見出し画像

ソロゲーマーの心を揺さぶった『風ノ旅ビト』【2020年4月フリーテーマ】

※使用している画面写真はすべて、PS4版です。
(c)2015 Sony Interactive Entertainment America LLC.
Developed by thatgamecompany.

 PlayStation Storeでは2020年5月6日まで、『アンチャーテッドコレクション』『風ノ旅ビト』のPS4タイトル2作品を無料配信しています。これはPSN有料会員のフリープレイとは異なり、新型コロナウイルス対策のキャンペーンとして誰でも無料でダウンロードできますので、PS4をお持ちの方はぜひプレイしてみてください。どちらも間違いなく傑作ですから。

 そんなわけで【今月のフリーテーマ】は、自分がPS3版で『風ノ旅ビト』をプレイした際の、個人的な思い出を語ってみたいと思います。

 といっても『風ノ旅ビト』の最大の特徴は、言葉や文字による説明を徹底的に廃して、画面・サウンド・ゲームプレイを通じてプレイヤーが味わう体験から、複雑で奥行きのある感情を得られる点で。それだけにこんな文章なんか読むのを今すぐ止めて(笑)、先入観なく真っ白な気持ちでプレイしてもらいたいところです。せっかく無料で遊べるチャンスなのですから。プレイ時間も数時間ぐらいとお手軽ですし。

 とはいえ、まったく何も知らないで始めるのも不安だという人に向けて、最低限の説明をしておきましょう。プレイヤーは広大な砂漠をさまよう「旅ビト」となって、はるか遠くに見える高い山を目指して進んでいきます。

 旅ビトがいったい何者で、なぜ山を目指しているのか、先にも説明したように、言葉や文字による具体的な解説はありません。ゲームプレイを通じてプレイヤー自身が感じ取ったものが、ある意味、すべての答えだと言えるでしょう。

風ノ旅ビト_20200420231405 001

 旅ビトは最初、砂漠を歩いて進むことしかできませんが、砂漠のあちこちで空中を漂っている赤い布に触れると身体が光り、その状態でジャンプすると空中を漂うように飛行できます。このフンワリとした飛行感覚が、なんとも気持ちよくて、もっと、もっと飛んでみたいという気持ちになるんですよね。

風ノ旅ビト_20200420231405 007

 ちなみに、フィールド上にある光に近寄ることで、旅ビトのマフラーが伸びていって、ジャンプ時の滞空時間が少しずつ増えていきます。ほかにも不思議な壁画を見ることができる遺跡などもあり、マップ探索の楽しさも用意されています。

 さて、『風ノ旅ビト』にはもう1つ、重要な要素があるのですが、それについては、オレ自身の思い出にも関わるものなので、この後の有料部分で改めて語ることにしましょう。とにかくまずは、ぜひプレイしてみてください。そして『Journey(旅)』というシンプルな原題に込められた意味を、じっくりと噛みしめてもらえればと思います。

風ノ旅ビト_20200420231405 002

【お知らせ】ゲームライターマガジンの過去記事がまとめて読める、お得な「単行本版」が発売中です

2019年のゲームライターマガジンで掲載した過去記事106本がセットになった、「単行本版」をご用意しております。最近マガジンを購読したけど、過去記事も読んでみたくなったという方は、お値段は480円ですので、この機会にぜひどうぞ。

ここから先は

1,369字 / 4画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?