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《 こんな狂った試合が、どこにあるんだ 》

皆さん、GMしてますか。
やっとこさ、大阪の緊急事態宣言が解除となりました。そんな折も折、久しぶりのバンド練習にも参加しました。バンドのメンバーは老若男女さまざまで、年齢層も10才~50才くらいまでと幅が広いです。僕には若い頃に負った手のケガがあり、楽器なんて弾けないんじゃないかと思ってましたが、今はバンドで楽しくリハビリできています。やってみなくちゃわからんことがあるもんだな。

僕自身はベースを担当してるんですが、バンドの中にベーシストが5人います。5人のベーシストの年齢層も10才~50才くらいまでと幅が広いです。ここだけ見ると超前衛的なバンドかと思われそうですが、いたって普通のポップ~ロックまでやっています。

こんな狂った編成のバンドがどこにあんねん!

さて、今日はイントロについてお話しします。っても、曲のイントロじゃなく、イントロデュース(紹介)についてです。

僕は人と人を繋ぐのが得意です。そのスキルが自分自身の仕事上において重要だということもありますが、Aさんと出会うことで、「AさんにはBさんがマッチするんじゃないかな」とフワっと浮かんできます。あとは両者をマッチングさせると、自然に仕事へと発展することが多いです。

こういった自己紹介と他己紹介が、GMにとっての基本を成しています。山の幸を海の民へ、海の幸を山の民へという商売の根本であり、人と人を繋ぐということは、人とサービス、または、サービスとサービスを繋ぐことでもあります。

この他己紹介という言葉ですが、あまり馴染みがない人もいるみたいで、活字にしてみて意味がわかりますが、発音すると「たこしょうかい」となるので、タコ・・・って?と思うみたいです。

そんな僕も事業をスタートしたときは、紹介のセンスもなかったのでタコみたいな奴を紹介したりしてしまい、「オマエ、誰、紹介してくれてんねん!」と怒られたこともありました。これも先日のブログで触れたヒアリング能力と同じで、場数を踏むことによってセンスが掴めてきます。

ギブ&テイクを期待しているわけではありませんが、ギブして、ギブして、ギブしまくって、それがとても大きなテイクになったことは何度もありますし、実際、僕の仕事はそれで成立しているフシもあります。ただ、自分への見返りを求めて他人同士を紹介しているのではないと明言できます。

しかし、元々の僕はそういうタイプの人間ではありませんでした。

僕は学生時代、バスケ部に所属してましたが、同級生も先輩も後輩も他校の奴もシバキまくってたので、最初は面白がられましたが、すぐ誰も相手にしてくれなくなりました。バスケの試合のときも「パスッ、パスッ」とチームメイトに声を掛けても、僕にボールが回ってくることはありませんでした。

試合中、たまにこぼれたボールが僕の手に入ったとしても、ドリブルしてレイアップでシュートして、外れて、でも誰もリバウンドを奪いに来ないので、転々としているボールをまた僕が持ってシュートしてゴールします。ゴールした後のボールも「ダン、ダン」という音をさせながら転がったまま、相手チームも取りに来ません。なので、そのボールを僕がまた拾って相手チームの主将に「攻守交替ですよ」と渡してました。

こんな狂った試合がどこにありますか!高槻じゃ!

そんなことが続くとボールの弾みとは反比例して、僕の気持ちは弾まないままでした。そういったとても情けない経験があるので、なんとか自分が変わらなくちゃと真剣に考えるようになり、自分がパスをもらえるようになるには、まずは自分からパスをどんどん出すようにしようと行動を起こしました。

変化はすぐに結果となりました。

僕からのパスをもらった仲間がゴールを決めると、驚くことに僕もとても嬉しい気持ちになりました。今、ブログを書きながら思い出しても胸が熱くなります。以前の僕だったら、味方であろうと僕以外の人塊がゴールを決めるとシバいてました。そんな僕が変わるには、やっぱり多少の手厳しい痛みが必要だったわけです。

変わった僕は、いつしかバスケの試合において、僕のパスが敵にインターセプトされ、そのまま自陣へ切り込まれて敵にゴールを決められたときでも、なんだか胸熱になりました。自分のパスを敵が受け取って点を取る行為を「うれしい」と本気で感じていました。

しばらくすると、僕はスタメン落ちするようになりました。

その延長線上が今です。

先にことわっておきますが、グッドマネジメント総合研究所でスタメン落ちをしているのではありません。

ヤバイでしょ、会社の代表本人が40才前にして自分の会社でスタメン落ちとか。そうじゃなくて、パスを出す感覚です。

世の中を見渡せば、紹介とか繋ぐとか、コネクトとかジョインとかマッチングとか言葉ばっかり溢れてます。僕と同じような仕事をしてる人は山ほどいるでしょうが、僕がこだわっているのは紹介の質です。

そう、パスの質。

言葉なんてどうでも良くて、あくまで質にこだわります。このパスの質について僕は世の中の誰よりも意識している自負があります。ただ、上手ではありませんが。心血注いでいます。

相手のことを上手に紹介するスキルのセミナーをしてくださいと言われたので、今回のブログ記事を書こうと決めました。

紹介が苦手な人は、紹介することによって自分のマネタイズを最優先に意識しているのではないでしょうか。

その意識では、良いところ小銭稼ぎです。


― ボールを回せ、ボールは疲れない ―
ヨハン・クライフ


また、会おう。

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