飢餓の村で考えたこと 4
NGOとは
この文章のなかで「NGO(非政府組織)」という用語を連発している。現在ではもうNGOという用語は一般的となっていると思うからである。
しかしこの用語の起源はそんなに古くない。世界の問題を解決するための国連の会議では、各国政府とともに国際的なNGOの存在が1972年頃からその重要度を増している。国連の会議で国の政府機関と区別するために非政府組織(NGO)の用語が使われ出した。
日本では1990年代位から大新聞でも注釈抜きでNGOの用語が使われるようになった。だからこの文章の対象となる1976~77年頃はまだNGOという用語は一般的ではなかった。
しかしこの本では読者に私の体験を分かりやすく追体験してもらいたいのであえてこの用語を使うことにした。ここではNGOを「海外協力を行う市民団体」という意味で使うことにする。それではまず私のNGO体験を紐解いてみることにしよう。
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