後味の悪いシーズンになってしまいました。

自分は、こういった記事を書くのは初めてなので、至らない部分が多々あるかもしれませんが、最後まで読んでもらえると幸いです。

今回は、「プレミアリーグ通信簿」ということで、クリスタルパレスの各選手を勝手ながら5段階で評価しました。評価の基準として今季プレミアリーグで3試合以上出場した選手としました。

評価基準

S チームへの貢献度が素晴らしく高い

A 貢献度が高い

B 貢献度が中

C 貢献度が低い

D 貢献度があまりにも低い

それとは別に良くも悪くも印象に残った選手を

MVP、GREAT、GOOD、BAD、WORSTの評価をつけています。

GK

ビセンテ•グアイタ

評価:A | GREAT |

1年目の昨シーズンは、言語の問題もあり20試合の出場に終わるも今シーズンは、完全に定位置を掴みリーグ戦35試合に出場。反射神経の良さとセーブ率の高さは、相変わらず健在で彼の活躍によりチームが救われた場面が幾つもあり、彼無しでは今の順位で終われなかっただろう。

プレミアリーグのGK部門でパンチの回数を22回記録し、見事1位に。クリーンシートは10でリーグで9番目の記録になり、GK防御率も1.2とリーグで8番目の記録に。シーズン全体を通して安定した活躍だった。また、彼のフィードから攻撃のチャンスが生まれる場面もあり、特にチームの初ゴールとなった3節のアイェウのゴールの起点となったシュラップへのボールはピンポイントで素晴らしかった。190cmの高身長を活かした、ハイボールの強さも随所で見ることができた。

しかし、グアイタは2月のシェフィールド・U戦で相手コーナーからのボールをキャッチミスして失点してしまい、その1点でチームが敗戦してしまった試合があった。ここまで、目立ったミスなく来ていたので少々そのミスにファンは驚いたが、今シーズンの彼の功績を考えると誰も責める訳にはいかなかった。

そんなグアイタに、古巣バレンシアが来シーズン獲得を狙っているという噂が5月に流れグアイタ自身もパレスとの契約が2021年までになっており、契約延長するのかそれとも退団するのか去就が不透明である。
グアイタは33歳だが、GKというポジションを考えると少なくとも後2、3年は安泰だと思うが…

ウェイン・ヘネシー

評価:C

ウェールズ代表の守護神であり在籍7年目になったヘネシーにとっては厳しいシーズンだった。

グアイタの大活躍により9節のシティ戦、10節のアーセナル戦、31節のリバプール戦の3試合のみの出場でいずれもグアイタの負傷によって訪れた出番だった。また、相手が全てBIG6だったこともあり3試合で8失点という悔しい結果に。

ヘネシーは、正確な状況判断や安定したセービングに定評があり、実際シティ戦のガブリエル・ジェズスのシュートを2本止めたセーブは見事だった。これまでのクラブでの実績や代表での功績を考えると第2GKにはもったいない気もするが、グアイタ不在時にヘネシーが出場するのは非常に心強い点である。

DF

ギャリー・ケイヒル

評価:B

昨シーズンは、サッリ監督の元で構想外になり、プレミアリーグの出場は2試合のみ。そんな彼は、出場機会の欲しさに心機一転して南ロンドンでプレーすることに。イングランド代表では、61キャップを記録しチェルシーではCL優勝経験もありチームの中で断トツで経験豊富な選手だが、ファンからは一線級を退いた選手が加入することに少し批判もあった。しかし、加入後初出場となった3節のユナイテッド戦で手堅い守備で勝利に貢献し、徐々に彼に対する批判がリスペクトに変わるようになった。

その後も、昨シーズンの構想外が嘘のように対人能力や空中戦の強さを発揮し、結果25試合に出場。まだまだ、強豪相手でも張り合える力があることを証明した。しかし、年齢によりスピードの部分で相手に劣る場面が目立ったも事実であった。経験豊富であることを活かして、相手フォワードの動きを予測して、経験値で相手を上回って欲しい。

27〜30節の4連勝4連続クリーンシートを達成した4試合全てでCBコンビはケイヒルとダンだった。この34歳と33歳CBコンビがここまで活躍できたのは、ホジソン監督が得意とする守備重視の堅実なチーム作りが実った結果ではないだろうか。
来シーズンの活躍にも期待したい。

スコット・ダン

評価:B

在籍7年目になるダンは、2度のクラブ年間最優秀選手に選ばれた経験があるなど堅実な守備や対人戦に強みがありファンからの人気を誇る。

昨夏には、ニューカッスルやバーンリー、ブラックバーンがダンの獲得を検討するなど30を超えても尚人気が高い。

今シーズンは、怪我で何回か離脱し1年を通してフル稼働はできなかったが、それでも4連勝に貢献するなど素晴らしい出来だった。足元の技術はそこまで高くはないが、打点が高いヘディングが強く目立ったミスが少ないのがダンの魅力である。

パレスのCB陣は、今シーズンは怪我が多かったが優秀な選手が多く来シーズンは、誰がスタメンを取るか全く分からない。そんな中でも今シーズンのような安定した守備を再び見せてくれることを願っている。

ジェームズ・トムキンス

評価:B

髭を伸ばしさらに男前になったトムキンス。
高身長であることからセットプレーでは、ターゲットマンにもなり、スピードも兼ね備える。しかし、彼も怪我の影響で18試合の出場に留まった。

実際20節のセインツ戦では、ミリボイェビッチのふわりとしたフリーキックに打点の高いヘディングで今シーズンの初ゴールをマーク。

スピードを活かし広範囲をカバーしながらマークもしっかり確認するトムキンスだが、自陣のゴール前で相手に揺さぶられるとすぐマークを外してしまう癖があり、集中力の部分で難がある。11節レスター戦の2失点目のヴァーディーの失点シーンもアシストしたグレイのマークを外してしまっている。

集中力が切れやすいのは、長年の課題であり、才能は確かなものがあるので集中力の部分を直してもらい今まで以上に活躍してもらいたい。

ママドゥ・サコ

評価:C

CB陣の中で唯一の左利きであるサコは、空中戦の他にも左足のテクニックや、パス能力に強みがある。しかし、サコも怪我の影響で14試合の出場に。

今シーズンのサコは中々安定しなかった。怪我から復帰し9月以来の久しぶりのスタメン出場を果たした12月の15節ボーンマス戦では、前半19分に退場。安定して試合に出始めたと思った矢先、1月の21節ノリッジ戦でまた怪我をするなど怪我との戦いのシーズンであった。

リーグ中断から再開した31節リバプール戦からは、バーンリー戦を除き6試合に出場。35節アストンビラ戦では、コーナーからヘディングで今シーズン初ゴールをマーク。と、思ったが判定は肩に当たったとしてノーゴールに。34節チェルシー戦の3失点目では、ロフタス=チークにアプローチし過ぎて自身の後ろにいたエイブラハムの存在に気付かずエイブラハムに決められるなど、試合勘からのせいか今までの彼の実績を考えると今シーズンの出来は、よろしくなかった。

まずは、怪我前の感覚を取り戻し、万全の状態で来シーズンに臨んでほしい。

マーティン・ケリー

評価:D | BAD |

リバプール時代には将来も有望されたケリーだが、今年でもう30歳に。ディフェンスラインならどこでもプレーが可能であり、チームでも重宝される存在である。

今シーズンは、本職右サイドバックがウォードしかいないこととウォードの離脱が重なって右サイドバックでプレーすることが多かったが、あまり出来は良くなかった。右サイドバックで出場機会を増やすことでポジショニングや判断能力が試合を重ねるごとに良くなると思われたが、中々進歩することが出来ず、攻撃守備共に中途半端なプレーが多かった。

利き足の逆の左があまり器用ではなく、右足に偏ったプレーをするからか、少しぎこちないパスやクリアが目立つことが多かった。

また、20節のセインツ戦では、トムキンスへのバックパスがズレて、ダニー・イングスに決められてしまうシーンがあった。1点差でリードしていただけにあのミスは、絶対になってはならなかった。

CBでのプレーは、空中線などまずまずではあるので右サイドバックでプレーをもっと頑張ってもらいたい。

ジョエル・ウォード

評価:B

8年前ポーツマスから僅か40万£で加入したウォード。ワン=ビサカが台頭するまで、不動の右サイドバックだった。昨夏にワン=ビサカが移籍したことでスタメンに返り咲き。ウォードは、ワン=ビサカ程の守備力はないが、守備の粘り強さと機動力が強みである。

そんなウォードは、開幕から出番を重ね6節のウルブズ戦では、エリア外からパンチのあるミドルを放った結果、デンドンケルに当たって見事なゴールを決めた。シーズン開幕前は、ワン=ビサカが抜けた右サイドバックは、不安要素だったが、ウォードは見事に守備面で安定した活躍を見せたので冬場に2ヶ月ほど怪我で離脱したのは痛かった。

左サイドにザハがいることもあり、チームの攻撃は大抵左から攻めることが多い。ウォードはPVAのような攻撃的な選手ではなく、基本は守備重視でチャンスがあれば攻撃に参加するタイプの選手である。
ただ、左サイドに比べて右サイドの攻撃は明らかに少なくもう少しチャンスを作りたいところである。ウォード自身が、ゴールに関与できるようなプレーを増やすことができるともう少しチームの攻撃が楽になるのではと感じた。

パトリック・ファン・アーンホルト

評価:A

言わずと知れた超攻撃的サイドバック。スピードを活かした攻め上がりと逆にスピードを活かした1対1を得意とする。2017年にはキュラソー代表から招集がかかったが、今はオランダ代表に安定して招集されていて、延期されたEURO2020の出場を望んでいる。

チームの攻撃の大半は左サイドから生まれるが、今シーズンも果敢な攻めからのザハとの絶妙なコンビネーションはチームの強みで、たくさんのチャンスが生まれた。3節のユナイテッド戦のゴールは、まさにチームの目指す理想のカウンターを体現化したもので、PVAの攻め上がりはチームに欠かせない。

だが、守備の対応に少し難があり、ボールウォッチャーになりやすい。身長が高くないことから自身の背後に相手からロングボールを入れられて、競り負けそのまま失点のようなシーンも何回か見受けられた。特に31節のリバプール戦の2点目の失点シーンは、ファビーニョのボールそしてサラーの動き出しは完璧だったが、完全にボールウォッチャーになっていた。守備の面でもう少し頑張ってもらいたい。

ただ、2ヶ月近く勝ちがなく臨んだ27節ニューカッスル戦でミリボイェビッチの不在で蹴ったFKを直接決めその1点で勝ち点3を掴むなど、大事な所で点を決められる欠かせない存在である。

オランダのPSVユース出場のPVAは、昨冬に古巣PSVから3度のオファーが届く。本人は移籍を望んでいたが、代替の選手の獲得の問題などあり結局は残留。契約は2021年までだが、来シーズンもクラブに留まるかは不透明である。

ヤイロ・リーデヴァルト

評価:B

選手登録は中盤だが、サイドバックでの起用が多かったのでDFの部門で書くことにした。

16/17シーズンのヨーロッパリーグ決勝に出場したリーデヴァルトは、2年前にアヤックスから加入するも昨シーズンは出場なしと厳しいキャリアを送っていたが、シーズン序盤の怪我人とスカッドの人員不足もあり序盤の数試合でベンチ入りし、PVAの離脱もあり本職とは違うサイドバックで17節のワトフォード戦で今シーズン初出場。そこからリーグ17試合に出場した。

久々の試合出場と不慣れなサイドバックでのプレーということもあり、最初は中々安定しなかったが、徐々に試合勘やサイドバックでのプレーに慣れ、22節アーセナル戦や23節シティ戦でも強豪相手にも落ち着いたプレーを見せた。特にアーセナル戦では守備面では、相手の右サイドを封じ込め、攻撃面でもロングフィードでチャンスを演出するなど素晴らしい出来だった。そして強豪相手への活躍もあり、1月にはクラブの月間最優秀選手に選ばれるなど復活のシーズンとなった。

スピードはないが、アヤックスユース出身ということもありテクニックの技術の高さはもちろん、ロングフィードも正確で今まで知ることができなかった、彼の強みを存分に知ることができた。

ただ、あくまで彼の本職は中盤であるので、来シーズンは中盤でのプレーをもっと見たい。

ミッチェル

評価:C

クリスタルパレスユース出身のミッチェル。
33節レスター戦でプレミアリーグ初出場し、PVAの離脱もあり、37、38節には左サイドバックでスタメンで出場。特に最終節のトッテナム戦では、安定した守備でチームのドローに貢献した。

ピエリックやミッチェルには、ワン=ビサカのようにチャンスを掴んでいずれは、ビッククラブでプレーするような選手に是非なってもらいたい。まずは、来シーズンの活躍に期待である。

MF

ルカ・ミリボイェビッチ

評価:B

チーム屈指の展開力を誇り、プレースキッカーであり、キャプテンを務めるルカ。今シーズンは、2本のPKとボーンマス戦の直接フリーキックで3ゴールを記録。昨シーズンの12ゴールからは、大きくダウンしたが、チーム全体のPK獲得数が少なかったのを考慮すると致し方ないか。

主に中盤のアンカーを務め、中盤の守備をこなしながら、マイボールになった時は、カウンターかボール保持か素早く判断する。長いパス、短いパスどちらも正確で高い成功率を誇る。運動量も豊富で90分動き続けられのも強みである。

チームがピンチの時は、ファウルをしてでもボールを奪いに行くが今シーズンは、イエローカードの数が多くリーグトップの12枚もらってしまった。そのため、出場停止で出れない試合も多かった。

しかし、それでも後ろからの組み立てが得意ではないチームにおいてルカの存在は欠かせないものである。昨夏にクラブとの契約を2023年まで延長したので、これからもキャプテンとしてチームをリードしていってもらいたい。

ジェームズ・マッカーサー

評価:A

視野が広く周囲の状況をしっかりと確認できるマッカーサーもチームの中盤を支える必要不可欠な存在である。ホジソン監督からの信頼も厚く、ザハに次ぐ37試合に出場。

マッカーサーは、目立ったプレーよりもシンプルなプレーが多いが、攻守においてよく動けていて、守備への切り替えが早く、常に全力でプレーしている点も評価が高い。

10節のアーセナル戦のアイェウへのクロスボールや29節のワトフォード戦のアイェウへの横パスなど計3アシスト記録しザハと並んでチームトップのアシストを記録。昨シーズンの6アシストもチームトップの記録であり、2シーズン連続でクラブのアシスト王を記録している。

また、34節チェルシー戦の2点目のPVAへのワンタッチパスは非常に効果的で良く視野が見えていたからこそのパスであった。周囲の状況をしっかり確認できている選手が中盤にいるのは、心強い。

来シーズンには、33歳になるがホジソン監督がこのまま順調に来シーズンもクラブを指揮するのであれば、マッカーサーのポジションは取られることはないだろう。

ジェームズ・マッカーシー

評価:B

大怪我から復帰し5年以上いたエバートンからパレスへの移籍を決断した現役アイルランド代表。また、ハミルトン、ウィガンでチームメイトだったジェームズ・マッカーサーと再びチームメイトに。名前が1文字違いで少しややこしい。

運動量があって、中盤を幅広く使うことができ、パスの精度が高いマッカーシーもホジソン監督からの信頼が厚く同じく中盤のマイヤーやリーデヴァルトを抑えて33試合に出場。今シーズンは、怪我を再発することなく復活のシーズンになっただろう。

キックの精度が高いことからコーナーキックを蹴ることも多かったが、コーナーキックの精度は、あまり良くなかったので来シーズンに向けて改善してもらいたいポイントである。また、マッカーサーに比べて視野が狭いのが難点であり、パスの精度は高いので視野の狭さも改善して頂きたい。

マッカーシーもホジソン監督が、来シーズンも指揮を続けるなら安定して試合に出られるだろう。

シェイク・クヤテ

評価:B

長い足を活かした、ボール奪取能力が高いのに加えてフィジカルも強く守備面での期待が持てるクヤテ。
一方で攻撃には、不安があるが19節の古巣のウェストハム戦で加入後初ゴールを記録。

チームの他の中盤の選手とは違いボール奪取に強みがある選手なので、クヤテも欠かせない存在である。チームに確実にボールを取れる選手がいることは、ありがたい限りである。

中盤の選手だが、今シーズンはCBの負傷が多くクヤテがCBに入ることも何回かあった。セネガル代表で以前からCBでプレーしてたこともあり、空中線はもちろんのこと相手の寄せが甘いとある程度はボールを捌くこともできCBでも十分戦力になれるのはありがたい存在である。
来シーズンの活躍にも期待したい。

マックス・マイヤー

評価:C

シャルケからの電撃加入から早2年が経ち、今シーズンこそは本領発揮となるかと思われたが、まだチームに馴染めてないような気がしてならない。ホジソン監督は中盤によく動けるハードワーカーを起用する為、マイヤーのような技巧派は中々器用させてもらえず、出場したとしても途中からサイドハーフ、ウイングの位置に入ることが多い。結果17試合の出場でスタメン出場は6試合だけだった。

とにかく結果を残したかった2年目で得点、アシスト共にゼロで終わってしまったのも非常に残念である。

マイヤーとしても、クリスタルパレスで成功を掴むのか、それとも他のクラブで掴むのかそろそろ考えてもいい時期なのではないかと思う。
いずれにせよ来シーズンは、本当の勝負の年になるだろう。

アンドロス・タウンゼンド

評価:C

昨シーズンのリーグ最優秀ゴールに選ばれたタウゼンド。足の速さを活かした切れ味のあるドリブルが得意で、カットインからのシュートも正確である。

今シーズンは、ザハとアイェウがシーズン全体を通してスタメンを張っていたため、3トップの場合、残りの1枠をタウンゼンド(先発14)、ベンテケ(先発13)、シュルップ(先発11)で争う形となった。

シーズン途中の怪我もあり満足のいく出番は与えられなかったものの、今シーズンは7節ノリッジ戦の1ゴールのみ。昨シーズンと比較してしまうと物足りない結果だった。7月16日で29歳になり、最後の20代となる来シーズンは、自慢のドリブルで得点を量産してほしい。

ジェフ・シュルップ

評価:A

シュルップも怪我が多く満足のいく出場機会は得られなかったが、それでも14節バーンリー戦、15節ボーンマス戦、38節トッテナム戦でゴールを決め、特にボーンマス戦のハーフェーラインを少し超えた辺りからの長いドリブルそして左足のシュートはチームが1人少なかった状況を考えても値千金の一発だった。少ない出場時間で重要な結果を残したシュルップの評価は高い。

レスター時代はサイドバックだったが、昨シーズンの開幕戦でウイングでスタメン出場して以来クラブは攻撃の選手として考えているようで、最近ではサイドバックが怪我をした場合以外を除いて前目のポジションで使われている。

シュルップの足の速さを活かした勢いに乗ったドリブルは、チームの重要な攻撃の1つであり、来シーズン仮にザハが退団したとするならシュルップの出来はチームの勝敗に関わってくるだろう。

FW

クリスティアン・ベンテケ

評価:B

フィジカルが強い上に身長も高いのでベンテケのポストプレーは、攻撃のタメを作る上でも非常に重要である。多少雑なクリアでもベンテケのような選手が収めてくれるだけ大分チームは楽になる。また、コーナーやクロスでもターゲットになることができる。

そんな前線のターゲットになるベンテケだが、1つ難点がある。それは、フォワードとして肝心なゴール数が、加入1年目に15ゴール叩き出したのは良かったが、2年目3ゴール、3年目1ゴールとゴールの数がどんどん減っていき、今シーズンも僅か2ゴールだったことだ。なんとか、アイェウが9点も取ってくれたが、プレミアリーグの中で得点数は31とリーグで19番目の記録だった。今シーズンは、失点が50とリーグで9番目の記録で守備が大きく崩壊することは、少なかったので良かったが、順位を上げるためにも得点力を上げなければならない。

そのためにもバーンリーのクリス・ウッドのように、自身で収めることができ、且つ自身で二桁得点できるような選手になってくれればありがたいのだが。ベンテケには、シュートをしっかり磨いてもらいたい。これが続くようだと新たなフォワードを獲得しなくては行けないのでは…

ジョーダン・アイェウ

評価:S | MVP |

今シーズンのクラブの象徴的存在であるアイェウ。昨シーズンの1ゴールから打って変わって、チームトップの9ゴールを記録するなどアイェウは完全に一皮向けた印象だ。

アイェウは、選手が選ぶプレイヤー・オブ・ザ・シーズン、ゴール・オブ・ザ・シーズン、プレイヤー・オブ・ザ・シーズンの3冠を達成。最優秀ゴールとなった、19節ウェストハム戦のマルセイユルーレットからのループシュートで決まった見事なゴールは、覚えている人も多いのではないか。

アイェウは前線からの守備もサボることなく確実にこなし、CFでもウイングでも柔軟に対応してプレーしてくれたのには、感謝したい。

来シーズンには、ザハ、ベンテケ、アイェウの3トップをもう見ることは出来ないかもしれないが、28節M23ダービーや29節ワトフォード戦など個人的にはこの3トップの破壊力は凄く印象的だった。

ウィフリード・ザハ

評価:A | GOOD |

昨夏にクラブに移籍リクエストを提出するもクラブはそれを認めずにチームに残留となったザハ。それでも、練習から全力で取り組み結局、彼はチーム唯一の全試合に出場し、4ゴールを記録。昨シーズンの10ゴールに比べると残念な結果だが、チェルシー戦での圧巻のミドルシュートなど彼の能力はチームで断トツだった。

チームのカウンターサッカーにおいて彼の存在は、必要不可欠だった。今シーズンも彼のドリブルは、健在で1試合当たりのドリブル成功率は、アダマ・トラオレ(4.9)、サン・マクシマン(4.7)に次いでリーグ3位の(4.3)を記録。開始15分で足の違和感により交代した31節のリバプール戦では、ザハの不在が響きチームは、攻撃のチャンスを中々作れなかった。

ザハはパレスでプロデビューを果たしてから10年経ったが、今年の移籍市場でもステップアップを希望しており、クラブも適切なオファーが届けばザハを放出するだろう。プレミアでもトップを争うドリブラーが抜けるのはチームにとって痛すぎる。シュルップやマイヤー、タウンゼンドなど1人で状況を打開できる選手は揃ってはいるが、ザハの後継者を取るのは、絶対に必要だろう。クラブは最近大金を使っての補強を行なっていないが、ここは大金を使うべきである。チームのプレミア残留に大きくかかってくる点である。

シェンク・トスン

評価:B

エバートンで出場機会を失っていたトスンは、買取オプション付きレンタルで冬に加入。
チームの得点力不足を解消する上でも期待のできる補強だった。

そんな、トスンは加入後2試合目となる23節シティ戦でスタメンに選ばれ、コーナーキックからヘディングゴールを決め順調なスタートを切った。しかし、その後膝を怪我してしまい、その怪我の影響で残りのシーズン試合に出れないと判明。加入から僅か2ヶ月でエバートンに戻ることとなってしまった。加入から順調に結果を残していただけにこの怪我は非常に残念だった。

また、トスン自身もEURO2020への出場を断念しなくてはならないのかと心配していたが、新型コロナウイルスで延期となりトスンにとっては嬉しい大会延期となった。

コナー・ウィッカム

(冬にシェフィールド・Wに移籍) 

評価:D | WORST |

長身ながら技術があるウィッカム。
しかし、得点力が高くないのが難点であった。

今シーズンは、怪我から復帰し1月までの6試合に全て途中から出場した。21節ノリッジ戦ではクロスからのボールに合わせて、同点ゴールを決め、結果を残そうと頑張ったが、その前の19節ウェストハム戦で絶好のチャンスであったGKとの1対1でGK正面にシュートを打つなどファンもガッカリするようなプレーが目立った。

そんな状況を変えようと冬の移籍市場でシェフィールド・Wへのレンタル移籍を決断。
チャンピオンシップに13試合出場し2ゴールを記録している。パレスとの契約は後1年となっており、来シーズンも引き続きチームに残るのか、新天地を見つけるのかまだ分かっていない。

おわりに

今回こう言った記事を書かせていただいたお陰で、
自分でも今シーズンを振り返ることができて
とても楽しかったです。
また、記事を相手に伝える難しさを
学んだような気がします。
そう思うと今回の記事を通して
新たな発見や色々学べることができて
良い経験になりました。

来シーズンも応援頑張りましょう!!
ありがとうございました。

----------

いかがだったでしょうか??

1人でも多くの方に楽しんで頂けていれば、
非常に嬉しいです!

感想やご意見等ありましたら、
是非お気軽にコメント欄やTwitterでのシェア、
お待ちしております!

次回はエバートン編!!

お楽しみに🦁

ライター紹介

パレスポッター (@palacepo2345)
パレス応援歴は短いですが、週末の試合を日々楽しみに生活しています。来シーズン楽しみです!
HERO (footballbaystar)

僕の昼食がちょっとだけ華やかになります