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【しゅん】子ども達との距離感

野菜作りを通して、どんどん仲良くなる。

一緒に野菜作りをしながら、娘と息子の「トリセツ(古いか!取扱説明書)」が少しずつ分かってきます。当時まだ小学3年生だった娘は、とにかくやんちゃで負けず嫌い。それを支えるお兄ちゃんは、とにかく妹想いの優しい子です。2人ともお母さんが大好き、いつもお母さんの車の助手席を取り合いになる始末。

少しずつ、焦らずに、距離を縮めるタイミングを計ります。
「現地集合、現地解散」から「現地集合、一緒にお昼食べて解散」から「家まで迎えに行って、一緒にお昼食べて送る」から「畑以外のお出かけにも同席」。。。
1年ほどかけて「しゅんくんは今日来ないの!?」や「しゅんくんにプレゼント作ってきた!」と言われるぐらいの関係性を作り上げてきました。

4人で鹿島に行きました。海水浴たのしかったね。

今日はしゅんくん無しで遊びたい。と言われたら終わりだと思っていました。敢えて、「忙しい日」を作って、距離感をはかります。

一番嬉しかったのは、パン教室で作った「チョココロネ」。
それぞれの手に乗った、子供たちのプレゼント。
どんなパンより美味しかったし、なによりも嬉しかった。
今まで食べたどんなものよりも、甘くてふんわりしてた。

抱きしめたくて、でも臆病な僕はそんなことはできなくて。
いつか君たちが大人になったら、君たちにも、改めて伝えたい。
『ありがとう。』


しゅん君と一緒に待ってる。

子どもとの距離が縮まって、結婚しても「もう大丈夫だろう」と思った瞬間がありました。
それはスケート場で4人で遊んでいた時のこと。僕は保護者席から写真を撮ったり、子供たちの動きに常に目を見張っていたときの話。
夕方の4時にはお兄ちゃんのピアノのレッスンのある日。
3時半をすぎて、そろそろ帰ろうかと子供たちに声を掛けます。
娘が駄々をこねます。「もう少し、やりたい!帰りたくない!」
お兄ちゃんのピアノのレッスン場は車で10分ほど。

いつもお母さんが一緒でした。もちろん、僕一人で子供は預かれません。
と、思っていました。

お母さんがこう尋ねました。
「お母さんはお兄ちゃん送っていくんだけど、しゅん君と一緒にいる?」
予想もしていなかった返事が娘の口から出てきます。

『しゅんくんと、スケートして待ってる。いってらっしゃい!』

一瞬、まゆみと顔を見合わせました。しゅん君と一緒でいいんだ。

しゅん撮影:お母さんとスケートしに来たよ♪
しゅん撮影:おっとっと。あぶなかった。


子ども達に告げるとき。

「どんな家庭が作りたい?」とか「譲れないポイントは?」などの、結婚への憧れから、「いつ頃子供たちに言おうか?」とか「結婚後に住む場所はどうする?」など、具体的な結婚後の話を子供たちには秘密裏に話していました。
正直、どんな困難も乗り越えていける!だってスケートの時言ってくれたもん。

僕の中で、譲れない事が一つ、ありました。
子ども達に、結婚を祝福してもらうこと。結婚式に参列してもらいたい。

「今週は言い出す雰囲気じゃなかったから、来週話すね。」
「今週はドタバタで。来週こそ。」
「今週はお兄ちゃんしか来なかったから。」
早く祝福してほしかった僕は、少しイライラしてしまいました。

『しゅん君と結婚してもいい?』

その晩、「今日子供たちに話した結果を伝えたいから。マックに来て」と連絡がありました。まゆみの声は、ひどく落ち込んでいるようでした。
近所のマクドナルド。待ち時間のコーヒー。いつもより苦く感じたのを覚えています。

まゆみ曰く、
しばらく無言の時間があって…
しゅんくんはお友達としては好きだけど…
お母さんの結婚は嫌。。。

さめざめと、泣いていたそうです。

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