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「プロ野球をもっと楽しくする為、新庄監督への献策がある」

プロ野球、日本ハムファイターズの新監督に新庄剛志監督が就任した。これ迄、新庄さんの生き方に必ずしも賛同出来なかった。故障、怪我との戦いもあったのだろうが、もう少し成績を伸ばせたのに、パフォーマンスが優っていたような気がしていた。トライアウト参加の意図も誤解していたかも知れなかった。

記者会見後の言動や経過を知るにつけ、だんだん応援したくなった。選手としてより、監督がやりたくて、体を鍛えていたこと。監督採用のオファーを期待し、各チームの二軍を訪れ、勉強していたこと。日本ハム球団の「そのうちお目にかかれる日を楽しみにしています」との激励とも言えるメッセージで、何か打診があると確信していたこと。そして、プロ野球をもっと面白くしたいとの発言等。信念と成算に基づいた成功ドラマの過程を見せられているような気がしてきた。続きが見たいと思うのは、私だけではないだろう。これまで、賛否両論があり、これからも毀誉褒貶が絶えないと思うが、とにかく頑張ってもらいたい。

そこで、新庄監督に検討してもらいたいことがある。かって、イチロー選手が、首位打者になった時、疑問が呈されたことがあった。左打者は、右打者に比べ、一塁に向かって走る始動が距離的に一歩以上有利で、結果として、安打数が多くなり不公平であると言う意見。その時、ふと思いついた。いっそのこと、バッターボックスに入った左右の打者により、その都度、走る方向を真逆にしてみたらどうか。左バッターの時は、従来通りで、右バッターになれば、三塁が一塁になり、一塁が三塁になる。勿論、二塁ランナー以外の一塁、三塁ランナーがいれば塁上のランナーは速やかに移動するのである。野球は、結構、単純でわかりやすいスポーツであり、動きが、限定的であり、時には、静止しているかに見えることがある。見ている人は余裕があり、高みの見物をしているみたいなものだ。米大陸、中米諸国、オーストラリア、東アジア等にしか普及出来ず、世界的に、いまいち人気がない。ヨーロッパ諸国で流行るスポーツは、激しく、動きのある競技が多い。選手や両軍ベンチが、より頭を使い、マンネリ化を脱し、動きが活発になれば、観客やTV視聴者の楽しみがバージョンアップするのではないだろうか。公式戦では無理としても、キャンプインしたら、自軍の紅白戦などに取り入れてみるのは如何。更に、現在、大リーグの下請けみたいになり、人材が流失しているNPBが、アジアリーグの結成に携わり、大リーグ機構に加わり、地区優勝のチームと競い合い、ワールドシリーズに進めるようにしたら、野球が、真のワールドスポーツになる先駆けになるかもしれない。

プロ、アマチュアスポーツ他、すべての分野に於いて、傑出した人物や強力なリーダーが輩出すれば、我々は大いに刺激を受け、楽しませてもらえるし、世の中が活性化する。実際のところ、そういった人材がなかなか現れない。しかし各分野に於いて、伝統を護りながらも、新しいものを注入すればもっと面白いことが出来るはずだ。決められる立場にある人が、勇断を持って臨めばいい時代になるのだが。

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