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一人男の娘AC-20:男の娘同士の恋愛はなんと呼ぶべきか

ティーカップ横綱 一人 Advent Calendar 2020 二十日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/5488

大遅刻とかそういうレベルじゃねえ。カレンダーに書いていたネタが2日分記事で消えることがしょっちゅうだった以上、内容を考えるのにも時間がかかるのはある意味致し方ない…

皆さん、恋愛してますか?私は…。みなさんがどういう恋愛をしているか、あるいはしていないのかについては個人の自由ですが。そういえば今日、男の娘が多い大学として有名(?)な電気通信大学で公開ゼミナール「恋愛お悩み講座」というのがやっていました。ツイッターのタグはトレンド入りもしていたようですが、正直回答はふわっとしてて毒にも薬にもならない感じでした。筑波大でこういうのやったら炎上しそうだなぁ、と思いました。

現実世界、創作共に恋愛というのは圧倒的に男女のそれが優勢です(当たり前だろ)。だからそれにはいちいち名前はついていない…のが一昔前までの話でしたが、最近ではNLというラベルが貼られたり貼られていなかったり。男同士ならBLやらバラやら、女同士ならGLやら百合やら。特に創作においては恋愛の関係を持っている対象の性別に依存して様々なラベルがついています。なぜかと言うとこれはどれを好むのかが人によって違うので、迂闊にまぜこぜにすると人はお気持ちばかり言い出すことになるからですね。お気持ちにさせないための予防線として、ラベルでジャンル(オタクの生息域)を分けているわけです。

一方、男の娘同士の恋愛というのは一体どういう名称のラベルが付いているのでしょうか。肉体的性別で冷静に考えればBLとか薔薇とか女装ホモとかが当てはまりそうな気がしますが、男と言い切るには女性的要素がかなり強いとも思えます(創作の話です)。なので人によっては女装レズと言っていたりします。どっちやねん。

そもそも、「男の娘」が絡む恋愛関係をどう表せばいいのかなんて誰も何も定義していません。いや普通に男×男の娘とか女×男の娘とかそういう表記にしておけばいいような気もしますが、BLとか百合みたいないちいちセックスの関係性を書かせるような生々しい表記でなくキャッチーな略語を使いたいというのはオタクとしてもマーケティングとしても願望なわけですよ。でも下のやつは燃えたよ。

この炎上の要因としてはもともと「男の娘」側の定義が定まっていないのにも問題があります。単なる「女装男子」から性別以外の生活実態が全て「女の子」なキャラまで包含している用語なので、ストーリーやバックボーンもなしにイラストだけ見せられて「百合なの!?」とたまげられていても勝手にたまげてろという感情しか抱かないわけです。もちろんどんなストーリーやバックがあろうとも「ペニスが存在している時点でそれは百合ではない」と断言するオタクは結構いるのは事実(ふたなり界隈ともそういう揉め事があったりなかったり)ですし、まあそっちの主張にも一理有るかなという感じがしております。

で、主題である男の娘同士の恋愛についてですが、ここまでの流れを見れば分かる通り、みんなてんで言うことがバラバラなんですね。そもそも男×男の娘の関係性だけでもBLって言う割には男の娘側が攻めになると逆アナルとか言うし。どっちが逆とかないだろ。

実は一昔前「鈴蘭」というのが男の娘同士の関係性を表す言葉として流行りそうになりましたが、流行りませんでした。ニコニコ大百科いわく、ニコニコ静画が発祥の言葉らしいです。スレ住民たちは「菊とか蓮みたいなメジャーな花にしなかったのが敗因だろ」「薔薇で作った百合の造花でいいだろ」とか言ってますが。鈴蘭ってそんなにマイナーな花だっけ?どうぶつの森にも出てくるし…

この漫画には鈴蘭の呼称が出てくるらしい

どうでもいいけど、実際に薔薇で百合の造花って作れるんですかね。ではまた。


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