1人男の娘AC-9:冬

ティーカップ横綱 一人 Advent Calendar 2020 九日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/5488


今日は諸事情でめっちゃ短文です。

冬は女装に向いている。

というか、そもそも夏が女装に向いてなさすぎる気がする。骨格も毛も出るような薄着に無駄に蒸れるウィッグ。それに比べて冬の何と楽なことか。

まずすね毛である。脱毛器や脱毛サロンで発生そのものを防がない限りは毎週のように剃らなければならないが、皮膚が弱かったりすると剃るたびに血が出たり、そうでなくとも肌荒れが起きたりするのでカミソリは奨励されない。ので脱毛クリームを使いたいわけだが、こいつも結構難儀である。というのも毛を溶かすので直接触ると結構しみるのである。…いや、ちゃんとそれ用のスポンジがあるのだが、スポンジだけで全身の毛を駆逐できるように塗ったりするのは至難の業であり、どこかしら塗り残しがある。で、剃りのこしはやたらと目立つ。やってられるか。

一方冬であればこんなことを一切気にせずにタイツを履けばいい。(いや別に夏でもタイツ履けばいいんだけど…)あるいはそもそも長ズボン(キュロットとか(キュロットはズボンじゃねえだろ))に長袖なので手の産毛程度しか気になる部分はなくなる。もっとも靴下の長さなんかを調節でしてないと剃ってない場合脚の剛毛がチラリズムする場合があるので留意。というか冬の間に剃って脱毛器を当ててしまった方がいい。というのもどこを剃ったかという剃り残しの問題も冬にはないので、ご自身のペースで脱毛ができる(オンデマンド方式)。

つぎにあるのは衣類の量である。そもそも女装というのは男性である自身の体に対して足し算で考えていかなければいけないのだが、実際の女性の体積というのは男性よりも小さい。つまり衣類を足せば足すほど女装にはなっていくが女性的なシルエットから離れていくというジレンマがあるのである(ほんとかよ)。また、オフショルダーなど露出の多い服装では男性的な骨格や、女性と位置の違うくびれおよびへそがあらわになるためパス度が下がる、とも言われる(個人的にはオフショルへそ出し女装男子は性癖ですが)。その点冬であればそもそも全身を覆うかつ重ね着が前提の衣類である。シルエットとして大きくなりやすいこともあり、男性が同じ衣装を着ても比較的違和感が少ないといえる。長袖や長めの丈のスカートやキュロット、ジーパンをはくことが多いのも、毛だけでなく骨格を隠す点でも有用だ。もっともシルエットを大きく見せ過ぎないという点では中に着るものの数は実際よりも減らさなければならないが、おしゃれは忍耐。ある程度の肌寒さには耐えなければならない。

最後にウィッグがむれる。夏はあんなの被っているの本当にやっていられない。アトピー体質だったり皮膚が弱かったりすると特に。じゃあ地毛にする?といっても人の髪の毛というのはそう簡単に伸びないし、365日フルタイムで女装する覚悟を一々女装男子に求めていたらそのストレスではげると思う。…いや、ハゲたらウィッグ被りやすくなるけど。

冬は女装に向いている。今年はマスクで顔の大半を覆うこともあり特に向いている。

はよやれ。

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