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『局アナ 安住紳一郎』 安住紳一郎

この本は、TBSアナウンサーの安住紳一郎さんのエッセイです。以前、『話す
チカラ』という本を読んで、安住さんのエッセイとか読んでみたいなと思っていたところ、こちらの本を知りました。

こちらの本が刊行されたのは2006年の3月ということで若干古いのですが、とても面白かったです。

アナウンサーという職業について初めて知ったことも沢山ありました。
中でも私が一番驚いたのは、局アナというのは日本にしかないということ。
海外のキャスターは基本的に皆さんフリーのようです。

読んでいて感じたのは、安住さんの仕事に対する熱量(特に言葉)。大変そうですが、仕事が好きなことが伝わってきます。
また、原稿は必ず声に出してチェックしていたそうです。だからか、音としてすっと入ってくる感じがありました。リズム感がいいんですかね。

エッセイの中で私が最も印象に残ったのは

局アナとは所詮使われる身であり、お呼びがかからない限り出番はない。どうしようもない現実。編集技術が進化した今、収録番組は強い個性を持つタレントのもの。アナウンサーの活躍できる分野はやはり生なのだ。

番組の打ち切りが決まり、生番組枠に自分の名前がなかったことに落ち込んでしまったというエピソード。

思わず、胸がギュッとなりました。
ですが、この後びっくりすることが起こります。(今でも放送されている、ある番組について)

あらためて、安住さんをもっと応援したくなりました。
エッセイもまたいつか書いてほしい。

アナウンサーの方が書いた本も色々あるので、いつか読んでみようと思います。

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