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口述試験の概要と効率的対策法

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

【1】はじめに

司法書士試験の筆記試験合格発表がありました。合格されたみなさん、改めて、おめでとうございます。

筆記試験の合格発表後には、口述試験が実施されます。筆記試験の合格者であればほとんどの方が合格している試験ではありますが、最後まで気を抜かないように注意しましょう。

今回は口述試験の概要の簡単な説明と、効率的対策法についてご紹介します。

【2】口述試験の概要

[日 時]
日時は、口述試験受験票に記載されています。試験は、午前と午後に分けて実施され、受験生にはどちらかの時間帯が指定されます。

[試験場]
法務局ごとに、それぞれの局が指定した場所(口述試験受験票に記載されます)で行われます。指定された試験場以外の試験場では受験することができません。

[試験範囲・質問内容]
試験範囲は、司法書士試験受験案内によると「筆記試験と同一内容」とされていますが、実際には、不動産登記法・商業登記法・司法書士法の3科目からしか出題されていません。質問内容はおおむね基本的なものであり、筆記試験を突破した皆さんにとっては心配する程のものではありません。

[その他]
試験時間は、一人につき15分前後です。例年、試験官は2名で、一方の試験官が問いを発し、もう一方の試験官は、採点をしています。なお、途中で問いを発する試験官が交代することもあります。

【3】口述試験効率的対策法

口述試験の筆記試験と異なるのは、「口頭で回答すること」です。択一式で正誤を判断するだけのものとは求められる精度が上がっていきます。しかし、ご自身のテキストに書かれていることを全て口頭で答えられるようにしなければならないわけではありません。

特に不動産登記法と商業登記法は、もともと範囲が広いので、合格発表の時期から今まで使っていたテキスト等を繰り返すのは、時間的にも、気力的にも厳しいでしょう。

まずは伊藤塾で口述模試等の際にお渡ししている「口述試験マニュアル」の一問一答の問題は「口頭で答えられる」ようにして、その中で忘れているものがあればご自身のテキストに戻るようにしましょう。それ以外の箇所については、余裕があればご自身のテキストで知識の確認程度に学習するようにしてください。

【4】司法書士法の条文の暗唱対策(穴埋め問題)

司法書士法については、「司法書士の使命(第1条)」「司法書士の職責(第2条)」は暗唱できるようにしておきましょう。また、もともと範囲が狭い科目ですから、司法書士法に関してはご自身のテキストを読み返すことをおすすめします。

第1条,第2条を素材に穴埋め問題を作成したので,画像を保存してこまめに見るようにするとよいでしょう。

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【5】口述模試を受けよう

そして最後に、「口述模試」を受けることをおすすめします。今はまだ口頭で回答することに慣れていないため、いきなり口述試験を迎えてしまうと、パニックになって、答えられるはずの問題も答えられない、なんてことになりかねません。

合格発表があったら口述模試を受け、口述試験がどのような形式で行われるかのイメージをつかみ、口頭で回答する練習をしておくことをオススメします。





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