ご恩は決して

先日、若い友人から言われたこと。
「部屋を片付けていたら、去年の今ごろタカヨさんから貰ったマスクカバーが出てきました〜懐かしくて…もう使わないけど、とっておきたいです」まあうれしいことを!
昨年の今ごろはコロナ予防関連の物資が何もかも無くて苦労したなぁ。
もともとマスクカバーは別の友人が私に作ってくれた。
不織布マスクも入手しづらい頃、カバーをかけたら長持ちするよとわざわざ縫ってくれた。
このカバーが大層使いやすく重宝した。(不織布マスクも何度も洗うものだからヨレヨレだけれど、ぴしっとアイロンをかけたカバーをつけると、あら不思議小綺麗になるのだ。)
これはいいわ!とワタシも老眼をしかめながら作り、若い友人たちにもプレゼントしたのだった。
あの頃…
他にも、やっと入手出来たからと、不織布マスクひと箱を惜しげもなくくれた友もいた。(自分のことだけでも大変なのに。)
こんなにいただいては申し訳ないからと遠慮しても「困ったときはお互いさまだから」と。
あの穏やかな笑顔は忘れない。
こんなこともあった。
知り合いのエプロンやテーブルクロスの縫製工場がコロナで仕事が無くなっちゃったから、マスク作って貰ったわよ。ただしロットが大きいから貰ってよね!、周りの方々にも配ってね!と、どーんと布マスクの束をくれた女傑。
食品の製造機械を消毒するアルコールなんだけどね、手指消毒しても問題ないからいかが?と、アルコールの一斗缶を斡旋してくれた友もいた。
モノだけではない。
「会社は大丈夫か?」
「困りごとがあるなら、相談に乗るよ」
「食べて行けるか?」
などなど、折にふれて沢山の友人が心配してくれた。
書いているうちに、あの頃のいろいろが思い出され、ありがたくて泣けてきてしまった。
私は友人に恵まれているなあ、改めてしみじみ感じた。
こんなに良くしてもらっている友人たちに私は何が出来ているだろうか?
このご恩はいつかきっとお返しするからね💕

ここまでなら美しい話なのだか、これを書いていて「受けた仕打ちもわすれない」との思いが心に浮かぶ俗物でもある。

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