創作のアレコレ。

 初めまして、衣更絲子(イサライトコ)と申します。Twitterにて創作TALK2018-19という面白そうな企画を見掛けたので、僭越ながら記事を書くに至りました。
 普段は小説を書いております。たまに詩、たまに絵も。一次創作での活動は半年ほどですが、執筆を嗜むようになったのは十三歳の頃からで、二次創作で活動しつつブランクがあったりして、四年前からまた執筆開始しました。web上に小説を投稿しておりました。
 二十歳前半にサイトを開いたりブログを開設して詩や散文を綴っていたこともあり、またやってみたいと思い、今の活動に至ります。
 大体がBLを扱う活動でしたが、一次創作ではBLにもブロマンスになりきれないようなもの、或いは女の子同士の百合のような作品を書いております。死生観や醜美について書くことが多いかと思われます。参考までに。(説明がふわっとしすぎだな)

 五月頃、ろくに使っていなかったTwitterアカウントを改良し、『衣更絲子』としての活動を始動しました。しかし一から創り上げるだなんてあまりに久しくて、今読んでも当時の詩が詩じゃないといいますか、「あ、これ私が書いたやつじゃねえな」と思います。読む気すら起きないというか恥ずかしいのですが。
 友達を作るとか、交流をするというのは念頭にありませんでした。何より初めて飛び込む世界ですし、いっぱいいっぱいだったのですよね。あの時どんな心境で書いていたのか覚えておりませんが、しかし六月あたりから誰かに話し掛けたり、会話することによって少しずつ気が和らいできた気がします。

 私はそれまでタグを使用して書いていたのですが、タグに合わせて書かなければならない先入観にやられていたところもありました。面白いくらいに人に見てもらう機会がなかったなと思っています。いえあまり評価は気にしないのですが、好きに書けていなかった、と思うんです。

 七月頭、人によっては気分を害すだろうが好きなものを書きたいと思い、とあるSSを執筆します。それが解体屋と食用人魚、という話になります。タイトルは今も尚決まっていません。端的に言えば養殖されるようになった人魚と、屠畜業者のひとりである少女との話になるのですが、びっくりするほど人様に読んでいただけました。
 当時の私は死生観や猟奇的表現(いわゆるリョナなのでしょうが、私はそんなに興奮しないタイプです)、カニバリズムに興味があったので、それを介した屠畜や命にまつわる考察も兼ねて、気の赴くままに書いていたのですが、「あ、好きに表現して良いんだな」と再認識しました。思えば二次創作でも周りと若干毛色が違った自覚はあったので、ここで好きにし始めました。相当自由になったと思います。

 それから少しずつ短文をTwitterに投稿したり、星空文庫にも作品を上げるようになりました。そして、とあるタグとの出逢いで、本を出すと決意したきっかけが生まれました。ちなみに少女と人魚の百合から僅か五日後の出来事です。今確認してびっくりしています。

 私は花と人物との構図が大好きだったもので、とあるタグにて花に寄生される教師とそれを描く男子生徒という小説を書きました。ただそのふたりが私の中で妙にこびりついてしまい、それを払拭するように執筆したのが『Have a good end』になります。
 本当に好きなものばかりを詰め込みました。オタク的に言う性癖詰め合わせセット。寄生や痛み、血、信仰、高圧的な大人、対象的な少年……。本当に大丈夫かなと思いましたが、特に気にせず投稿したら読んでくださる方もいて、そうしているうちに九月、続編的な作品となる『Bombyx mori』の執筆に至りました。ここで初めて彼らの名前や性格などが定まり、口調なんかも変わったりして、私の中で命を宿す運びとなりました。
 それから本の発行を決め、今月まで執筆して現在推敲中、来月下旬に新刊『パラサイト・イン・ザ・アートルーム』が発行される所までやってきました。

 宣伝させてください(大声)
 100ページで済めばいいなと思ったのに、気付けば270ページ。余談ですが四月に初めてオンデマンドで二次創作本を出しました。この時のページ数は572ページです。今でも笑いのネタにされています。鈍器本は作れる!(ちなみに再録本です)(半年分の作品と書き下ろしを収録しました)

 冗談はさておき(いや本気だったんですけど)これが私が今年成し遂げたことであり、来年の目標であったりします。ならばこれが早々に果たされたらどうするのか? 勿論通過点に過ぎません。来年はもう一冊か二冊出せたらいいなと思っております。
 初めて自ら土台を作り、そこから積み上げて書きたいものを見付けられました。物語が完結するまでなんとか書き上げたい。それが私の目標です。
 それから久し振りに読書を始めています。小中学生の時に本をたくさん読んでいたのですが、成人してからめっきり減るし、しかも本の内容を忘れてしまう始末。それもありますし、今の状態で作品を書いていいのか、とも思ったのです。
 確かに今の知識でここまで書けました。しかし私ならもっとやれるのではないか、私は学歴は低い方ですが、字は読めるのだから慢心していていいのか、と。もう少しインプットしてみないかそうしたらアウトプットはより良いものになるのではないか? と。
 私、ナルシストめいたことを申しますと自分の作品が好きなんですよ。文章を書くのも考えるのも好きで、二次創作だと好みの文体や作風に出逢えることが少なかった。なので自給自足のように書いていたのもありますし、何より自己肯定感が上がったのも創作のお陰だったりします。
 何より自分のために、自分の好きなものを書く。そんなエゴを更に追求したくなったのです。とは言え私には家庭もありますし、ゆっくりできるのも夜遅くから。それでも今年よりは少しでも本を読む、兎に角何でもいいから。音楽でもいい、好きなのにちゃんと聴いていなかった楽曲に耳を傾けたりしてもいい、なんなら学びの場はTwitterにだってある。プロの作品が欲しいのではない、一個人の創作に触れたい。
 そうして自分を高めていけたら嬉しいですし、そうなれなかったとしても損は絶対にしないでしょう。誰かの影響を受けて、また自分を変化させつつ、欲しい自分を探す。そして書きたいものを書く。そんな一年にしたいと思っております。
 私というちっぽけな人間が人様へ影響を与えられるとは思っていませんが、少しでも交流をしたりして、そうして誰かの何かに触れることができたら嬉しいです。悪い方に触れないようにしつつ。人様の作品にもたくさん触れていけたらいいなと思います。

 私はどうしてもイベントに参加できませんし、本も頻繁に発行できませんが、私なりにやれること、できる形を模索しつつ、2019年も創作に励んでいきたいと思っております。
 今年こそは解体屋と食用人魚の話を固められたらとは思います。書きたいものが多すぎる!

 長くなりましたが、以上にて締めとさせていただきます。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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