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ついに我が家にアイツがやってきた

先日金沢に出張に出かけた時の帰り。同僚の運転する助手席でふとLINEに目をやると珍しく妻からのメッセージだった。

「〇〇(長男)が38℃まで発熱した。」と青ざめた顔の顔文字をつけて送ってきた。それを見て私も青ざめた。
今まで平穏を保ってきた我が家にもついにコロナの魔手が届いてきたのかと。

世間的にはコロナは下火になってきており、やれCOCOAは廃止だ、秋には旅行の促進キャンペーンを政府自治体が行うとお祭りの様相だ。
しかし人知れず長男の学校では最近度々コロナで陽性になる児童が多かったとの報告を受けている。
ここにきて発熱となるともはや疑いようがない。

これはと思いアマゾンで「研究用」という安い1000円もしないような抗原検査キットを注文し翌日にはポストに投函されていた。
早速届いたばかりの抗原検査キットを開封して長男の鼻の粘膜で検査をした。

以前私も同僚の家族が陽性者となった時に抗原検査をしたが見事に線は1本しか出なかった(2本出たら陽性である。あるいはうっすらと2本目が出ても陽性である)。

しかし残念ながら長男のキットからは黒々とこれでもかというくらいに濃い色の線が不気味に浮かび上がった。

陽性やん…

薄々は感じていたものの実際に事実を目の当たりにするとショックだった。


早速会社の上司に連絡した。
会社の規定により陽性発覚から濃厚接触者は5日間は自宅待機となる。今週は金沢で店舗改装の重要な出張があったのだが、すぐに取っていたホテルの予約を解約した。

県のLINEから「コロナ陽性者になったら」という項目を調べてハーシーズという厚生労働省の経過観察を受けるページに登録した。
「医療用」の抗原検査キットは2日後家族分は無料配布してくれるそうなので早速それを申し込んだ。

よく自宅内隔離とはいうものの私のようにアパート住まいで部屋が少ない場合は隔離のしようが無い。家の中で家族全員がマスクをつけて、少し何かに触れたらアルコール消毒をしたりと気をつけて過ごすしかない。

2日後なんだか身体がだるく喉も痛くなってきた。
いよいよこれはやばいと思ったが病は気からである。気持ちを振り絞り気丈に振る舞った。
そして家族分の抗原検査キットが届いた。

怖いから4人一斉に抗原検査キットを使おうということになり、家族で「せーの」で抗原検査キットにチャレンジするという何かの罰ゲームのようなことをした。

結果、長男はやはり真っ黒の線がすぐに現れた。
私と長女、妻はなんとか無事か…と思って安心して笑って話していて10分ほど経って再び確認すると妻のキットにうっすら線が現れた。
妻も陽性だったのだ。


それから1日経った今日。
私は相変わらずの身体のだるさと微熱と喉の痛みを抱えている。
これならいっそ陽性と判断された方がマシだが、陰性ということで気合で戦っている。

家族全滅となるかこのまま私と長女は生還できるのか。
それは神のみぞ知る、である。



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