予備試験論文式試験受験生の皆様へ

こんにちは。
伊藤塾 司法試験科です。

今回は、予備試験論文式試験を受験された皆様へ、これから論文の結果発表までの期間をどのように過ごすとよいか、昨年の合格者からのアドバイスをお届けいたします。結果を見てから慌てることのないよう、対策はしっかりしておくことをおすすめいたします。

2022年予備試験最終合格者 Rさんより

予備試験論文式試験受験生の皆様、受験大変お疲れ様でした。皆様のこれまでの努力が実を結ぶことを切に願っております。

まずは、来年の司法試験までのスケジュールについては、例年と異なる点が多く確認が必要です。
論文試験の合格発表は12月21日(木)です。口述試験は、1月20日(土)、21日(日)に行われます。最終合格発表は2月1日(木)です。
司法試験については、願書の交付が令和6年3月8日(金)～4月2日(火)まで、受付は3月19日(火)～4月2日(火)です。
そして、司法試験は令和6年7月10日(水)～7月14日(日)の日程です。

今の時期に何をすべきかかについては、まず、9月下旬のこの時期までは自分の好きなことをして、自分自身を労い、次の口述試験や司法試験の勉強に備えていただきたいと思います。
口述試験に向けては、民法や民事訴訟法、刑法や刑事訴訟法の基礎的な知識に加えて、要件事実と刑事手続きについて最低限確認をしておくべきです。
また、対面試験であるため練習相手を見つけて過去問に挑戦してみるのもとても効果的です。
司法試験については予備試験と形式面で異なるため過去問演習が非常に大切です。
余裕がある方は実際にこの時期から過去問に挑戦することで最終合格発表から司法試験に向けて余裕を持って勉強できると思います。

次に、来年の予備試験の受験も想定している方は、再現答案の作成を行っておくことをおすすめします。
再現答案の作成は仮に不合格であった場合においても来年度の予備試験の合格に向けて非常に有意義です。

また、自分自身の進路についてもこの時期を利用して考えておくことが非常に大切です。
今年は予備試験の日程変更の影響からどのようなスケジュールになるかが分かりませんが、多くの事務所に参加して選択肢を広く持っておくべきです。
そのため、インターン等の情報がまとめて掲載されているアットリーガル等のサイトで事前に情報を集めておいてください。

2022年予備試験最終合格者 Kさんより

予備論文試験を受験された皆様、まずは大変お疲れ様でした。
大変な試験を乗り切られた皆様に心より敬意を表しますとともに、皆様の同試験の合格を心よりお祈り申し上げます。

私からは主に口述試験の対策について、私の経験も踏まえてお話させていただければと思います。
私はあと一点で不合格という点数で合格しました。
私が失敗した原因は、ポイントを絞った勉強をしなかったことにあるように思うので、以下民事と刑事に分けてポイントをまとめたいと思います。

民事については、まずは要件事実、訴訟・保全手続きの位置づけ（どんな場面で使うか）から復習するとよいと思います。
刑事については、ポイントを絞ることが大事と言った矢先に恐縮ですが、刑法・刑事訴訟法の基本知識が万遍なく問われるので、基礎マスターテキストのマーク箇所だけ流し読みするといった復習の仕方がおすすめです。
以上を簡単に済ませたら、あとは再現問答集などを活用して過去問を一通り解けば対策としては十分かなと思います。

今は論文に合格しているかも分からず口述の勉強など手に付かないという方も多くいらっしゃると思いますが、刑事に関しては上記の通り出題範囲が基本知識全般で、司法試験とも勉強内容の重なる部分が多いと思われるため、とりあえず刑事だけやってみるという感じでもいいと思います。
皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げております。

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予備試験最終合格、そして来年の司法試験合格を目指して頑張る皆様の、学習の一助となれば幸いです。季節の変わり目ですので、体調管理にご配慮いただき、学習頑張ってください。今後ともよろしくお願いいたします。

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