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第四章 「スタンド使いは引かれ合う」


“恋人がこの世の全てだ” という人は
大概、すぐにその恋人に捨てられる



だが当の恋人からしたら
そんなことは、知ったこっちゃない

そんな不健康なものを投げつけられても
正直いって迷惑以外の何者でもない


誰もおまえのためには生きていないのである


(注釈)
“メンヘラ” の生態につきましては
下記動画をご参照下さいますようお願い致します

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結婚するつもりもないのに
付き合うことに意味はあるのか

子供が欲しい訳でもないのに
結婚をしたがるのはどうしてなのか


世の中はよく分からないことで溢れている 



当時、僕が別れようと決めたのは

不運なことに

彼女が、同棲をしたいと言い出したのと
ほとんど同じタイミングだった

「私、〇〇くんと一緒に住みたいと思ってる」


その瞬間
時が止まったのが、はっきりとわかった。

1秒経過…2秒経過……


完全に終わった
こいつ、、強すぎる……

遠距離操作型のスタンドなのに
パワーが日を追うごとに増していたのは
これが理由だったのか…


「…ちょっと考えさせて欲しい」



僕はなんとか言葉を振り絞り、電話を切った

受話器からは
例のスタンド呪文が聞こえ始めていた気もするが
今はそれどころではない。


ヤ、ヤツが、、浜松にくる、、、



今回ばかりは本当におしまいだ。


僕は、
愛酒である磯自慢の四合瓶を左手に握りしめ
家のベランダからゆっくり沈みゆく夕陽を眺める


昔にも、別れ話を切り出したときがある
あれは確か僕が大学4年生の夏だった


薬を酒で飲もうとしだしたり
夜中に鬼電がきたりと嫌な思い出が蘇る


シラス、いくら、カラスミ、、酒は止まらない


グビッ……グビッ……
ガボガボ…グビッ……ガボガボガボッ…


お酒は実にいい


特に夏にはキリッとした辛口が一番沁みる

日高見、鷹来屋、磯自慢


この辺りは辛口では絶対に外せない

嫌なことや不安なことを一瞬で忘れさせてくれる
まさに、百薬の長である。


さっきまで何に怯えていたのか、
全く思い出せない。不思議だ。



今日はなんだか実に気分がいい。
酒はまだある。パアッとやろう。



最近は左足がよく痙攣を起こすようになったが
きっと歳のせいだろう


水分不足だと怖いから
ビールでも飲んでおくとするか。

グビッ、グビッッッッ、グビッッッッ、、
、、、!??


(ズキッ………!!!!!)


痛い!!!!!痛すぎる!!!!!!



僕は思わず、その場で倒れ込んでしまった

ス、スタンド攻撃か…!! 


僕は咄嗟に、左足の小指をみる


なっ!!…なに!!??
パンパンに腫れ上がっているじゃあないか!!


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…その後、病院にて


ー尿酸値 11.2ー


医師「あー、痛風ですね、
  最近ビール飲んだり魚卵とか食べました?」

僕 「…身に覚えがありません」

医師「みんなそういうんですよ、
   お薬出しておきますね。お大事に。」 

僕「………。」

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こうして僕は
最恐にして最弱のスタンド能力を
手に入れることとなったのである。。


スタンド名 “Everyday Sunday”


スタンド能力
左足を稼働不能にする縛りを自らに科すことで
今ある悩み事を全て無にする。


文字通り、日曜日が永遠に続く。
まさに天国である。



発動条件 
プリン体で魚卵類を体内に流し込むなどする


To be continued . . .


磯自慢は、今でも大好きです♡









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