那覇市LRT勝手に基本計画(案)

那覇市LRTについて

那覇市LRTとは2030年代後期完成を目指す那覇市の新しい公共交通機関。現在の那覇市域には戦前にも路面電車があったようだが、大戦の前に経営悪化により廃止されたそうだ。LRTについての説明は筆者がそこまで詳しくないため省略する。

路線

バスターミナル〜新川

1つ目のルートは那覇バスターミナル周辺である旭橋や泉崎周辺から南風原町新川にある「沖縄県立南部医療センター・子ども医療センター」の区間である。その区間では類似して那覇バスの「2番識名開南線」という路線が結構な頻度で運行されており、LRTを敷設する意義があると感じる。

だが沿線には大きく2つの問題を抱えている。
まず1つ目は道路幅だ。那覇バスターミナルから開南までは那覇バスターミナル発で中部や南部へ向かうバス路線がたくさん乗り入れている。この道は片側1車線で歩道を削っても停留所は設置できそうにないため、併せて道路拡幅も行う必要があると思われる。
2つ目は識名付近のルートだ。識名付近は山がちな地形でLRTの走るであろう県道の片側2車線の本線は「識名トンネル」に入る。ほとんどのバスは道幅が狭い旧道を通るが、そこをLRTで通すことは住宅密集地で道幅が狭いため不可能だと思われる。

バス通り(旧道)の道幅(Google mapより引用)

もしLRTを通すのであれば辺りが山がちな地形の為、LRT専用のトンネルを掘り、地下停留所を新設することになりそうだ。

真玉橋〜上之屋

2つ目のルートは豊見城市と那覇市の間にある真玉橋(まだんばし)付近から那覇市新都心の末端、那覇市上之屋を繋ぐルートである。《真玉橋という表現は橋の名称でもあるが、豊見城市の地名でもあり、どちらのことかわからないので今回は橋の名称として扱う。》
このルートはこちらも那覇バス「6番那覇おもろまち線」と大部分が重複している。6番の沿線には沖縄大学、沖縄尚学高等学校などがあり採算性には素人の人間から見ても採算が採れそうな気がする。だが、LRTが通ると予想される道路とは別の道路沿いに正門があるため、徒歩移動が必要になるかもしれない。

ただこのルートにも那覇バスターミナル〜新川ルートと同じく道路幅の問題を抱えている。

予想されるルートの一部。(国土地理院地図を元に筆者が作成)

この地図で示した下半分の道路は片側2車線で片側1車線にして歩道を少々削ればLRTが敷設できそうだ。終点部分で国道329号那覇東バイパスに折れている理由は那覇東バイパスの中央分離帯の幅が広いためそれを利用できると筆者は考えたからだ。ここからは妄想になる(ｻｯｷｶﾗﾓｳｿｳﾀﾞﾛｳ)が、真玉橋周辺は非常に交通量が多いため、終点の真玉橋停留所(仮)周辺は高架で整備され停留所も高架になるのかなとか考えている。また、真玉橋停留所(仮)前広場を整備し、豊見城市や糸満市、与那原町方面へのバスとLRTとの結節点にするのもいいかもしれない。おもろまち駅前広場で一度軽く失敗を経験しているので今度はしっかり成功させてほしいところ。
そして、上半分の道路は片側1車線の道路区間がほとんどで、拡幅する必要がある。だが周辺は住宅や店舗が密集しており、拡幅は簡単ではないかもしれない。
終点の上之屋では、西海岸道路の那覇北道路とともに上之屋道路(上之屋IC〜上之屋交差点)という道が整備中であり、その道路と干渉しないように計画を立てる必要がありそうだ。

上之屋道路の計画地図(内閣府沖縄総合事務局の資料より引用)

現在はこれ以上書くことがないのでまとめ

那覇市は日本でワーストを競うほど渋滞が激しというのは沖縄県民なら一度は聞いたことがある話かもしれない。
市内はモノレールが走って入るが、今回LRTが計画されている真和志地区はモノレールが走っていないため、バスや自家用車での移動がほとんどでこの真和志地区は昔から色々な意味で「真和志は後回し」と言われてきたのであった。いままでのイメージである「不便な真和志」を脱却するかもしれない計画がこのLRT計画である。
また今回計画されている2つの路線が同時に建設されるのか、またはどちらかから建設されるのかや、両路線が開業して両路線への直通電車ができるかにも注目していきたい。
沖縄県での新規事業は沖縄都市モノレールで成功を経験しているので、このLRTでもしっかり計画通りに進めてほしいと願っている。
沖縄鉄軌道計画は2020年代開業を目指していたが、免許すら申請してないケド…沖縄都市モノレールも計画から苦難の道があったヵ…

この記事は鉄道に関してほとんど無視知識な筆者が執筆したため、鉄道に詳しい方からは変に感じるかもしれませんが、ご了承ください。
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