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210101

 お風呂のなかで新年を迎える。数年ぶり2度目くらい。
 仕事を納めた翌日から生活のリズムはすっかり崩れてしまい、眠りすぎて起きると夜だ。そういう生活をしているから、肌は荒れるし時間も狂う。年末の3日間くらいはもう年が明けたものだとおもっていた。何度も。

 ことしはけっきょく祖父母に会わず、祖母のお雑煮も食べられず、だからなおさらお正月感がない。
 祖父母に会えない代わりに、甥たちと会えた。甥2号はどうやらわたしのことをようやく覚えてくれたようだった(いつも会った直後はしばらく人見知りをされる)。甥たちのことをわたしもそれなりに受け入れているようだけれど、やっぱりおなじ鍋のものを食べるのには抵抗があり、せっかくのすき焼きだったのにあまり食べられなかった。

 はじめて祖父母とビデオ通話をした。
 どアップだったり見切れたりしまいにはだれも映っていなかったり、けれど祖母はにこにこしていた。祖父はほとんど映っていなかったけれど、嫌ではなかったとおもう。たぶん。

 新年明けましておめでとうございます。
 いまだ実感のない、ぼわぼわとしたあいさつで、家族以外に言えていない。
 こんなにもさみしい。
 こんなにももどかしい日々が、ことし限りで終わりますように。だいじなひとたちが直接にも間接にも、その命を失いませんように。
 生きましょうね。
 あなたもわたしも。

 1月は事情によりお休みを多めにいただけるので、どこかの平日にお参りしようかとおもっている。