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サッカーのパスワークは、現代の人間関係にも応用できる

サッカーのワールドカップ日本代表の試合が、11月23日午後10時〜(日本時間  )に迫っている。情報化社会のお陰で、それなりの知識を得て、気のおけない人と話をするのが楽しいが、交流範囲が狭く、レベルアップも図れない。今は、特に、コロナ禍の自粛で、唯一とも言うべき、サッカーだけでなく、スポーツ全般、芸能、社会、政治等について、語り尽くせる、高齢になってから友達みたいな存在になった二つ違いの兄と疎遠になっているのが寂しい限りである。そんな所為で、兄からコミュニケーションの手段をYES、NOで示し、近況を便りで知らせる様、手紙が届いた。早速返事を出さなければならない。

かって、ワールドカップ代表のヨーロッパ、アフリカ勢、南北アメリカ勢に対し、パワー、スピード、個人スキルで劣る日本代表チームをオシム監督が率い、敢えて、防御、攻撃体制のシステム化に拘らず、個人の能力を生かしながらも担当エリア以上に全員がより走り回り、相手チームを幻惑する戦術で戦っていたような気がする。従って、何かハプニングが起きて、奇跡が起きることを予感させたが、病で代表監督を辞任し、夢の続きを見ることができなかった。その後も日本チームのワールドカップ代表入りが続いたが、オシムさんのサッカーを踏襲したり、発展させる内外監督は現れず、大きな壁のベスト8が超えられない時代が続き、悔しい思いをしてきた。

今回は森保一監督になり、夢の続きを見させて貰っている。オシムサッカーの良さを活かしながらも? 時には、交代した選手の能力を鑑み、防御、攻撃システムを自在に変更し、融合させる。しかも人数をかけて防御し、攻撃に関しても、何処からでも、何時でもゴールが生まれる予感がする布陣を組んでいる。チャンスと見るや集団でゴールに雪崩れ込み、又、個人技に優れたアスリートが脱兎の如くゴール目掛けて抜け出すシーンを見たい。こんな試合が出来れば理想的で、久しくいいことが少なかった日本国民を高揚した気持ちにさせてくれ、未来の展望に光明をさしてくれることにもなる。しかし、相手に、パワーとスピードのある個人技で、一瞬の隙をつかれ、加点されるケースを何度も見せられてきた。個人個人が、最大の留意を払い、ピンチの芽を摘んだり、人数をかけて、ボールを取り戻せるかが課題である。潔い戦い方で、吉と出るか凶となるかは、選手達の体調を、当日ピークに持っていき、個人プレーとチームプレーの極みで運を生かせるかにかかっている。日本サッカーも、歴史を積み重ね、色々な選択肢も増えている。以前と比べ、日本選手が海外のクラブチームに所属し、活躍していることが多く、外国チームやビッグネームの選手に物怖じは、していない。日本国内リーグのスターも彼等と代表争いで切磋琢磨して、代表入りを果たした。各選手が、爪痕を残さなければ生き残れないのも熟知している。

しかし、監督に対する毀誉褒貶も喧しいし、多くを語らない為、わかりにくいが、見ての通りで、結果を見て判断してくれとの態度で、並々ならぬ決意も垣間見える。一戦一戦収穫も感じ、進化の過程を経て、それこそ番狂わせも期待している。今回は、ベスト16をかけて戦う予選リーグの相手が、いきなり強豪のドイツ、スペイン、そして弱くもないコスタリカである。ハードルが高いが、ベスト8の戦いがいきなり来たと理解し、クリアー出来れば、後の戦いが精神的に楽になる。そんな矢先、11月17日、現地カタールの強化試合で、同じく代表チームのカナダに、コーナーキックによるセットプレーとペナルティエリア内のPKで、加点され2-1で敗れた。本番前の最終試合で、調整でき、ベストに近い状態で出場できるのであろうか。ごく最近、KinngGnuのStardomを聴いたが、従来の、賑やかな内容で、応援する人達の為の応援歌ではなく、アスリート達の艱難辛苦を辿り、想起させ、これまでの想いを一気に晴らす決意を促す展開になっており、多分、選手達が試合前に聴きながら、気持ちを極限に持ち込み、静かな闘志を漲らせ臨めるのではないだろうか。歓喜が訪れるか、敗戦の結果を淡々と受け止め、日常に戻っていくか、まだわからないが、明日、もどかしい気持ちで本番を迎える。

サッカーに限らないと思うが、スポーツは、広範に渡り、人間関係でも多いに参考になる。人とのコミュニケーションを考えると、出手と受け手がパスワークで繋がる、キャッチできない、ゴールを決めたり、失点するなど、サッカーに模して人との関係性も見ることができる。自分が、対個人にどんなパスを出し、相手から出された話題に応えられるか、日々の積み重ねがあり、反省があり容易ではない。出来れば失点することなく、相手が認めてくれる、気持ちのいいゴールも決めたいものである。



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