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洗脳解除への道のり

何度ため息を聞いただろう。

カウンターの向こうにいる石原さん(センター相談員)が語るモラハラ夫の共通性について、私は何度も、まさか!まさか、そこまで酷いことをするはずがない!と語り、そういう人はいるでしょうし、おっしゃる通り大多数かもしれない。でも。私の夫(当時)がその範疇に入るとは思えない。と、本当に思っていたのだ。

石原さんは、本当に洗脳されているねえ。。。と、せっかくのアドバイスを無下(むげ)にする私に優しい憐みに満ちた目で見つめるばかりだった。

DV加害者は、人間じゃないよ。良心のかけらもなく人を奈落の底に落とすことに、なんの躊躇も迷いもないよ。どんなに酷いことをしても、それでも、自分が正しいとしか思わない自己正当性の高さ、脳の異常さ。
平気で嘘をつき脅し強迫することさえ正義と思い、自責することなどないと言うこと。

平気で人権どころか生存権さえ奪うこと、責任転嫁の甚だしいこと。
狡猾で子どもでさえ利用するから。子どもがかわいそう。
その前にあなたがかわいそう。


DVは身体的だけでなく、経済的DVも、精神的DVも散々受けてきて、
今度は離婚の脅迫でしょ。浮気され、ボーナスも自由なお金もなく、離婚しろって。ぜったい浮気していてオンナがいるよ。離婚したら、1年以内に再婚するはず。
それでもかばうの?あなたの人生、一生をメチャメチャにされたのに?

そして、長らく苦しみに耐えてきて病気にもなって。こころの病気は回復しないと別の治りにくい疾患にもなるんですよ。

茫然としていると。

役所には離婚届不受理の手続きをして、送金停止されているから早く家裁に行って、婚姻費用請求の申し立てをしたら、裁判所から支払命令が行くから。それは当然の権利だからね。

弁護士を頼めば、これ以上あなた一人が苦しむことも直接脅されることもなくなるので早く探しなさいね。

法テラスという救済的な弁護士システムも紹介してくれた。

それなのに。
弁護士をつけて訴訟せずとも解決できるかもしれない。話し合いで進めたい。弁護士を頼めば公になって、訴訟や調停なんて、そんなことをすると夫や夫側の家族が恥をかくし、今まで言わずにいたことを知る事になる息子がかわいそう。と、今となってはお門違いなことを話していた。

石原さんのため息と、まだ、こんなことされても相手を愛しているの?と言われ思わず絶句した。愛、か。。。。散々痛めつけられ苦しめられているのに?

重ねて。
そういう相手(暴力や支配、虐待する人)に、あなたが素手で太刀打ちできるはずがない。
本当に、本当に気をつけなさい。と言葉は真剣だった。
そうだねえ、、、

悪魔だよ。
いや、悪魔って言葉じゃ表現できないね。
悪魔より、ひどいことをすると思っていなさい。

真剣な眼差しに、どきりとしながらも、
いやいやまさか。大袈裟すぎる。
そんな酷い人がそうそういるものではないし、命に関わる仕事をしている医療従事者、ドクターがそこまで非道であるはずがない。

社会的地位も高い高額所得者で安定した公務員。それも社会経験のおぼつかない若者ではなく、還暦直前の男性なのに。。。(そんなはずはない、、)

現に夫は生活費の保証はしている(離婚の条件だった50万の提示が半額にはなったけれど←遊学費用として暫定的減額かと。そして送金停止されて脅迫されているけれど)

数年前にマンションの名義の書き換えを頻回にメッセンジャーを使って要求し、司法書士に書類のお願いもしていると急かしていたし(後に、なんと、お前から家計をとりあげて完済したから俺のものだ。なんの約束もしていないと離婚後にメールがきた)。


働くな、生活費を送るとも言っている(のちにそんなバカなことがあるか、今まで送金を我慢してやってきたと。彼女と念願の再婚もできたのにね)

石原さんは懸命に理由をかき集める私に、根気強く説明してくれた。思い出しても頭が下がる。のちに私が受けた仕打ちと現実は、まさに、石原さんの、そして周りの人のいう通りになった。ものの見事に。

あのね。。どんなに口約束したって、そんなこと、本当に簡単にひっくり返すし、騙すし嘘をつくし自分の得になることしかしない良心の痛まない恐ろしい人だよ。と言って私を見つめた。

まさか。そこまでじゃないと思います。と繰り返すばかりだったのを思い出す。

そう。私は、ここまで心配して真剣に語ってくれる石原さんに申し訳ないという気持ちだけが湧いていたのだった(気づき①この申し訳ない気持ち。というのを度々感じる。人の期待に応えるべきという私にあるのだろう。)


お前の経済や健康の不安がなんだ、そんなの理由にならない、離婚届を出さない理由として認めない、これまで我慢していたのだとか、

相手が勝手に宣言したことで法的には何の意味もなさない勝手な離婚宣言を持って、勤務上の単身赴任が離婚ができる別居であり、婚姻期間はその時までだと法的にはウソであることを高圧的に言われ、

早く離婚届を書け、妻側の保証人はいらない道を歩く見知らぬ人でも十分だ、こっちで勝手に記入するから早く離婚届を提出せよというメールや電話がきた。

何度も直接自宅マンションに来たという文言や、執拗な電話、病気だと言っているのに保険証を使えなくするというメール(離婚してなければ使える権利があるのに、、)

果ては、届を出すまで、送金を停止すると脅迫されていることで、PTSD、過覚醒、不安神経症や嘔吐や目まい、起き上がれなくなるという抑鬱症状が悪化していた。実母の心労による高血圧での救急搬送もあった。

精神科医からDV加害者の異常性は何度も聞かされた。それは収入にかかわらず社会的地位にも関係ない。開業医でも、分与すべき当然の財産についても画策し、卑劣なほど身ぐるみをはがすことを平気でしたと、多くの経験談の一つとして教えてくれた。

その時でさえ、うわあ、酷い人がいるんだなぁと、半ば人ごとして聞いていたのだ。洗脳恐るべし。

のちに、まさか私が!と、否定さえ重ねた被害者エピソードの当事者になるとは夢にも、1ミリも思わなかったのである(ピュアかお花畑か世間知らずが現実拒否かw)

財産はないと言われ(請求してなかったけど)マンションも俺のものだ。あんなに名義を変更しろと言い募ったマンションについては何も約束していない、俺が君から家計を取り上げて(原文まま)払ったのだから俺のものだ、君は賃貸者でも居候でもない、今後君が住むことはないと言われた(メールに残っているので証拠になる)

離婚を選択させた時の提示条件の50万円の生活費は、のちに半分は息子のものだと減額され25万に、そして、離婚後は20万や18万になった。ゆくゆくは息子に払わせる手筈も整えている←(ものすごい事にその扶養的慰謝料の生活費を、息子が就職し経済的に落ち着いたら半分は息子に負担させると言い出したのである。中高と息子を顧みず学費さえ出し渋った親が!家庭を崩壊させた本人が!懐柔された息子は今はわからないかもしれないけど家庭を失った被害者だよ?のちの人生で自分自身をどう思うかわかる?)

脅迫されていた間の停止された婚姻費用(生活費)も支払わず、病院代や緊急手術で入院したと告げた時も過去の未送金分を支払わないというメールを、麻酔が切れたベッドの上で眺めた絶望感は忘れられない。恐怖でさえあった。人間じゃないよね?悪魔?

婚姻費用分担の請求は家裁に提出できたのに。

以前から知らされていたDV加害者の異常性や自己正当性の高さや卑劣な行動が、自分の身の上に起こり当事者となって初めて、洗脳されていた事にきづき、自己認識の間違いを知ることとなる。

脅迫離婚から半年後。働くなと激怒され、送金するという言葉を真まにうけて、離婚届を提出したら、

緊急手術の入院費の支払いができずに痛みと不安で嘔吐した。

元夫が新婚時代に勤務し何度も送迎にきた市立病院で担当者に支払いの延期と分割払いをお願いした。

渡された支払い分割誓約書に署名捺印し支払いの分割をお願いした。窓のない小さな相談室には、退院後数回にわたり訪問する事になる。

財産分与も約束の生活費や婚姻時の不履行分の支払いさえあれば。。とお人好しの自分を悔やみながら。痛む腹部をおさえながら。

年が明けて体調回復に努めた頃、また送金停止の脅迫メールが届く。

マンションの鍵を渡せ。渡さねば送金停止すると。持病が悪化し、心臓の痙攣が10回上も続き死ぬことを意識した。せめて病院代でも送金をと再三再四メールするもカギを渡せの一点張りだった。恐怖は最高潮だった。嘔吐と目まい、逆流性食道炎で喉の痛みがヒリヒリと常にあった。

また息子の訓練費だと嘘をつかれた。私の息子への愛情も利用されている。嘔吐するほどの嫌悪と恐怖。

今の私は、訴訟を頑張ろうねと励ましてくれる友人達が支えてくれている。

戦わねば。

続く。

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