〜凛世の憧れた「世界」〜凛世STEP感想
⚠️注意
このNoteには以下の要素が盛り込まれています
・凛世STEPの内容全て
・凛世WING、凛世LP、sSSR【夜明けの晩に】、pSSR【硝子少女】『BRIGHTEST WHITE』の歌詞、某古典文学作品の話
・凛世コミュァーによる長文感想と考察
以上をご了承の上、この先お読みいただけますと幸いです。
改めまして皆様お久しぶりです。イトヨです。
凛世STEPを速攻で読み終えたので、早速長文感想Note書いていこうと思います。話の中身が漏れないよう、速筆でメモ取りながら書いていったので、多分というかほぼコミュの内容全て触れて行くつもりです。なのでネタバレだけは本当に気をつけてくださいね。
あ、一応画像使用はなるべく抑えて文章で語ろうとは思っています。思っているだけで結構使うかもしれませんが
「まだ読んで無いよ」という方は予習、もう読んだ方は復習で読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします
それでは早速参りましょう。
①まだ見ぬ
凛世コミュの初っ端、まあ入ってくるとは予想済みだったけどまさかこんな早く来るとは流石に想定外。
一番目のコミュは、以下の二つとその直後の話--(3)とでもしておきましょうか--で構成されています。
(1):凛世LPの「飛べる」で挟まれた姉の舞踊稽古の回想シーン
→(2):sSSR【夜明けの晩に】で挟まれた、幼い頃の姉が嫁入りに行く所の回想シーン
→(3):姉の神前式と、嫁入り前夜の姉とのやりとり
どちらも今一度振り返ってみましょう
(1):凛世LP「飛べる」
まだ凛世の姉が嫁入りする前のこと。凛世母の歌を聴きたかった凛世は、母と姉の舞踊稽古を襖越しに聞きながら、廊下で折り鶴を折って遊んでいました。
ここで出てきた『折り鶴』は、pSSR【杜野凛世の印象派】「drawing1」や朝コミュ、LPのコミュでも出てきた今回の凛世STEPの象徴とも言える物。
LPライブ大成功後コミュの話でも関わってくるのでまだ未読の方は是非一度読了してみてくださいね。
話をコミュに戻しましょう。「そんなに歌が聞きたいのなら、凛世も一緒に稽古しない?」と誘った姉に対して、凛世はこう答えました。
凛世「飛べないでしょう?舞踊では」
凛世姉「飛びたいの?凛世は」
ここでLPの話は終わり、(2)に続いていくわけです。
(2):sSSR【夜明けの晩に】「ウシロノショウメン」「ソラマメ」
凛世が8つの時のこと。凛世の姉は、遠くへ嫁ぐすることになりました。
そんな姉の嫁入り前日、近所で親戚たちと「かごめかごめ」をして遊んでいた凛世。その輪に「真っ白に輝く」白無垢姿の姉が混ざり、一緒に遊んでくれたのです。それをみた凛世は「自分の姉が嫁入りし、どこか遠くへ行ってしまう」と実感し、寂しい想いを抱いた。
ここまでが【夜明けの晩に】で語られていた情報です。
しかし、今回のSTEPではこの話の続きが語れたのです。それが(3)となるわけですね。
(3):姉の神前式と、嫁入り前夜の姉とのやりとり
場面は切り替わり、どこかの神社の境内。
神前式(神社で挙げる結婚式)を終えた凛世の家族と、姉の夫の家族は最後に記念写真を撮ります。白無垢姿の姉に連れられて写真に混ざった凛世の声は、どこか寂しげなものでした。これは無理もありません。幼い頃よりずっと一緒だった姉が、明日からは家から居なくなるのですから。
そしてまた場面は切り替わり、姉への手紙を認める凛世。
「何事も変わりない」と書いた凛世は、「姉さまがいません」と悲しげに呟き、嫁入り前夜の姉さまとのやりとりを思い出します。
家に戻ってきた凛世は嫁ぐ前の姉と最後の会話。
「姉が出ていくことが寂しい」と伝える凛世に、凛世姉はこう言いました。
「凛世も、いつか来るかもしれないわね。ここから出ていく日が」
そんな未来を怖がる凛世に、姉さまはこう続けたのです。
ここで出てくる『世界』という言葉。
凛世のWING優勝後コミュタイトルであり、今回の凛世STEPを知るための超最重要キーワードです。これ無しで今回のコミュ語るのは無理ってくらいには重要なので、必ず頭に入れてください。
大丈夫ですか?
大丈夫だと信じていますので、コミュタイトルの話を終えたら次のコミュの話にいきましょう!!
◯コミュタイトル
タイトルの意味は「まだ見ぬ(世界)」
先程画像で貼った姉の台詞です。
②たゆたふ
更級日記がさァ!!!!!!!
……大変失礼いたしました古典オタクの顔つきが出てしまいました。
コミュの話をします、はい
◯「物語」と、凛世との関連
冒頭から凛世がある古典文学文学作品の話をしています。
この冒頭を聞いた時、何の話かさっぱりわからないという人もいる一方で、「ああこれね」と理解できた方もいるのではないでしょうか?
そうですね、菅原孝標の女が書いた「更級日記」ですねこれ
そもそも知らなかったり忘れているような方もいると思うので簡潔に話の内容をお伝えしましょう。
時は平安時代中期。上総介(当時の官職。県知事のようなもの)として現在の千葉県に赴任した菅原孝標の娘として生まれた作者。彼女は姉や義理の母から『源氏物語の一部』*を聞かされて育つうちに、「いつか上京して源氏物語を全て読みたい」と決意し、父の任期が終わったタイミングで都へと上京する。
しかし実際上京して物語を読みながら都で暮らしていくうちに、物語で語られた光源氏の話はあくまで空想上の物であり、現実とは虚しい物なのだと痛感する……
(*当時は勿論印刷という技術はなく、物語などは全て手書きで写本しているか琵琶法師の語る平家物語のように暗記したものを話す方法しかなかったため。)
大まかに話すとこんな感じの古典文学作品です。
さて皆様、この更級日記と凛世STEPとの共通点に気づくでしょうか?
具体的には以下のような共通点があるんです。
・姉や義母が話してくれた「物語の世界」に憧れる少女
→姉さまが話してくれた「世界」に憧れる凛世
・都から遠く離れた田舎で暮らし、ある出来事をきっかけとしてついに念願の上京を果たす少女
→凛世もまた、東京から遠く離れた鳥取で暮らしており、ある出来事をきっかけに上京する
・少女は源氏物語を全て手に入れ、読み始めた時の感情を「后の位も何になろうか、いや何物にも代え難い」と表現。
→凛世もシャニPを「何者にも代え難きお方」と表現
などなどこのように共通点がある一方で、上京した少女と凛世の結末は真逆でもありました。
少女は最終的に「物語」があくまで空想上の産物であり、現実とは空虚な物なのだと諦観の念を抱きました。
しかし凛世はどうでしょうか?
上京しシャニPと出会ったことで「世界がぱあっと明るく」なり、心暖かく、楽しく、輝かしい毎日を過ごせるようになったのです。それこそ姉が語ったような「ここではみられない景色を見る」「ここでは出会えない人と出会う」をシャニPと一緒に経験してきたわけです。
これはファン感謝祭や十二月短編、ローポジなどの凛世のコミュ、そして今回のSTEPの最後のコミュでも幾度ともなく語られていましたよね。
この『更科日記』の使い方本当に上手くないですか? 序盤では凛世との共通点が数多くある一方で、しかして二人の結末は実際には真逆。
--と、こんなに話したんですけど、実はまだ二番目のコミュの冒頭しか触れてないんですよ。おかしいですね???
このまま話してるといつまで経っても終われないので「物語」の話はここで切り上げて、コミュの続きに移りましょうか。
◯「世界」
場面は中学のクラスの中へ。凛世と同級生の少女が進学先の高校についてやりとりしていました。凛世が「母に言われた通りの高校に行く」と告げると、同級生は驚きます。
「私、いきたいとこあって自分で決めたから」
「海外!留学しようと思うんだ」
「何故でしょう?」と聞いた凛世に、同級生は一言だけ語りました。
「知りたかったから、世界を」
その言葉で、凛世は再び姉の台詞を、自身が幼い頃に飛ばした折り鶴を思い出します。
あの折り鶴はどこへ飛んでいったのか……
凛世は……この世界しか……知らない……
同級生の言葉に揺蕩いつつも、実家へ帰宅した凛世。
そんな彼女の元へ、東京で暮らす叔母から手紙と合格祈願のお守りが届いたのです。
東京で学問の神様を祀る神社といえば湯島天満宮。
天神様こと菅原道真を祀る神社です。お守り買い行けば凛世とお揃いにできますこれ
ちなみにこれは完全な余談ですが、『更級日記』の作者:菅原孝標女は苗字でお察しの通り菅原道真の子孫だったりします。多分偶然でしょうけど
この東京に住んでいる叔母さまがくれた手紙とお守りが、実は重要な役目を果たすのですが、それはまた次のコミュの所で
◯コミュタイトル
『たゆたふ』の意味は以下の二つ
ここでの意味としては②の「心が動揺してきまらない」でしょうかねぇ
③遭逢
◯運命の出会い
時間は進み高校進学後。お守りと手紙のお礼を伝えるために、凛世は生まれて初めて一人旅で東京へ行くことを決意します。凛世があの日上京していた理由は叔母の家へ行くためだったわけです
当初は凛世母も同行する予定でしたが、凛世から「もう自分は16になること」と「母さまには家の用事がある」ということで説得され凛世の一人旅を許可しました。
初めて上京した凛世は、「源氏物語」に憧れた少女のように、みたことのない景色や沢山行き交う人々を見て期待と羨望の眼差しを向けていました。目の前には姉が言っていた通りの事実が広がっているのですから、凛世が興奮してしまうのは仕方ないことでしょう。
しかしそのためか、凛世は叔母の家へ行く途中で曲がる角を一つ間違えてしまいます。さらには、元の道へと戻る途中で下駄の鼻緒が切れてしまったのです。
困り果てた凛世に「君、大丈夫か?」と声をかけて来たのは、勿論あの男--そう、シャニPでした。
WING冒頭で描かれた『運命の出会い』です
そうしてWINGで描かれたやりとりを終えた凛世は、叔母の家へと向かいます。
頭の中では、先程シャニPにかけられた言葉が脳裏から離れない様子でした。
「そう、君をプロデュースしたいんだ。
俺が必ず最高の舞台に連れて行ってみせる」
「--最高の……舞台……
それは……どのような場所なのでしょう……」
◯『もしあの角を右に曲がったなら……』
先中で『運命の出会い』とも称されたシャニPと凛世の出会い。
以前書いたnoteでも言っていますが、この出会いは本当にいくつもの小さな奇跡が重なったことで実現した物です。
もし凛世母が一緒について来ていたら……?
もし凛世が一つ角を曲がり間違えなければ……?
もしあそこで下駄の鼻緒が切れてしまわなければ……?
もしシャニPがそこを通りかからなければ……?
もしシャニPが自分のハンカチを割いてまで下駄の鼻緒を直していなければ……?
もしシャニPが「最高の舞台に連れて行く」とまっすぐにアイドルに誘わなければ……?
沢山の「もし」が重なり続け、遭逢を果たしたシャニPと凛世。
どれか一つでもかけていれば二人が出会うことは無かったかもしれません。
その出会いはまさに『小さな奇跡 無限の可能性が繋がった』運命/必然としか言えない物でした。
改めて歌詞読んでみてもさぁ……
いやほんとにこれ『BRIGHTEST WHITE』すぎるだろ……
曲のフル初めて聞いてから、「これ凛世に合いすぎるから凛世に歌ってほしい」って言ってたら、公式からマイコレに続いてまたしても投げられたんですけどいやこれどうなってるんですか本当にもう無理まじでありがとう……
ライブで凛世が歌ってくれるのもお待ちしてます!!!!
◯コミュタイトル
意味は『出会うこと』『巡り会うこと』
まさにシャニPとの『運命の出会い』を表しているコミュです。
④衝撞
◯姉の助言
コミュの始まりは叔母の家から。
「何事もなく到着した」と母に電話で伝えようとした時、アイドルに勧誘された事を思い出すも、凛世はそれを伏せます。
「アイドルになりたい」だなんて家族に相談すれば反対されることは目に見えているからです。迷った末、凛世は最愛の姉へ「相談したいことが」とチェインを送るのでした。
そう言えばpSSR【さよならごつこ】「遠きにて」では、これだけ愛しく頼りに思っている姉と一緒にいても、シャニPと一緒に居られない寂しさを埋められなかった所が描かれていたんですよね。本当に凛世の人生にとってシャニPの存在は、大きすぎるんだろうなって……
帰りの新幹線の中で、凛世は三度シャニPの言葉を思い返します。
凛世は今まで家族から人形のように大事に育てられ、競い高めあう友人もいない、頼れるのは自分の姉だけというような生活を送っていました。
シャニPとの出会いはそんな凛世にとって衝撃的でした。あれほど真っ直ぐに誠実に自分に接してくれた人は、シャニPが初めてだったのですから
こんな事あったら流石にシャニPにめちゃめちゃ重い愛向けて一途な恋をしてしまって仕方ないでしょ……
そして場面は移り、東京から帰った凛世を姉が迎えに来てくれた所へ。実家では話しにくいからって駅近くの喫茶店で相談乗ってくれる凛世姉が聖人すぎますね。
そこで凛世は、姉に「シャニPの言葉が自分の中の何かを変えてしまった」と心情を吐露します。
今まで「是が非でも何かをしたい」と強い欲求の無かった凛世が、初めて「どうしても」という言葉を使ったことに対して、姉は微笑みを浮かべます。
ここで凛世の姉が「出会っちゃったのね」と表現しているのを見るに、凛世の姉もまた凛世と同じように、今の夫から「シャニPと同じような言葉」をかけられたのをきっかけとして二人が付き合うようになったみたいな過去もあったのかもしれませんね。
もしくは、一番目で凛世に言っていた「凛世には色々な景色を見て沢山の人に会って欲しい」という台詞からして、「(色々な景色を見せたり、色々な人に合わせてくれたりと、様々な事を経験させてくれる人に)出会っちゃった」かも?こっちの方が話の流れ的には自然そうです。
そんな姉さまは、凛世に「今の自分の思いを正直に両親にぶつけてみる事」を提案します。こうして凛世は、姉の付き添いのもと両親に直談判することになりました。
◯【想ひいろは】で語られた杜野家の騒動・上
実家に戻って来た凛世は早速両親に自分の本心をぶつけます。
割とよく議論になってた「凛世がアイドルを知ってたのか知らなかったのか問題」ですが、答えは「知ってた」みたいです。
今まで凛世を人形のように大事に育てて来た両親ですから、凛世が危惧していた通り猛反対します。廊下に居たいとこたちも大騒ぎ、凛世母にいたっては「ああ……なんてこと……」と火曜サスペンスで聞いたような反応です
父からも詰め寄られますが、それでも凛世は意思を変えません。
「ですが……知りたいのです……
最高の舞台というものが……どのような所なのか……
この目で……確かめたいのです……」
この台詞で一旦コミュは終わり、五番目のコミュへと続いて行きます。
コミュタイトルの話をしてから、杜野家の騒動の結末を見て行きましょう。
◯コミュタイトル
意味は「強く落ち着かない欲求」
凛世の「アイドルになりたい」「シャニPについて行きたい」という欲求。
凛世の姉が語っていたように、この二つは凛世が生まれて初めて「どうしても」という言葉を使う程までに、心の底からやりたいことだったのです。
⑤心は
◯杜野家の騒動・下
前回からの続きです。
父から「高校はどうするのか?」と尋ねられた凛世は「向こうで励む」と答えます。しかしそれでも凛世の母は頑なに「アイドルという安定しない職業に就く事」を認めません。
そこへすかさず凛世姉が助太刀に入ります
これを受けた両親ですが、それでもやはり自分の子どもが心配な様子。しかし姉の言うことも一理あるからか、凛世母は「プロデューサーがどんなお方かわからない以上はなんとも言えない」と告げます。初対面ですまんとか言い出したりまだそんな出会って日も浅いのに「結華」って呼び捨てしたりするような男だからねシャニPは。そんなやつに自分の大事な子ども任せられるなんて思えなくても仕方ないよね
ここで凛世はシャニPがどういう人だったのかを語り始めました。
流石のこれには、凛世両親も人柄については黙るしかありませんでした。
しかし、それでも凛世母は「アイドルになること」だけは認めませんでした
「ですが、それでもそのお方についていきたいと、
アイドルになりたいと言うのなら、お行きなさい」
そう、アイドルになることだけは認めてくれなかったものの、シャニPの元へ行くことは許してくれたのです。それに加えて、未だ反対の立場だった父親をも「一度好きにやらせてみれば良い」と説き伏せてくれました
正直【想ひいろは】Trueでの感じや、WINGコミュでシャニPに見捨てられるの極端に恐れてたので家出みたいな形で飛び出して来たんじゃないかと思ってたんですが、蓋を開けてみればシャニPの元へ行くこと自体は認めてくれていたみたいで正直ホッとしてます。WING優勝でアイドル活動自体も認めてくれたみたいですし。
こうして凛世が杜野の家を発つことになった日の朝。
最後に見送りに来てくれた母に別れを告げ、彼女はシャニPのいる283プロの事務所へ向けて故郷を旅立ちました。
◯[閑話]凛世母の思いを考えてみる。
コミュの話を続けたいのは山々ですが、ここで一度考えておきたい事があります。それは、「猛反対してた凛世母がどうしてシャニPの元へ行くのを許してくれたのか」について。
ファンブックでも明かされている通り、凛世は両親からまるで人形のように大事に育てられて来ました。そんな凛世が自分の意思で自分たちの手の届く範囲から去ると言うことは、作中での父の台詞通り心配になって反対してしまうのが至極当然。しかし凛世母は、凛世がシャニPの人柄の良さを伝えると一転してシャニPの元へ行く事を許しています。一体何故……?
この疑問を解決する鍵は、どうやら旅立つ直前に凛世へかけた「止めたとしても、止まらないのでしょう、あなたは--誰に似たのだか……」にありそうです
考えられる仮説としてはこのあたりでしょうか
①凛世母も、凛世がシャニPにしてもらったような事をきっかけに夫と契りを結んだから
②自分たちの言葉でも一向に心を変えない凛世を見て「まるで自分とそっくりだ」と感じて説得を諦めた
個人的には「誰に似たのだか……」と言うような台詞を凛世母が言っているので、②じゃないのかなーと思いました。姉の台詞にもある通り、「凛世がこのような申し出をしたのは初めて」な以上、以前に「止めたとしても止まらない」と凛世が言われるような事があったとは思えません。
なら何故凛世母は凛世が「止めたとしても止まらない」と分かっていたのか?
「自分の娘だから」と言う説でも良いかもしれませんが、私は凛世母も、凛世の祖父母に対して同じような事を経験したのではないかと思っています。その時の自分と今の凛世が重なって見えたからこそ、凛世の説得を諦めてシャニPの元へ行くのを許してくれたのではないかなと。
最後の「誰に似たのだか……」は、姉や父と見せかけて実は自分のことを言っているのだと解釈すると、個人的にとてもスッキリしました
◯「一緒に」頑張っていこう!
閑話休題。コミュの話に戻りましょう。
場面は東京へ向かう新幹線の中。またしてもピンクを背景にして凛世はシャニPに想いを寄せます。
そして場面はいよいよWING編「運命の出会い」へ戻って来ます。
283プロの事務所を訪れた凛世が自己紹介するところまでは同じですが、STEPではそのあとが少しだけ語られているのです。
それがこちら。
STEP恒例の選択肢のない選択肢が「”一緒に“頑張っていこう!」ってシャニPの台詞なのまじで泣いた
◯コミュタイトル
コミュ内でもタッチボイスでもあった「凛世の心は……決まっております」「凛世は、心を、決めました」という台詞からかなと。
⑥出さない手紙
皆様ここまでお付き合いくださりありがとうございました。凛世の過去編が終わり、いよいよ最後、今の凛世のコミュとなります。
重ねて申し上げますが、ここから先は最新コミュ、pSSR【硝子少女】Trueのネタバレが入っております。大丈夫だと言う方はこのままお読みくださいませ。
◯「今はまだ……貴方さまと……」
*今回のコミュは凛世が描いている手紙の文面(『』)と、いつものPコミュのように凛世とシャニPの会話シーンが交互に繰り返される形で進んでいきます
凛世とシャニPが“一緒に”仕事をしているシーンから
ライブが終わった後、休む間もなく次は撮影の仕事が……
そんな忙しいスケジュールに謝るシャニPでしたが、凛世は笑みを讃えて嬉しいと言います。
『貴方さまとなら、どれほど忙しく慌ただしき日々も
凛世には、まぶしく……』
場面は切り替わり次の撮影の仕事中。
カメラに向かって微笑みながら手紙の文面は筆を進めていきます。
『ただおそばにいられるだけで、その一瞬一瞬が、
輝いて見えるのです』
『そして何より』
『大切としか言いようのない友と出会わせてくださり』
『ファンのみなさまの存在にも気づかせてくださったこと、
感謝してもしきれません』
撮影が終わった後は、シャニPとやりとりした後、再び手紙の文面へ
そして撮影が終わり帰りの車内。
シャニPに飲み物を奢ると言われた凛世は「珈琲を飲んでみたい」と言います。
好きな人の好きな物はやっぱ飲みたい物だもんね
再び場面が切り替わり、シャニPからコーヒーを受け取る凛世。
そこでこのやりとりですよこのやりとり
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜もう全人類凛世GRADとLPとトワコレコミュ今すぐ読んでこい一度読んだやつもBGMとサウンドONにして一番目からTrueまで読み返してこい今すぐだ今すぐどれか一つでも持ってないやつは俺にDMくれディスコの画面共有で全部読ませるからまじでほんとにと言うかこれ見てるとやっぱ凛世がシャニPに告白する時は「凛世の我儘をどうかお聞きくださいませ……!」って言うんだろうな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜まじでどうするんだよシャニP凛世がアイドル辞めたらアイドルとPって関係で断るのも無理だし今まで散々「なんでも言ってほしい」とか「我儘になっていい」とか言って自ら外堀埋めてる都合上無碍に断ることも無理だぞまじで『階段の先の君へ』で商店街の会長さんも言ってたけどシャニPは凛世に人生を変えるような決断させたんだぞその責任取らないとは言わせないぞ今すぐとは言わないから必ず凛世と結婚して責任取れ
………大変失礼いたしました
コミュの話もそろそろ終盤です。
ここの手紙の文面の背景、凛世コミュでは一度も見たことない程「ぱあっと明るい」「シカクとサンカクとマルで溢れてる」光なの鳥肌物すぎるLPで舞踊家の人が凛世に指導してくれたシカク・サンカク・マルをここで出してくるのやばいだろ
そして最後の場面。
凛世が自分の部屋で手紙の最後を認めています。
『プロデューサーさま、凛世は、』
そうして途中まで書きかけた手紙ですが、凛世はポストに投函することなく引き出しの中へと閉まってしまいます。最後に爆弾発言だけを残して…………
「この手紙は……“まだ”出さない……
今はまだ……貴方さまと--」
「プロデューサーさま、凛世は、貴方さまを愛しております」
「今はまだ……貴方さまと、プロデューサーとアイドルと言う関係でいたい」
硝子少女のTrueEnd見せられたら
もう流石にこう言うこととしか思えないんですが???
◯コミュタイトル
「(今はまだ)(シャニPに)出さない手紙」
凛世STEPのコミュタイトル、本当シンプルでnote書いてて助かる
アイドルを引退してシャニPに告白する時に渡す物なんじゃないですかね流石にこれ〜!!!「凛世は魅力的でしょうか?」の答えもちゃんと凛世が聞けそうでもうね、ブライダルが待ち遠しいです
もうP杜は早く告白して結婚して式挙げろ費用は全部俺たち凛世Pが出す
[総括]これからの二人
シャニPと凛世は間違いなく絶対に100%結婚します(確定事項)
無論凛世が今のシャニPとの関係--アイドル活動を続けていく内はこれ以上進展することはないかもしれません。
ですが、もう今の凛世には、かつて抱いていた「この関係を壊してしまったら、シャニPと一緒に居られないのではないか」と言うような一抹の不安は心のどこにもありません。
アイドル杜野凛世が最高の舞台(と二人が思える場所)へシャニPと共に辿り着いた時、そこがバージンロードの終着点。
きっとその時が来たら、私達は白無垢姿の凛世と紋付袴のシャニPが神前式を挙げ、神社の境内で両家の家族と共に写っている写真を目にすることになります。
そして、姉の神前式の時に寂しげな顔を浮かべていた凛世が、今度は目袋に涙を湛えながら今まで誰にも見せたことのない喜びの表情でシャニPの隣に立ち、真っ白に輝いてる姿も……
今回はここまでです。拙い文章をお読みいただき大変ありがとうございました
P杜の行く道にどうか幸あれ