見出し画像

『乙女の教室』 美輪明宏

ナツイチの対象本で気になっていた本を読んだので感想を書いてみます。

本書は、美輪明宏さんが大切にしている24の美徳を「乙女の課題」として紹介した一冊です。

タイトルに「乙女」と入っていますが、男性の方にもぜひ読んでみてほしい本でした。

今回はその課題の中から私が今後、特に大切にしたいと思った課題について書いて見たいと思います。

1.恥ずかしいことはやめましょう

物事を評価するときに自分の見方だけではなく、他人が見たらどう思うか、どう判断するかをを考える。

私は物を出しっぱなしにしてしまうことがよくあります。これも他の人からは、だらしなく見えます。

自分を自分でカッコいいと思えるのが、誇り。
他人から見てみっともない、カッコ悪いことが、恥。
それをしないのが、恥を知るということ。

自分のみっともない、カッコ悪いところに気づいたときに、どうすれば治すことができるのかを考えることも大切だなと思います。そのためにも、自分の中に”他人様”の目を持つことは意識したいですね。

2.色気のある女性になりましょう

美輪さん曰く、色気とは「上品な優しさ」。これは性別や外見、年齢、職業、学歴、家柄などに関係ありません。

優しい気持ちが万華鏡のように、さまざまな形と光で表れるのが、色気なのです。

本当の優しさを持っている人は人だけではなく、物にもその優しさが発揮されるので、その仕草や表情が自ずと美しくなる。すごく素敵な言葉だなと思いました。

3.ボーダーレスで生きましょう

この章のなかでも私が特に印象的だったのは、「真理を味方につけておけば、怖いものはない」という話です。

「ようやく時代が美輪さんに追いつきましたね」という言葉をかけてもらうことが多いそうです。ところが、美輪さんは時代を先取りしたつもりはないといいます。

常識を規範にものを考えたり、発言するしたことは無いそうです。なぜなら、常識は時代時代の権力者や勢力バランス、風潮に左右されやすいから。

そうではなく、長いスパンで日本や世界を見渡し、歴史を勉強してその中にある「真理」をつかみとり、その視点から意見を言うようにしているそうです。

本書に書かれていた乙女の課題は、「やって当たり前」なことも多かったように思います。
人に優しくする、挨拶をする、感謝の気持ちを伝えるなど。

しかし、あたりまえだからこそ、この本を読むことによってその大切さに気づかされました。それは、著者の美輪さんが「真理」をつかみとりこの本を書いてくださったおかげではないかなと思います。

様々な価値観や流行があり何も考えていないと、どんどん流されそうになりますが、一つ一つ自分なりにしっかり考えていくようにしたいと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?