キッチンガーデンから学んだこと〜理論と実践!〜
ニュージーランドでは「幸せとは、窓から見る野菜を使って料理をすること」という言葉があります。
湖畔のわが家の裏庭にはベジガーデンがあり、夏を迎えているニュージーランドなので、今の季節は、1年の中で一番の盛り上がりを見せています。
今年は気温がなかなか上がらない冷夏で、トマトやきゅうりやスイカができるのを待っている状態ですが、毎日食べられるのは、菜っ葉系(ビーツの葉やサラダ菜など)と、そら豆、インゲン豆、スナップエンドウ豆。少量だけど、年中できるじゃがいもやカリフラワー、ブロッコリーも。
さらに今年はプラムが100個以上実をつけてくれました。
初めて野菜を育てた5年前、バジルを摘んだ時に、葉に水がたっぷり入っていて、シャキッ!という音をたてて感動したこと。
種から育てる子たちが数ヶ月を経て、実を結ぶこと。キャベツが結球する様子や、土の中で育つビーツやにんじんなど、「大物」感がある。水と太陽だけを栄養分にして、生きてる!ってエネルギーを感じられるっていいなぁと心底思うのです。
プチ・キッチンガーデンでできた採れたての野菜を使うのは日々の生活に、些細だけど、確かな感動や発見をもたらしてくれます。
ただ、最近「あれ、去年はピーマンがわんさかなったのに、今年は2、3しか取れなかった」
「なんだかブロッコリーの調子が悪いぞ」「とうがたちやすくなった…」など、「あれ?」と思うことが増え、頭打ちしてる感があったのです。
そこで、なかなか手をつけられていなかった本を読んでみることに。
まず勉強になったのは、コンパニオンプランツのこと。
野菜同士には相性があって、良い野菜同士を育てればお互いに共存し合い、育ちが良くなったり、虫をが寄らなくなったり、強くなるけれど、相性の悪い野菜同士だとお互いの育ちを牽制し合ってしまうこと。
ただ、調べていくうちに分かったのですが、ニュージーランドでは「いちごとニンニクが相性が悪い」とされ、日本では「相性抜群!」とされていたりと国によって、違うことがあるのだな、というのも勉強になったり。
調べれば調べるほど、野菜のことは面白くって。初めて知る言葉、例えば「つるぼけ」「すがはいる」などなど…言葉に出会えるって、考え方に出会えることと同じだなぁとしみじみ思うのです。
それに、自分が口にするものがどうやって育てられるのかを知ることって、きっと生きる力に直結してるから、学びの宝庫だなって。
今後しばらくは、理論と実践の掛け合わせをしながら、雨の多い最近は、雨の日は本を開いて、理論、晴れの日は種を蒔いたり、畑を整える実践、の晴耕雨読スタイルを愉しもうと思います。