見出し画像

J.W.Benson

今回は懐中時計のベンソンの時計を紹介します。
記事としては何年ぶりかしら。
久しぶりの更新で初めてのイギリス時計。
イギリス時計で語りたいことはたくさんありますがそれはまた今度で。今回はこの時計だけにします。
そして家族から誤字脱字のオンパレードと言われたのでそこら辺も気をつけながらいきます。

まずテンプ周辺をアップで。
テンプの伏石がダイアが使われてます。
ビッカース硬度で比較すると現行のルビーが9、ダイアが10なのでどちらを使用しても問題ないので見栄えの問題ですかね。キレイにこしたことはないですし。細くはバラしてないので正確なことは言えないですけどダイア伏石も鋼のシャトンっぽいですね。(鋼のシャトンとか聞いたことないけど)
ヒゲもキレイなブルースチール、緩急針もブラックポリッシュになるほど磨かれてますし並みの時計よりは少しランクは上かな?と思われますね。
次は脱進機周辺

これまた見事なポリッシュで表面が仕上げられたアンクルですね。このガンギとアンクル、現行で使われてるものとは少し形が違います。
これはイングリッシュレバーと呼ばれるものです。(ちなみに現行品のほとんどがスイスレバー)
まぁ機能や動きに関してはそこまで差はありませんのでスルーします。
ここで気になるのはアンクルの爪石くらいですね。これは爪石を上下から挟み込んでます。ちなみに現行は左右から。

見えますかね?iPhoneのカメラ機能をフルに発揮できてない自分のせいでもありますがピンぼけです。
ギリギリ上下から挟み込まれてる爪石が見えますよね?しかも石の表面が曲面に仕上げられてますね。昔はこういうところにも拘って摩擦抵抗を減らそうとしています。こんな時計現行品じゃまず見られない。。。。
はい次は駆動輪列です。

横から写してみました。
取り立てて騒ぐようなものは見当たらずですねー。
ですがそれでは輪列が可哀想なので2つほど。
1つ目は歯車のカナ!!

テッカテカです、ツルッツルです。ここは摩擦などあまり関係ないんですけどね。見えないところにも美意識。
今日の意識高い系と呼ばれる人たちは違う意識の高さ。あ、でもホゾが焼けてる。後から磨いてあげよっと。

それともう1つ。輪列の受けですね。
外周部にJ.W.Benson62&64 LudgateHill,LondonとありますねLudgateHillは現存するのできっと住所でしょうね。
問題はその上、to H.M THE Queen &HRH THE Prince OF Walesとあります。
H.MはHer majesty、HRHはHis Royal Highnessだそうです。気になった人はー、ググってください。
王室に送ったものがこんなところに転がってるのはおかしいので書くことが義務付けられてたか何かでしょう。と言いたかったわけじゃなくて受けにこんな字を掘ったら角穴と丸穴はどこにあるんだ。と探しましたらありました。文字板側に

3つのネジで止められてるのが丸穴、それの左上にあるのが角穴です。構造が無理矢理です。こんなの見たことないです。
しかも角穴はピン留めです。

懐中時計はゼンマイトルクが強いので薄い角穴ネジだと折れる可能性もあるんでしょうね。
角穴の表面の仕上げも丁寧ですね。
いいなぁ、現行品にこういう時計があったら買いたいけどな。三大雲上ブランドとかロジェとか他に高級って言われてるブランドもここまでキレイじゃないんだよな。
話逸れました。笑
受けの話は終わります。
と言っても面白いところは後1つですね。

このキチ車(右)とツヅミ車(左)。
叩いて広げたかのような形になってます。
構造としてはちょっといただけない。

こ、これが紹介の最後でいいんだろうか。
この文を書くために撮った画像は後日に他の記事として載せます!!

#時計 #懐中時計 #分解 #機械 #アンティーク #watch #pocketwatch #ビンテージ #ムーブメント #文才皆無 #外国語より日本語の方が難しい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?