歌に恋を合わせる

みなさんの好きな曲はなんですか?好きな歌手はいますか?私はaikoをよく聴きます。その他でも歌詞の内容や曲調が気に入ってよく聴く曲はありますが、アルバムをライブラリに保存しているとなるとやはりaikoが多いです。

aikoの曲の好きなところは何といってもあの声です。あの優しげな丸みのある声が私にはとても合っているようで、心に滲みます。またある曲では明るく弾けるようで、ある曲では気怠げで、切なさや慈しみのこもった曲もあります。曲調や歌詞と声を同調させるのが本当に上手で、真似て歌ってみますがなかなか上手くいきません。

それに歌詞。aikoの曲は歌詞が良いです。安直でないのがまた惹かれます。物語になっているのにあからさまでない感じが心地良くて、何度も何度も聴いてしまいます。何も考えずに曲調や雰囲気だけを楽しむこともできれば、歌詞の意味を考えながらしっかり噛み締めて聴くこともできます。私は作業用として流している際が前者で、電車などの移動中や家で1人静かに聴く際は後者であることが多いです。

初めてaikoを聴いたのは確か小学校の頃でした。当時ブームだった花より男子の主題歌kiss hugです。小学生だったのであまり歌詞の意味なんかは考えていませんでしたが、曲の雰囲気や声の焦ったい感じがドラマの内容ともよく合っていてお気に入りでした。当時はその1曲が好きなだけでしたが、それから何年も経って高校生の頃に再燃し、今ではアルバムで色んな曲を聴いています。

私は基本的にゆったりした曲が好きなのですが、特にお気に入りは

三国駅(夢の中のまっすぐな道)                               大切な人(泡のような愛だった)                               気付かれないように(彼女) 

の3つです。"三国駅"を聴くと学生時代全般を思い出すのと同時に、今の生活でいいのかと自問したくなります。あの頃から何も変わってないなと思ったり、少しは成長したなと褒めてみたり。疲れた時にこの曲を聴くと、もう少し頑張ってみようかなという気持ちになります。

"大切な人"は歌詞が私には刺さりました。全く同じとは言いませんが、昔好きだった人のことを思う時の私の気持ちによく馴染みます。この歌を聴くときは大抵その人のことを考えているのですが、また彼女のことも書こうと思います。もう一つ、この曲が収録されているアルバムのタイトル"泡のような愛だった"も私は気に入っています。この曲を聴いて私が思い出す恋も泡のようだったからというのと、泡のような"恋"ではなく"愛"な部分がとても印象的です。泡のような恋だとすぐに終わってしまった恋のように感じられますが、泡のような愛だとどうですか。恋が愛に変わっただけで、一気に言葉にできないような雰囲気が出るような気がします。というのも恋が泡のように消えることはあっても、愛が泡のように消えるというのは想像し難いからです。泡のようにふわふわで、キラキラした、それでいて不安定な、でも心地の良い愛があった。そんな風に私は感じました。

最後に"気付かれないように"ですが、この曲には思い出の人が1人、歌詞そのものに当てはまる人がまた別に1人と2人への思いが詰まっています。思い出の彼とはよくカラオケに行ったのですが、その際に私はよくこの曲を歌っていたので、それがそのまま思い出として残っています。問題はもう1人の方で、曲の内容がよく当てはまります。

私はよくこうして恋愛の曲に昔の人を重ね合わせているのですが、みなさんはいかがですか?きっとこういう曲がずっとずっと溜まっていって、いつか私のプレイリストがいっぱいになる日が来るんだろうな。