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新・トンデモ図書室伊藤堂 アイデア募集について

※長い文章となっていますが、これを読める方が「伊藤堂に適性のある方」だと思っているので、知っておいて欲しいことを全て書いています。

先に下のリンクの記事を、読んでおいていただきたいです。


伊藤堂が、どんな理由で開かれたかご存じでしょうか。

始めた当初に、漫画で紹介したことがありますが、ご存じない方がほとんどだと思います。
そこで、あたらしい伊藤堂を作るにあたって、改めて書いておきます。

伊藤堂は、室長(伊藤)が思春期に欲していた場所を作ろうと考え、始めたものです。
誰か他の人のためだなんて、格好いい理由ではありません。
自分の青春時代への復讐、自分の感情と過去に折り合いをつけるための行動です。

私は小学校の途中から色々と拗らせ始め、中学生になる頃には「明日の朝、目が覚めなければいいのにな……」と考えている子供になりました。
その大きな理由の一つは家庭環境です。
当時の自分はあまり自覚がなかったのですが、大人になってから、かなり自分の感情などを抑圧してしまっていたと気づきました。

中学生の頃はお小遣いをもらっておらず、高校生になっても1ヶ月に1000円でした。アルバイト禁止の高校、そして「いい大学へ入れ」とプレッシャーを与えられていたので、アルバイトはせずにお年玉の一部を少しずつ使って過ごしていました。

そんな学生時代の私は「家に居たくない」と思っても、図書館くらいしか行き場がありませんでした。

自分を抑圧しすぎて、二十歳になる頃には、体にはしっかり不調がでていましたが、それを感情やストレスのせいだとは気づいていませんでした。
そして、自分の思いを素直に表に出すことができなくなっていました。プライドはあるのに自己肯定感は低い、やっかいな自分に振り回されてしまいます。

会社勤めをして、どん底まで落ちて、そこでやっと自分の殻を破り始め、少しずつ自分を解放できるようになってきました。

「ちゃんと向き合おう」という思いで福井に戻ってきて以来、自分自身や家族との関わりを作り直しています。思春期には無かった反抗期を、20代中盤に迎えました。

そしてフリーランスとして働くうち、「あの時に、もっと穏やかな気持ちで過ごせる場所があったら良かったな」「もっと色んな人と関わり合うことができたら、気が楽になったかもな」と思うようになりました。

そんな思いから作ったのが、伊藤堂です。
どうしても辛い時には本の世界に逃げ込んでいた私にとっては、本は生きるために必要なものです。そのため「本を置こう」と自然と考えていました。

ですので、誰のためかというと、自分のためです。
「もしこの図書室が居心地いいと感じる人が、自分の他にもいたら嬉しいな」くらいの思いで開けていました。

そういった経緯があるので、HPでも紹介している以下の特徴が自然とできました。

「みんなの避難所」
生きづらい時に、ひと息つける場所です。
何となく元気がでない人、何だか最近しんどい人、嫌なことがあった人、疲れてしまった人。
みんな、とりあえず伊藤堂に来てみませんか?自分だけの時間を過ごしたり、人と話をしたり、自由に過ごせますよ。

「接客のない図書室」
他の人に迷惑をかけない範囲で好き勝手にしてください。
たとえば飲食物の持ち込みができます。本や家具を汚さなければ飲食してもらって大丈夫です。
昼寝をしたり、友達と縫い物をしたり、外国語の勉強をしたり、使い方はあなたしだい。
室長は接客らしいことは何もしません。たまに寝ていることもありますが、気にしないでください。

「お金もうけする図書室」
図書室を長く続けていき、また、より面白い場所にしていくために、利用料金をいただきます。

利用料金は投げ銭制。
子供も大人も、使えるお金が様々なのは承知しています。
ですから、いつでも来られるように、それぞれが出せる範囲の金額でお願いしていました。

基本的に、トンデモ図書室のメインの部分(母家の空間)では、このような方針を続けていきます。

ですが、新しい物件はスペースが広いので、母家以外の場所は、これまでにはなかった考え方での利用をしてもいいと思っています。

今回、アイデアを募集するにあたって、分かりやすいように項目を分けさせてもらいます。

1.伊藤堂で楽しみとしてやりたいことのアイデア。
2.伊藤堂を継続させるためのビジネスのアイデア。
3.自分がやりたいことを伊藤堂の空間でやってみたい、というアイデア。


応募要項

応募条件
・2023年6月25日のイベント会場で、アイデアを発表できる人。または24日までにプレゼンしている様子を撮影した動画を送れる人。

応募期限
・2023年6月20日

応募方法
・トンデモ図書室伊藤堂のメール宛に、件名「アイデア応募」でメールを送ってください。下記の内容の記載をお願いします。
 ※記載内容:ニックネーム、1〜3の項目のどれに当てはまるか、アイデアの概要、連絡希望のメールアドレス、携帯電話の番号(緊急連絡先)


トンデモ図書室伊藤堂 メールアドレス

25日のプレゼンについて
・プレゼン時間は5分です。8分になった時点で途中でも終了してもらいます。
・順番はメールが届いた順とさせてもらいます。プレゼン時間(予定)は締切後にメールで連絡させていただきます。
・Windowsのパソコンからスクリーンに資料などを映すことができます。発表資料がある方は、前日までにメールで送ってください。

評価について
・評価は室長がさせていただきます。評価基準は「どれだけワクワクしたか」です。

景品などについて
・参加者のみなさんには記念品を用意させていただく予定です。
・最も室長の気持ちを掴んだアイデアを出した方には、室長の時間をプレゼントさせていただきます。(後日、相談の上で、その時間で制作したり、草取りをしたり、室長が希望のことをさせてもらいます。)

不測の事態について
・応募数が多すぎるなど、想定外のことがあった場合、内容を変更させていただく可能性があります。


伊藤堂の内部について
アイデアを考えるにあたって、内部がどうなっているかという情報が必要だと思います。できれば、現場を見ていただきたいです。「メタモル部」の活動時には、実際に中を見られますので、お時間が合いましたらぜひご参加ください。

また、こちらのページの最後に、内部写真を追加していく予定です。
(6月7日以降)

私はこのような募集、そして大きなイベントの運営は初めてで、手探りでやっている状態です。
できるだけ皆さんが楽しく参加できるように考えて動いていきますので、見守っていただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。