ある一児の母のつぶやき - 5月5日




この連休中、「ガチャガチャやりたいい゛ーー!!」と爆叫びしている2歳くらいの女児を抱えて遠い目をしながらスタスタと歩いている母親を見かけた方、それはきっと私です。 




そんなGWだった。トラップ的に点在しているガチャポンへの恐怖心を増大させながら。 

癇癪を起こす娘にイライラを募らせて、「今日もやばかった」と毎晩仕事から帰ってきた夫に報告しつつ、とはいえ謎の高熱が続いて病院をたらい回しにされた挙句に小児救急外来で「肺炎」と診断されて終始不安な気持ちで過ごした一昨年のGWに比べたら数億倍マシだなと思いながら。 

泣き喚く娘を対応しているときに周囲から感じる心配そうな、困ったような、物珍しそうな視線に対する免疫もついてきた、よしよし、とそんな自分に成長を感じながら。  

娘を産む前は、きっと私がそういう視線を向ける側だった、向けられる側の心情も知らずに。今はそんな場面に遭遇したら、そのお母さんお父さんに対して勝手に仲間意識を持って心の中で応援している。そうやって、少しだけ相手の立場で考えられるようになったのも、自分を母親にしてくれた娘のおかげだ、ありがとう、と思いながら。  

と言いつつ「今日も怒りすぎたね、ごめんね、明日は笑顔でいるね」と毎晩娘を抱きしめながら。  

夫の休みが重なった今日、家族3人で過ごせることが嬉しいのか、昼寝もせず大いにはしゃいだ分スヤスヤと眠る娘の寝顔を「可愛いね」と夫と見つめながら。

今日娘と撮った写真を見返してジャムおじさん化した自分の顔に驚愕し、体重計に乗っていつのまにか3キロ増量していたという事実を突きつけられ、最終日を終える。 

そんなGWだった。 



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