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【おすすめ本】『あなたを疲れから救う休養学』を読んで、休み方のバリエーションが増えました
伊藤麻子です。
私は本を読むことが好きです。
そして知り合いやSNS上の誰かから
熱くおすすめして貰った本を読む
という行為も好きです。
なので私も本好きな方へ向けて、
本をおすすめしたいと思います。
『あなたを疲れから救う休養学』片野秀樹著
わたしは先月末、なんだかとても疲れていました。
疲れていることをはっきり認識していた訳ではなく、
「なんか、何も学びたくない」
「本も読みたくない」
「自分が何を考えているか観察したくもない」
「なんのインプットもアウトプットもしたくない」
みたいな。
なーんもしたくないという日が数日続きました。
これは相当疲れているのかなと解釈して、
今月はぼーっとするぞ!と
てきとうな決意をしていました。
そんな折に、Xでフォローしている透明書店さんが
この『休養学』という本の刊行記念イベントを行うことを知りました。
『休養学』著者片野秀樹さんをお迎えしてのトークイベント、明後日4/12(金)夜、透明書店にて開催します!
— 透明書店 (@tomei_1111) April 10, 2024
はたらくことをできる限りネガティブなことにしないためにも、休み方をていねいに理解することは大事だと思います。それにぴったりの本&イベントです!https://t.co/h7zryRttoR
前から行ってみたかった、
蔵前にある透明書店さんの現地開催イベント。
そしてテーマは休養ということで、
即座に申し込みました。
そしてイベント当日。
一緒に仕事を始めようと画策している友人と
新宿で軽くランチミーティングをして、
そのあとは気ままに蔵前散歩でもしようかなと
うきうきしていたのですが
思いのほかミーティングというか、
楽しい世間話が長引いてしまい、
気が付いたらもう18時。(え?)
急いで蔵前駅に移動して、
通りかかったマクドナルドでてりたまを注文し
無事に5分で夕食完了。
こういうせかせかした暮らしが積み重なって、
疲労につながっているのでは?と
疲労についての浅い考察をしながら
無事に透明書店に到着しました。
休むこと=寝ることではありません。
という帯の言葉、良いですよね。
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本と伊良コーラを無事にゲットしてイベントスタートです。
イベントでは著者の片野先生から、
疲労とは?休養とは?というお話しに加えて、
「休養学」という学問を創造することへの想いや、
執筆はやっぱり大変で休養が難しかったエピソードなどをお聞きしました。
研究者の方でも休むことって簡単じゃないんだな~
(じゃあわたしも休みベタでも仕方なしだ)
などと勝手に親近感がわいていました。
疲労感は体からの警告
発熱があったり、頭痛や腹痛など、痛みがあると、
仕事や日常のあれこれを休むことができますが、
「疲れている」というだけでは、
いろいろ休めないというのが現実ですね。
それどころか
多少どこかが痛む程度、微熱がある程度では、
我慢して働き続けているかもしれません。
改めて考えてみると、ほんとうに体を酷使しています…
片野先生曰く、痛み・発熱・疲労は、
体の異常を知らせる「三大生体アラート」なのだそうです。
特に疲労は、無視したり軽視したり、
一時的にマスキングできてしまうから恐ろしい。
「あの人ががんばれるのだから、自分も同じようにがんばれるはず」ということはありません。それにもかかわらず疲労感をマスキングし続けることは、体にとって相当な嫌がらせになります。
守りの休養から攻めの休養へ
この本の中でとても面白いと思ったのは、
休養の7つの分類です。
生理的休養
・休息タイプ
・運動タイプ
・栄養タイプ
心理的休養
・親交タイプ
・娯楽タイプ
・造形・想像タイプ
社会的休養
・転換タイプ
考えてみると私は休むといえば、
寝ること、何もせずにだらだらすること、
と無意識にも定義していました。
もっと言うと、
「丸1日予定がなにも無いことが休みである」
と、なぜかシビア目な設定をしていたように思います。
自分で決めた外出や遊びの予定すらも、
休養ではなく活動にカウントしている感じで、
(あ~休んでないな~)と、
謎の自己暗示をしているようでした。
なのでそんな私にとっては、
運動することや、遊ぶことも休養であるという定義は、そうだったのか…!?と少し衝撃でした。
わたしは案外休んでいた
この本のなかでおすすめされている
自分にとって、特に心理的な休養になる行動を
リストアップしておく、というのをやってみました。
本の中ではストレスコーピング(対処)のための
「コーピングリスト」という言葉で書かれていました。
すぐできる私的コーピングリスト
・airpodsで音楽を聴く
・紙の漫画を読む(ちいかわであれば尚可)
・自分で料理を作って食べる
・あったかいのみものを飲む
・食べログアプリで行きたいお店をブックマークする
・Googleマップで行きたいところをピン留めする
・楽天マガジンで面白い造語を収集する(多スク時代…!)
・赤ん坊(姪っ子)の写真を眺める
・美術館に行く
・SUUMOで引っ越しの妄想をする etc…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138434478/picture_pc_ec80801c7ed9ec03cf7c1fd3ece835cc.png?width=1200)
改めてリストアップしてみると、
割といつでもできるものが多いうえに、
日常的に既にやっていた休養がたくさんありました。
「ああ休んでないな~」
という思い込みによって疲れている。
なんてこったいという発見でした。
繰り返されるわたしの「心ぽき折れ期」
ずっと前の話ですが、
身内が過労により、躁うつ病になったことがありました。
単に長時間働くということだけでなく、
疲れたり、心で感じていることに蓋をしたり、
体のサインを無視し続けた先に
心がぽっきり折れてしまうという精神疾患があることを、漠然とですが身近な体験として知っているつもりです。
とはいえ、やっぱりその大変な状態に至る前に、
食い止めるための有効な方法は
「ストレスを溜めない」のような
ざっくりしたイメージしかありませんでした。
身近な人の苦い経験が自分の中にあるにも関わらず、
いざ自分や身近な誰かが、
心や体のサインを無視するような大変な状態にあるとき、うまいこと助けになれていないとも感じていました。
今回、改めて疲労のメカニズムや
休養の戦略という考えに触れて、
「これからはこうやって休めば良いのかも」と、
ヒントを貰えました。
更には前向きに休養していくことで、
私がたまに陥る「心がちょっとぽき折れする」
みたいな、状態も減らせるかな~と思えました。
喉元過ぎるとすぐに忘れてしまうタイプなので、
ぽき折れと復活を繰り返しても、
それはそれで良いのですが、
ぽき折れ期間はあんまり楽しい感じではないです。
仕事の質もやっぱり下がってしまうので
なるべくそんな期間を減らすべく、
休養をうまくなりたいなと思ったのでした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
たくさん休養してくださいね!!
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