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薬局で待たされる理由

SNS等でたまに「薬を出すだけなのに遅い」と怒っている人を見かける。たしかにこれはなぜか本当に知らない人も多いと思う。

あくまで私が勤めている先での話だけになるが、
受付事務・調剤(処方箋の通りに薬を揃える作業)を担当している私の目線から語らせて頂きたい。

まず受付。保険証の内容に間違いがないか、期限が切れていないか、本人のものかを確認。保険証の番号を間違えていたり、期限切れのものだと後々発覚した場合少し面倒なことになる。
そして処方箋の内容をパソコン上で入力。これも全て手打ちの時は多少時間がかかる。それから明細や領収書などを印刷。

次に調剤。薬を出すだけと言っても、錠剤を数えて揃えるのも種類が多くなると時間はかかる。
あとは分包(一回分の薬を一袋ずつにまとめる)になると、錠剤を一粒一粒全部取り出して機械に入れて、出て来た袋の中身を確認。これにもかなり時間がかかる。
あとは在庫が足りず、今から仕入れることは可能か、卸の業者さんに確認をしている場合も。
そして当局は皮膚科近くの薬局なので、軟膏を出すことが多い。それも、チューブを1本出すだけならすぐに終わるが、複数種類の軟膏を混合で出す場合が大変。処方量にもよるが、チューブの軟膏を数十本絞り切って、容器に入れて混ぜて…という作業は結構な時間がかかる。
その作業をしていると次に進めないので、後の患者も待たせることになってしまう。


あとは薬剤師さんによる飲み合わせの確認。病院での処方が間違えてることも実はよくある。こちらの薬剤師の先生曰く、「医者は医療のプロであって、薬のプロではないから、薬の知識がない人も多い」のだそう。
処方箋に間違いがあれば病院に確認し、変更してもらうことも頻繁にあるので、その場合をやはり少し時間はかかる。
私は薬剤師ではないので、あまり無責任に詳しくは書けないが、患者への投薬やヒアリングにも色々大変なことがある。

さらっと簡単に書いただけでも結構な文字数になったが、各工程でそれぞれ時間がかかる原因がある。これらのことを少しだけでも理解して頂けたらいいなと思う。

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