240718:本屋さんに行きました
家の扉を開けた瞬間、ひやりとした空気が肌に触れた。その時点で察した。ああ……エアコン、切り忘れた。
ゴミ捨てを忘れたことの次にダメージを負うのが、冷暖房の切り忘れだ。とても精神にくる。どうしてだろう。帰宅後しばらく動けなかった。ひんやりとした空気はその間も肌を、身体を、冷やし続けていた。
通勤時間に読んでいた本を読み終わったので、仕事終わりに本屋さんに寄った。ひさしぶりに本屋さんへ立ち寄ったら、マスク越しでも感じる紙とインクのにおい。本屋さんのにおいだ。
ブクログというサイトに過去読みたいとおもった本を本棚登録していたのだけれど、実際手に取ってぱらりとページをめくって軽く読んでみてもどれもいまひとつピンとこなくて。本棚に登録しておいたのがもうずいぶんむかしのことだから、いま読みたいものとはまたちがうのだろう。いまはただ、やさしい物語が読みたかった。うろうろとそれほど広くない文庫本コーナーを何巡もして、ひとまず気になったものを3冊購入した。本屋さんで本を買うことがなんだかずいぶん久しぶりのことで、ブックカバーのサービスは変わらないけれど、紙袋は有料になっていることだとか、そんなことにいちいち感じるものがあったりした。
そうして文庫本3冊分の重みを抱えて帰ってきて、冒頭に戻るのだけれど。
きっと買ったうちの3冊すべてを読み切るにはまた時間を要するのかもしれない。1冊ずつ買えばよかった、ともすこしおもっている。でもまた文章が読めなくなっても、またいつか読めるときはくる。読めるうちに読んで、読めなくなったらまた読めるようになったら読めばいい。読書に期限はないのだから。