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高橋智宏の"合格"道しるべ

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効率的な学習方法のアドバイスなど,司法書士試験合格のための道しるべを示していきます。 ■Twitter講師アカウント https://twitter.com/syoshi_taka
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2023年2月の記事一覧

信託の登記のキホン

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。今回は、信託の登記の基本をお伝えします。 【1】 信託とは信託とは、その言葉のとおり、信じられる人に自分の財産を託すことをいいます。「託す」とは、単に預けることではなく、その財産〔信託財産〕を使って利益を上げてもらい、預け先から利益を受け取る仕組みです。「預けた財産を使って儲けてもらうシステム」とイメージすると分かりやすいでしょう。財産を託す人を委託者、託される人を受託者といい、信託から利益を受ける者を受益者とい

法律用語のキホン

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。今回は、法律初学者の方に向けて、法律用語の基本をお伝えします。 【1】「判例」「先例」「通説」①「判例」 「判例」とは、裁判の事例について裁判所(特に最高裁判所)が出した判決等をいいます。 裁判所が出した判決の効果は、その事件だけに及ぶものですが、同じような事件が起こって裁判になったときに、同じような判決が出されることになるため、判例は同じケースの事件については、事実上、法と同じように拘束力を持つことになりま

条文の読み方のキホン

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。今回は、法律初学者の方に向けて、条文の読み方の基本をお伝えします。 【1】条・項・号法律の条文は「条」と「項」から構成されています。「項」とは、その「条」の段落のことを指し、一般的な縦書きの六法では算用数字で表されます(第1項だけは数字が付されません)。また、「号」とは、いくつかの事項を列挙(箇条書き)するときに使われ、六法では漢数字で表されます。 なお、法令などで、並ぶ「条」の間に新たな条文を加える時、今まで

勉強のヤル気をなくさないコツ

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の高橋智宏です。今回は、勉強のヤル気をなくさないコツをお伝えします。 【1】常に「ヤル気満々」は無理受験生の普段の勉強における理想的な精神状態は、常に「ヤル気満々」の状態と思いがちですが、実はこの状態を常に維持するのは無理があります。 司法書士試験の学習は一般的に1年以上の期間を掛けた長期戦となるため、常にヤル気に満ちあふれた状態で勉強をするのは難しいわけです。 そのため、勉強のヤル気(モチベーション)を考える上では「常に『