CLOVA Noteを通して自分の欲しい道具がはっきりした話
この原稿はモーリさんの「文を紡ぎ編む人たちの Advent Calendar 2022」に参加しているものです。
このAdvent Calendarの主旨などはモーリさんのエントリを参照のこと。
さて、自分で名前を書くことにすっかりご無沙汰デイズだったのですが、リハビリ的にnoteにて「はじめての老い」というものを書き出しまして、そしたらまあまあ筋肉ほぐれてきた感あり、来年はもっと書くゾウ(パオーン)という気持ちなのですね。
「これなら仕事に使えるな」の万年ループ問題
それはそれとして、ライター&編集の役に立つことはなんも思いつかない。唯一ことし使ったツールではこれよかったなあと思ったのはAIにより文字起こすツールとして評価が高いCLOVA Noteなのですが、すでに12/9のカレンダーでキョウオカさんが書かれていた〜。
でも、いろいろとこれ使って思ったところはあるので、書いておきます。かぶり、ごめんなさい。
でも、このモーリさんのAdvent Calendarーみたいなものに取り上げられたものを長いことたって並べてみると、ここ数年はどうしてもMarkdownとAI文字起こしの話になるから、いいよね。時代を記録ってことで。
これまで音声認識による文字起こしはたくさん試してきました。AIがぶいぶいいわせてきて年々精度が高まっていて、
2000年「お、これなら仕事に使えるぞ」
2005年「お、これなら仕事に使えそうだ」
2010年「ふむ、これなら仕事に使えるね」
2020年「いよいよ、仕事に使えるじゃん」
という感想をもって、さして使わないということを繰り返しておりました。
最近は、上記の通りライター業をできていなかったので、あんまり必要に迫られていなかったのかもしれない。企業がらみ仕事なんかだと時間のほうが大事で取材即文字起こし業者にパス!みたいなことにもなっていましたし。
しかし、十分に精度があがってきたのに、なぜ使わないのかってことを考えると、結局のところAIによる文字起こしが目指しているところと、自分のインタビュー原稿などの執筆スタイルが全然ちがうんですよね、ってことだと思いました。
まず執筆スタイルを直したほうがいいマジで
以下ざっくりと僕のインタビュー原稿(超効率悪いけど、本当はいつもこうしたいスーパー暇人バージョン)のまとめ方を書きますと。
原稿を聴きながら、読める文章に整えていきます。コーシーをすすりながら。
理想は、世間話から、レコーダーの電源切るところまで、執拗に整えます。
そしてわかりずらいところに、細かく補足情報をいれていきます。
で、そこまでやって切り刻んでいきます。
そして読んでみて、くそ長いな、と思って半分くらい捨てる。
というこういうやり方です。
アホなのかな?
膨大に撮影した実写映像の切り刻み方を、全部動画描いた手描きアニメーションでやってるような?
効率悪いにもほどがある方法。でも本当はこういうことやってる時が幸せ。ずーっとやっていたい。
日々の仕事では、もっと端折りますけども…。
で、こうしたことをやる時に一番の武器になるのは、いわゆるディクテーション系の文字起こしツールですね。テキストが書けて、キーボードから手を離すことなく音声を再生したり止めたりちょっと戻したり、再生速度を変えられたり、そういうことができるツール。
そういうツールをいろいろと長年使ってきました。
文章整える際に、いま書いている文章と、音声の行ったり来たりは僕にとってかなり重要で、かなり整形してからまた音声に戻ったり、ということもやるのね。たぶんこれ病だと思うんだけど。
なんか話がまどろっこしいんだけど、ここでCLOVA Noteの話やっと戻ります。
CLOVA Noteは、今どきのツールらしく、まず話者を分けてくれるんですね。これもむかしを思うと夢のようだわ。
そしてこの話者のセリフをクリックすると該当箇所が再生されるんですね。
これが僕にとっては、もうたいへん使いやすい。
一旦、文章を整えたあとに、ニュアンスを確かめたい時に、文字検索からの該当箇所の音声に当たれるのはヒジョーにありがたいのだった。
今どきのツールはみんなこれできるのかも? そんなに真面目に調べていないのでわからないのですが、たまたまた教えてもらったCLOVA Noteは僕の執筆スタイルに非常にあっていた。音声認識の精度よりも、レコーダー、プレイヤーとしての機能が大事なのであった。
あと、これは執筆と関係ないけどこのツール、議事録作りにめっちゃ便利ですよ。