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猫を飼う上で辞めたこと


わたしは心配性だ。とことん心配性だ。
可愛くてたまらない愛猫に対しては、より一層心配性になる。

去年の秋、夫に猫のお世話を任せて友人と旅行に行ったのだが、心配で心配で眠れなかった。夫を信頼してない訳じゃないが、なんだかもうとにかく心配だったのだ。帰りは友人と別れた後、ダッシュで新幹線に乗った。

そんな心配性のわたしが、猫をお迎えするにあたって辞めた事をお話しようと思う。


まず1つ目に、[香りものを辞めた]
猫は嗅覚が鋭く、人間の数万倍〜数十万倍とも言われている。柑橘系やスパイスの香りが苦手なのはもちろんだが、化粧品やハンドクリーム、ボディクリームなどもあまり良くないと思う。

専門家ではないのでどこまでが許容範囲なのかは分からないが、もしうちの子が嫌な思いをしていたら、それはもう、居ても立っても居られない。

なので、ハンドクリームやボディクリームなど身体に塗るものは全て無香料に変え、香水も辞めた。たまに香り付きのミストを付ける時は玄関先で手首にのみ1プッシュして、帰宅後は猫に対面する前に洗い流すようにしている。

部屋に置いていたディフューザーも同様だ。猫を家に迎える前に撤去し、猫の周りに香りものがないような環境を作り上げた。

そこまでする必要があるのか?と言われると正直分からないが、とにかくわたしは心配なのだ。猫が苦しむなんて無理だ。しんどいのだ。

その効果のおかげかは不明だけれど、今のところ愛猫は体調不良で病院に駆け込んだ事は無く、とっても元気に暮らしている。


2つ目は、[インテリアにこだわること]
わたしは雑貨屋で働いているのだが、自分の家でも棚に色々飾るのが好きだった。

自分のお気に入りのアイテムを並べて、壁にはガーランドやポストカードなんかも飾っちゃったり…。ドライフラワーや好きなバンドのポスターなんかも飾ったり…。好きなように部屋作りをしていた。

しかし、猫を迎えたことにより全てが床の上に落とされる事となった。
最初こそ「何てこった!」と思ったが、次第に「そんなところにも登れるようになったの、大きくなったねえ」と成長に胸を打たれるようになった。
とことん猫に甘い人間である。

そもそも猫は高いところが好きだし、棚の上なんかは絶好のくつろぎスポットだし、好奇心も旺盛なんだからそりゃあそうなるだろう。
それより、落とした物で遊んで細かいものを誤飲してしまったり、怪我をしてしまっては大変だ。心配だ…。

ということで、色々飾っていた物は全て撤去。
怪我をしそうなものは猫が触れない場所で保管するようになった。

かといってインテリアを楽しんでいないわけではない。
ラグや家具を買い替えたり、模様替えをしたり… 猫にとって支障がないように、お部屋作りを楽しんでいる。
でも、あくまで「猫ファースト」だ。自分のやりたい事より、猫の過ごしやすさを重視している。

ずっと家を守ってくれている猫には、快適かつ安全な場所で過ごしてほしいのだ。


3つ目に[落ち込むこと]
猫はとても優しい生き物だと思う。クールでマイペースなイメージがあるが、実はかなり愛情深い。

たくさん甘えてくれるし、一緒に寝てくれるし、落ち込んだ時は近くでじっと寄り添ってくれる。

以前、体調不良で仕事を早退した事があった。他のスタッフに迷惑をかけた事に罪悪感を感じ、帰宅後ずっと布団に包まっていると、枕元に猫がやってきた。
猫はわたしのおでこにぽちぽち、と肉球を2回乗っけた。
勝手な解釈かもしれないが、頭を撫でてくれているようだった。

その後はわたしの顔の横で丸まって、一緒に寝てくれた。
わたしが体調の優れない時や落ち込んでいる時はいつもそうだ。普段はめちゃくちゃ甘えん坊で、構って攻撃だってすごいのに、こういう時はとても気を遣ってくれているように感じる。

そんな優しい猫に気を遣わせないように、あまり落ち込まないようにしようと思った。猫を迎えてから精神状態はかなり良いが、そういった猫の姿を見てから、より一層前向きにいることを心がけている。

わたしが落ち込む事で、猫の元気まで無くなってしまっては大変だ。
出来るだけ元気に、ご機嫌に、笑顔で生活したいと思えるようになったのだ。


でも、どれも「猫のため」だなんて恩着せがましく思っている訳ではない。我慢している訳でもないし、わたしがそうしたいからやっているだけだ。純粋に心配だったり、大好きだからずっと快適に過ごしてほしいという気持ちだけなのだ。


誰かと暮らす、ということは日々思いやりの連続だと思う。
それは相手が人間でも動物でも同じだ。
誰かのために何かをするのは、自己満足という最大の愛情表現なのだ。



雑貨屋で働く傍ら、ネットショップで猫雑貨の作成・販売をしています 𖥧𖥧
ぜひ遊びに来てください 𓅿. 。𓂃𓂃𖥧 ◦ ゜


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