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DEVO「頽廃的美学論」

 私の新作小説「切望ブルー、ピンクフォトグラフ、イエローラブ」には、ネオアコではないアルバムも出てくる。DEVOである。

 ファースト・アルバム「頽廃的美学論」は、傑作。

「ディーヴォ。ジャケットに印刷されている。アー・ウィー・ノット・メン? ディーヴォ」
 われわれは人類じゃない。ディーヴォだ。痛快によくわかる宣言だが、ロマンスとはほど遠い。
「ディーヴォとは、De‐Evolution。退化のことらしいです」
 いってしまってから美桜先生は英語の教師だったことに、きみは気がついた。気を悪くしただろうか。
 ディーヴォで男女のロマンチックがうまくいくはずがない。
 きみはディーヴォのレコードをターンテーブルに載せて、針を置いた。一曲目が鳴り出した。





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