筋トレして飯食って寝ろ！(『筋トレが最強のソリューションである』感想にかえて)

「うつ気味だ」「仕事もプライベートもやる気が出ない」「自分に自信が持てない」「彼女ができない」「就活がうまくいかない」…

悩みが尽きない世の中である。みなさんも多寡の違いはあれど悩みを抱えて生きているのだ。私ももちろんそのひとりである。

悩みというのは、「時間が解決する」「酒飲んで忘れよう」「温泉に浸かろう」とか、さまざまな対処法が世の中にあるが、本書では、それら「迷信」をすべて薙ぎはらう最強の解決策が提示されている。

それが筋肉である。

Testosterone『筋トレが最強のソリューションである』2016年　U-CAN社

著者のTestosterone氏は、学生時代は110キロを越す肥満児だったが、アメリカ留学中に筋トレと出会い、40キロ近いダイエットに成功した。現在はとあるアジアの大都市で社長として働きつつ、筋トレと正しい栄養学の知識を日本に普及させるために日夜奮闘している。

著者の具体的な活動としては、"DIET GENIUS"がある。あなたの身体を劇的に変化させるための筋トレ法、栄養学の知識が無料で提供される。また、自宅でできる筋トレ法なども積極的に紹介しているため、ジムに入会するよりも安価に、気軽に筋トレを始めることができる。ちなみに、Twitterで同氏を知ってから、私も登録してみた。

話を戻すが、これは人生の問題を解決するための、具体的な方法論であり、あなたを勇気づける精神論である。

「どうやったら自信がつきますか？」とかいう人は自信がその辺に転がっていると思っているのかね？他の誰よりも努力したという自負と、ここまで努力してダメなら仕方ないという潔さが重なって揺るがぬ自信となる。自信満々に見える人たちは怖くて仕方がないからこそ裏で人一倍努力している。それか筋トレだ。(引用)

著書の至るところに同氏の「筋トレ愛」が溢れており、どこか自伝的でもある。筋肉は彼の人生であり、友人だ。なんでも筋トレにつなげるのでなく、「そう考えるか！」と膝を打つような話も多い。格言が多く並ぶので自己啓発書的な側面もあるが、オススメの食事なども記載されており、続きは"DIET GENIUS"で、といったところなのだろう。(繰り返すが無料だ)

バッキバキに鍛えた筋肉痛持ちのあなたの頭の中には、当初あった、あんな悩みなどとっくのとうに吹き飛んでいる。

私も、健康診断で体重がなかなかゴキゲンなことになっていたので、これから自分と戦ってこようと思う。ブヒッ！