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アイドルなんて呼ばないで

わたしの好きな小説、漫画、映画、アニメ、音楽などの中に、誰かの心に響くフレーズでもなければ励ますような言葉でもない、でもものすごく頭に残るフレーズがいくつかある。

語感なのだろうか。それとも単純に何か気になっただけ。いろんな疑問はあれど、この「アイドルなんて呼ばないで」というフレーズが頭にこびりついて離れてくれない。

今年1番面白かったアニメはODD TAXIだと自分のツイートでも投稿したが、このフレーズはその第5話のタイトルである。

アニメや漫画を楽しむ際、私はこの1話ごとにつけられているタイトルがものすごく気になってしまう。その30分を象徴するようなタイトルだったり、全然関係ないタイトルだったり。いろんなものがあれど、深読みすれば様々な解釈ができるものが私は好きだ。

「アイドルなんて呼ばないで」は、実際にアイドルとして活動している女の子が、あまり自分が思うような活動ができず徐々に鬱憤が溜まっていく回のタイトルだ。

このタイトルにはいろんな意味が隠れている。なぜか登場人物のシホちゃんとルイたんに心が乗り移ってすごく感慨深くなった回だった。

わたし自身もアイドルが好きだ。推しメンと呼ばれる好きな女の子たちはどのグループにもいるが、わたしが推しメンを決める決定的な要素に『加入してからの成長物語』というものがある。

歌が下手、ダンスが下手、なんかで文句言ってられない。1年後、彼女がどんなふうに生まれ変わるのかが問題である。そして、見事に化けた時に無意識に涙が出る。自分も頑張らないとと勇気を貰える。アイドルを推すというのはそういうことだとわたしは思う。

身近にいる推し、そして画面の向こう側にいる推し。自分を奮い立たせてくれるコンテンツをいつまでも愛していきたい。

そしていつか、わたしも誰かを奮い立たせる推しという存在になれるよう、努力を重ねていけたらと思っている。



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