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【2022年版】美容師が言いがちな専門用語を集めてみた

操作イトウです。
今回は、美容師が言いがちな専門用語のお話。

初期の頃にも同じテーマで投稿していたのですが、検索に引っかかりやすいからか、地味に積もり積もって、最新集計時刻 2022年10月18日 03:40時点で、13,616ビュー。
なので、改訂版をしようかと。

美容師の専門用語には、言葉として日常生活で耳にするワードであっても、意味やニュアンスが違うことがあります。
専門用語は言い換えるのが難しいので、お客様についつい言ってしまう用語を中心にピックアップしてみました。

美容師の用具についてはコチラ↓

【営業面の専門用語】

▼施術(しじゅつ)

美容師が、お客様に技術を施すこと全般のこと。
余談ですが、ホントに最近まで「せじゅつ」だと思って読み間違えてました。恥ずかしい…。

▼放置

塗布した薬剤を効かせる時間のこと。「あのお客様は放っといても大丈夫」ということではありません。

▼プレーンリンス

シャンプー台で「軽く流す」こと。「お流し」とも呼びます。
「切った後の髪の毛を落とす」「髪を濡らしてクセなどを元に戻す」など、髪の毛の状態をリセットしたい目的で行います。
そのため、シャンプーを使ったとしても、軽く泡立てる程度で流します。

▼アフター

施術を終えて、シャンプーをすること。
薬剤を付けた髪など、プレーンリンスよりもしっかりと流す必要がある場面で呼ばれます。
カラーを流すときは「カラーアフター」と呼びます。

【用具の専門用語】

▽セット面

カットに必要な「鏡と椅子のセット」のこと。
施術を行うことができる場所の台数を○○(数字)面と数えます。

▽ワゴン

キャスター付きの作業台のこと。
カラーの薬剤などを置いたり、スタイリング剤やドライヤー、ブラシなどを引き出しに入れることも多く、一人に一台用意するお店が多いです。

▽カット椅子

座りながら切るための椅子のこと。
使うか使わないかは、美容室の方針によって分かれます。

▽セニング

いわゆる「すきバサミ」のこと。
ギザギザの片刃によって、分量を均一に切り、減らすことができます。
ハサミを一太刀入れても「短い、長い、短い、長い」と全体の長さが変わらないので、毛量を減らすことに特化しています。

▽レザー

シェービング用カミソリのこと。
美容師は髭は剃れませんが、カットに用いることもあります。

【練習にまつわる専門用語】

■ウィッグ

カツラのことではなく、美容師が練習で用いる「頭のマネキン」のこと。
消耗品になるため、アシスタントの間は数えきれない程のウィッグを消費します。一個辺り3000円〜○万円ほどするので安易に消費はできず、家には大量にウィッグが並びます。

■モデル

ヘアスタイルの写真撮影をさせて頂く方のこと。また、練習台になって頂く方のこと。

「撮影モデル」「サロンモデル」と呼んだり、「カットモデル」と呼んだりするため、一般の方がイメージする「モデル」とは少し異なります。

【ヘアスタイルやカットの専門用語】

◇ブラント

カット技術における、真っ直ぐ切ること。
そのため、真っ直ぐに切られているヘアスタイルについても、「ブラント」と呼びます。

◇テンション

髪の毛を引っ張る、突っ張る状態のこと。
気持ちの高まりのことではありません。

引っ張りすぎてお客様が痛い思いをしないように、ということでもありますが、テンションは美容師の最重要ワードのひとつです。
引っ張ることによってカットの長さを均一にしていたり、パーマのかかり具合にも直結し、またブロー、アイロンなどに大きく関与します。

◇ボブ、ボブスタイル

ヘアスタイルの一種。
種類はたくさんありますが、定義としては、『頭のテッペンから降りる髪の毛から、一番下の生え際から降りる髪の毛まで毛先がほぼ同じ長さ』と言ったところです。

◇レイヤー、グラデーション

主にカット技術のこと。
どちらも『上部から降りる髪の毛と下部から降りる髪の毛に落差がある状態』ですが、レイヤーの方が落差が大きく、グラデーションは小さいです。この境界線に定義はなく、大体の印象で呼び分けています。

◇ツーブロック

刈り上げの仕方の一種。
下図のように刈り上げた下部分と上部分を繋げずに、ブロックが二つに分かれる状態のこと。これは耳上の部分でも後頭部でも、分かれていればツーブロックと呼びます。必然的に分かれた上の髪は、下よりも長くなります。
また「ツーブロック」は技法であって、ヘアスタイルの名前ではありません。

◇ロブ

ヘアスタイルの一種。
「ロング + ボブ =ロブ」の略称で、あご下〜肩にかかる程度の範囲のボブスタイルを指します。

◇ウルフ、ウルフスタイル

ヘアスタイルの一種。
全体に対して襟足が長い状態のこと。

【髪の毛の専門用語】

●キューティクル

髪の毛の表面にある、鱗のこと。
鱗(鎧)の役割を担っていて、髪の毛のダメージ具合に直結しています。

●健康毛・新生毛、 既染毛(きせんもう)・既染部

髪の毛が薬剤に触れたことがない状態を「健康毛・新生毛」と呼びます。
対して、薬剤に触れてダメージを負った状態を「既染毛(きせんもう)・既染部」と呼びます。

カラーをした髪の毛は既染毛で、新しく生えてきたプリンの部分が健康毛です。

【ヘアカラーの専門用語】

▼グレイ、グレイカラー

白髪のことを「グレイ」と呼び、白髪染めを「グレイカラー」と呼びます。

▼ファッションカラー

ヘアカラーのこと。「お洒落染め」とも呼びます。
茶髪に染める、ブリーチをするなど、「グレイカラー」以外のヘアカラーはファッションカラーだと言えます。

▼リタッチ

カラーやストレートパーマなど、生えてきた髪の毛、いわゆる「プリン」の部分のこと。また、その部分を薬剤で施術することを指します。

▼6%(ろくぱー)、 3%(さんぱー)

ヘアカラーの薬剤に調合する、過酸化水素水のこと。「オキシ」とも呼びます。

オキシはカラーの「力の強さ」を司るため、髪に過度のダメージを与えないように濃度を使い分けています。メーカー側から6%、半分の3%が販売されているため(薬機法により使える濃度が決まっていて、最大で6%)こう呼ばれています。

▼ 〇〇トーン

髪の毛の明るさの指標のこと。
レベルスケール」と呼ばれる、髪の毛の明るさを計る“ものさし”の様なものがあります。
これは経験のある美容師さんであれば、わざわざものさしを使わなくても、目視でレベルを判断できます。

1〜3トーン    黒々した黒髪
4〜5トーン    一般的な地毛
6〜7トーン    暗めの茶色、焦げ茶
9トーン 「染めている」と認識されやすくなる茶色
10トーン     気持ち明るめの茶色
11〜13トーン   明るめの茶色、オレンジがかっている
14〜15トーン   金髪だと言われる、オレンジが強い
16トーン〜    本格的な金髪

▼褪色(たいしょく)

染めた髪の毛の染料が抜けて、彩度が無くなること。
退(しりぞく)ではなく、「ころもへん」の褪が使われます。

▼明度、彩度

髪の毛の明るさのことを「明度」、染める色素の濃さ(鮮やかさ)を「彩度」と呼びます。

▼暖色、寒色

赤や橙色などの暖かい印象の色を「暖色」、青や緑の寒い印象の色を「寒色」と呼びます。

▼アッシュ、マット

美容界では髪の毛の青は「アッシュ」、緑は「マット」と呼びます。

理由は、髪の毛の青や緑がはっきりした色に見えないため。
ファッションカラーで染まった色は基本的に茶色なので、赤や橙は見た目に分かりやすいですが、茶色の青、茶色の緑は認識しづらい。
その印象から、青系をアッシュ、緑系をマットと呼びます。

▼補色

色彩学の『色相環』で見る、対極になる色同士のこと。
絵の具で色を混ぜた時にドブ色になるように、対極の色が混ざると、お互いを打ち消し合う特性があります。

ヘアカラーをする際の発色の良さに直結するため、髪の毛の上でも色の組み合わせを考慮しています。

▼ホイルワーク

ポイントカラー全般のこと。
ポイントカラーをする時には、薬剤が付けたくない部分に付着しないように、アルミホイルを使ってセパレートすることから、こう呼ばれています。

▼チップ

ポイントカラーをする際に分け取る「筋(すじ)」のこと。
一本のチップの太さと深さによって、見た目の印象が大きく変わります。

【パーマの専門用語】

▽ロッド

パーマを巻いている筒のこと。
サイズは幅広く、直径1mm単位であり、見た目も色分けされています。

▽1液(えき)・2液 1剤(ざい)・2剤

パーマなどは2種類以上のお薬を使うため、塗布する順番に合わせて呼び分けています。
液状の場合は、1液(えき)2液、クリーム状だと1剤(ざい)、2剤になります。


ではまた。

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