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ボーイズ・ビー・アンビシャス

「別れたら?」と言われた。
あー、確かにそれもありだな、と思った。


先日、29歳になった。ぼーっと過ごしていたらラスト20代もあっという間に過ぎてしまうので、自分なりに目標をたてた。29歳の365日をどう過ごしていきたいかを考えた。考えた末に、思った。私は、かっこいい女性になりたい。

かっこいい女性とはなにか。経済的、精神的に自立している女性。自分で自分の機嫌が取れる女性。何かに没頭している女性。譲れない何かを持っている女性。自分自身を誇れる女性。大切で、それでいて好きなものに囲まれた暮らしをしている女性。大切な人のことを大切にできる女性。自分の意志を尊重できる女性。芯がある女性。流されない女性。

かくいう、今の自分はどうだろう。傍から見れば、それなりに充実して見えるのかもしれない。それなりに自立しているようにも見えるのかもしれない。自分が都会で暮らして、少しは貯金できるくらいの稼ぎはある。衣食住、それなりに満足した生活をしている。大好きな友達と家族がいる。大事にしたい恋人もいる。少し前の自分が目標としていたあれこれを、手にすることができているようにも思える。

でも、実際のところは色々とブレブレで。まず、私はなんとなく、結婚とか出産を意識しはじめた、そうしたら、色々なことに対して「守り」の姿勢をとるようになった。仕事も、生活も、暮らし方も、すべて。たしかに、私はまだ、彼のことが好きだと思う。でも、その気持ちを守るために、時には自分がそれに適応したり、折れたり、自分が頑張って変わろうとしたり、彼を失わないためにはどうしたらいいかを考えるようになった。誰かと付き合う上で、誰かと一緒に居続ける上で、そういう思いやりのようなものは大事なのかもしれない。だけど、自分を見失うほどに、我慢したり、隠れて傷ついたり、妥協したりしてまで、大事にしなければいけない他人なんていないはずだ。

最近の日記では、ずっと同じことを書いているような気がする。でもとにかく、今回も自分に対する戒めのように書いておきたいことは、「私は私」だということ。どんなに優秀で、優しくて、いわゆるいい彼氏。だとしても、自分の感情や思いが一番大事。そしてこういうことは、誰かと比べて推しはかるものでもない。友達に相談して、「そんなに傷つくことでもないんじゃない?」と言われたら、自分の感情は無かったことにしていいのか。きっと違う。その逆も然り。私はもっと、自分の声に耳を傾けて、尊重してもいいはず。これは恋愛に限ったことじゃない。人生における、すべてに対して。


「それって楽しいの?」
純粋にギモン、という感じで聞かれた。

安らぎ、信頼、尊敬。そういうものはある。楽しい?わくわくする、どきどきする。そういうものは、二の次にしようとしていた。でも、ちがうのかもしれない。私の場合は。


何はともあれ自分の人生だ。誰かにとってのいい彼女、いい奥さん。世間から見た「幸せそうな女」を演じるために生まれてきたわけじゃない。私はいつだって、自分自身の一番の味方でいなkればいけない。誰にどう言われたって、たとえ一番理解して欲しい人からわかってもらえなくたって、私が嬉しいことは嬉しいし、私が悲しいことは悲しい。私がやりたいことはやる。やりたくないことは極力やらない。それだけのこと。

私はそういう人間。そういう風にしか生きられない。妙に「らしく」生きようとするのは、もうやめる。

29歳の誓い。おやすみなさい

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