雑記:「インフライベント」を運営すること

皆さんこんにちは。
伊藤です。

昨日今日と(日付的には昨日と一昨日になっちゃいましたが)
WJD in Osaka
参加してきました。

遊んでくれた皆様
本当にありがとうございました。


さて、今日はWJDに参加して高ぶったテンションのまま、久々にnoteを書こうと思います。

テーマは、最近僕がよく考えるテーマの一つ
「インフライベント」についてです。

「インフライベント」というのは、
まあ正式な用語でも何でもなく、
勝手に使っているだけのワードなんですが、

要は毎年同じ時期に開催されていて、
多くのジャグラーが参加している、
ジャグリング界隈のインフラのような存在となっているイベントのことです。

今回のWJD in Osakaなんてのは、
正にその最たる例と言えると思います。


少し話は逸れるかもですが、
僕がジャグリングのイベントの運営というものに携わるようになってから、
もうかれこれ9年くらいが経とうとしていまして、

その過程で、自分達が発起人となって新しいイベントを立ち上げた経験も何度かあるのですが、

それらのイベントの中で、今でも毎年のように定期的に開催しているイベントというのは
ほとんど無いんですよね。

あるとすれば、もうとっくの昔に自分達の手を離れている
中部学生ジャグリング大会くらいでしょうか。

もちろん、自分達が過去に単発で開催したイベントに対しても
「またやってほしい」というお言葉を頂くことはあります(本当にありがとうございます)

でも少なくとも、翌年に開催が無かったとしても、
「えっ!?今年無いの!?」と驚かれるくらい
「あって当然」と思われているようなイベントはほとんど無いと思います。

でも、もし仮に来年WJD in Osakaが開催されなかったら、
ほとんどの人が「えっ!?無いの!?」と思うのではないでしょうか。

それくらい、あのイベントは毎年決まってこの時期に開催され、
全国から集まる多くの参加者を楽しませて、
「また来年お会いしましょう!」をずーっと続けてきている、
正に界隈のインフラとなっているイベントだと思います。

競技の世界においても、似たような立ち位置の大会がいくつかあると思います。

毎年同じ時期に開催される大きな大会。
その大会で勝つことを目標に、日々練習に励んでいるジャグラーが本当に沢山います。

そんな大会がある日突然無くなったら、
どれだけ多くのジャグラーが落胆することでしょうか。


つまり、僕の中での「インフライベント」とは

ジャグリングの界隈の維持と発展のために、
絶対に続けていかなければいけないイベント

このように考えています。


皆さんがこれまでに参加してきたイベントの中にも、
毎年同じ時期に決まって開催されていて、
開催されることが「当たり前」とすら思っているイベントが、いくつかあるのではないでしょうか。

ですが、当然のことながら、
イベントには必ず「運営スタッフ」の方々がいて、
その人たちが開催に向けて色々な準備をしてくれるから、
一回一回のイベントが開催できています。

当たり前ですが、
準備ゼロで開けるイベントはありません。

単発のイベントにも、
毎年恒例のイベントにも、
必ず運営スタッフとして携わっている方々がいます。


で、ここからが今日の本題。


インフライベントの運営するって
やばくないですか?


新しいイベントを立ち上げる時って、
「こんなイベントやったら面白くね?!」みたいな感じで、
最初の動機は意外と単純だったりすることが割とあります。

自分達が楽しいと思うことをやって、
その結果として参加者の方にも楽しんでもらえて、
「あー、やってよかったな」って思ったり、
「また来年もやっちゃおうかな」って思ったりして、
そこから第二回、第三回と続いていくこともあれば、
その経験をベースに新しいイベントが作られることもあります。

極端なことを言えば、
「もう飽きたからやらない」なんてことも全然あり得るわけです。

イベントを作る以上、ある程度の苦労は発生するし、
学業や仕事の都合とかもあるしで、
自身のモチベーションに対して苦労が勝ってしまえば、イベントが開かれなくなることは全然あり得る話です。


でも、インフライベントでは、
それは許されないわけです。

想像してみてください。
あの日本で一番大きなジャグリングの大会。

あの大会を「運営大変なのでもう辞めます」
って言われたら、
皆さん驚くどころかむしろ怒りませんか?

「なんでお前らの都合でオレ達の大会無くしてんだ」って言いたくなりません?

まあそんなこと言う人ばかりではないと思いますが、
少なくとも一定数そう思う人はいると思います。


僕が今さらっと書いた
"オレ達の大会"という表現

この表現こそ僕の言いたいことで、

さっき僕は、イベントには必ず「運営スタッフ」がいると書きました。
ですが当然、イベントには「参加者」もいます。

イベントは、運営スタッフのために開かれるのではなく、参加者のために開かれるものです。

これは、インフラであろうが無かろうが関係なく、全てのイベントに言えることです。

ですが、界隈におけるインフラとしての役割が強くなればなるほど、より一層この意味合いが強くなっていくと思っています。

イベントの回数を重ねることで、
段々と毎年の恒例行事となっていき、
いつしかジャグラー達にとって、無くてはならない存在となっていく。

ジャグリングイベントが、ジャグラーのものになっていく。
とでも言いましょうか。

そんな、ジャグリング界にとって非常に大切なインフライベントを、運営スタッフとして支えている人たち。

ヤバすぎません?

そんなに高い謝礼を貰っているわけでもないだろうに、こんな大役を引き受けて色々な仕事をしてくれている人たち。

人生何周目ですか?

もちろん、どんなイベントにも最初の一回目というのがありますので、最初はそこまで大それた目標を掲げていたわけではないのかもしれません。

ジャグリング黎明期に有志で楽しむために立ち上げて、
界隈の成長とともに参加者が増えていって、
界隈において担う役割が大きくなっていった。

そういうイベントが沢山あると思います。

(逆にこの感覚をいつまでもアップデート出来ずに自身のエゴをこの界隈の大切なイベントに押し付けてしまうと本当に◯◯になってしまうので気をつけたいところです)

それでも、今この界隈において、そのイベントが大きな役割を担っていることは間違いなく、

それを支えてくれている運営の人たちには、
本当に感謝しなければなりません。

はっきり言います。

僕には無理!

今の僕では、この狭いようで広いジャグリング界全体における重要な役割を担う
インフライベントの運営スタッフとしては、あまりにも実力不足です。

実務のスキルも、マネジメントスキルも、人望も、何もかも足りない。

なので僕は、せめて自分の周りの人たちだけでも笑顔に出来るように、
小規模でも良いから自分達でイベントを作ったり、イベントを作ろうとしている友人の手伝いをしたりして、
そこで今の自分に出来ることは何かを模索し続けているわけですが、

だからこそ、あれだけ大きなインフライベントを支え、ジャグリング界全体を笑顔にしてくれている運営スタッフの皆さんには、本当に尊敬の念が堪えません。


WJD in Osaka、楽しかったですね。

改めて、この大切なイベントを支えてくださった運営スタッフの皆様に、心からお礼を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。


副統括のレイン君

あの若さで、プレイヤーとして活躍するだけでなく、様々なイベントの運営にも携わっていて、僕は勝手に尊敬しています。

あと僕は彼のジャグリングが好きです


統括のクロ助さん

働きすぎです。

あなたが倒れたらジャグリング界終わりです。

早急に後継者を育ててください。

いつも本当にありがとうございます。


今回のWJDに限らず、
いつもこの界隈のインフライベントを支えてくださっている皆様に、
この機会に一度しっかりお礼の言葉を伝えるべきと思い、今回のnoteを執筆するに至りました。

それと同時に、こうした界隈のインフライベントも、
一部の有志の方々の漢気によって支えられているという現実は、
ジャグリング界全体で向き合っていかなければならない課題かなと思う今日この頃です。

ある日突然、僕達の大切なイベントが無くならないためにも。

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