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イナズマロックフェス2020オンライン開催に思うこと

昨日は海への行き帰りに「イナズマロックフェス2020」のライブ配信を視聴した。

イナズマロックフェスは我が滋賀県を代表するアーティストである西川貴教さんが主催している野外フェス。

滋賀県野洲市出身の歌手であり、初代滋賀ふるさと観光大使(2008年 - )でもある西川貴教は、観光大使就任の際に「音楽を通じて地元にお返しがしたい」と語っていた。
それを実現するため開催されたのがこのロックフェスで、滋賀県内で初となる大型野外ロックフェス企画であった。開催場所は琵琶湖に面した滋賀県草津市烏丸半島芝生広場。
イベント名は、滋賀県の「滋」を形どったナンバープレートの文字の一部が稲妻に見えることに由来し、開催時期は西川貴教の誕生日が9月19日であることに由来している。(Wikipediaより)

2009年から始まったこのフェス。同じ県内に住む者として気にはなっていたのだがリアルに参戦したのは昨年のイナズマロックフェス2019だ。
昨年私の中で遅咲きの狂い咲きしたももいろクローバーZが出演するということで一気に参加へのボルテージが上がり、友人を誘って参加したのだ。

私の中では本格的な野外フェスは初めてだったのでそのピースフルな感じやあちこちで音楽が流れて豪華アーティストが熱唱するステージに観客が乱舞するその光景にも感動したのだが、何より主催の西川さんが参加するアーティストにリスペクトされていて、西川さん自身が地元滋賀のために様々なアーティストをクレジットして恩返ししたいという気持ちが溢れていたことに感動した。

実際にももいろクローバーZを目当てに見に行ったのだが、参加されていたDragon Ashやキュウソネコカミ、打首獄門同好会などの熱演にも震えるほど痺れた。

そんな好印象もあり、同じお金を落とすならこういう地域に貢献しているフェスに落としたいというフェス自体を応援したいという気持ちも高まったため2020年のイナズマロックフェスにも絶対に参加すると決めていた。

しかしこのコロナ禍であちこちのイベントが中止になる中でイナズマも今年はないのかなと半ば諦めていたところに西川さんの今年はオンラインで開催するという力強い意思表示があり思わず「うおおおおお!」となった。


このイナズマロックフェス2020ではサブスクLIVEというオンラインサービスで月額580円という価格で観ることができた。この会費から全国のライブハウスの存続支援に使われるのだそうだ。そういう苦境に立たされたライブハウスを応援したいという西川さんの優しさも感じられる。

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西川さんが滋賀県庁の知事室から配信して、各アーティストがパフォーマンスするライブ会場とオンラインで繋いで配信するという形。途中、相手の電波状況が悪くなり音声がつながらなくなるというオンラインならではのトラブルが発生。それを「トラブルがあるからこそのイナズマ」とかつて落雷や台風被害で途中中止になった経緯をあげて笑ってカバーしている光景は頼もしかった。

13時から20時30分まで7時間ぶっ通しでMCをされてトークも非常に面白かった。各アーティストのライブもすばらしくエンタメとしてもかなりいい出来だったのではないかと思う。


このコロナ禍で密を避けるという名の下に数々のイベントが中止になったがイナズマロックフェスのように「来年につなげる」とか「みんなを楽しませたい」という思いでオンラインというかたちでもファンを喜ばせる姿勢は本当に有り難いと思う。
エンターテイメントはこのコロナで最も被害を受けている業界のひとつだと思うがこのようにかたちを変えてでも残そうとする姿勢はたくましく感じるのだ。

ただやはりフェスの醍醐味はリアルなアーティストのパフォーマンス。来年は開催できるのか、開催できずオンラインでの開催となるかは今の段階では想像もつかない。


もしかしたらニューノーマルの中ではエンターテインメントはオンラインに収まらなければならないのかもしれない。
その場合にも何らかの仕掛けをしながらさらに進化してくれることを期待したいものである。

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