乖離籠絡
「君がいない事に吐き気がするんだけど。」
言葉にされなかった音をなぞってみたけれど、
そこに熱も湿り気もなく
「もういっかい、しとく?」
なんて、いなかったことに、なかったことにできるだけの理由を消そうとして
でも剥離していく、君が
僕が
一生わかんなくったって
一生わかんなくったって
答えなんてでない事の方が、ない事の方が多いのだから
「……」
そうやって少しだけ泣いた君の熱が
言葉にならないことが大切だって思えるから
ねえ
「吐き気がするんだけど。僕がいることに。」
人に当たり前にある死や美しさを、 詩や文で紡いでいます。 サポートをしていただければ製作の糧になります。 是非よろしくお願いいたしますm(__)m