【PMBOKワンポイント】スコープ・マネジメントとは?
不定期更新でお送りする【PMBOKワンポイント】です。
「スコープ」という言葉も普段のプロジェクトでは聞かれない言葉かもしれません。
「スコープ」とは、作業範囲や成果物を表します。システムの仕様を定義するものとして「要件定義書」がありますが、「要件定義書」は「スコープ」の一部となります。
「要件定義書」は成果物であるシステムの仕様が書かれているのですが、成果物はシステムだけではなく、マニュアルや設計書なども含まれます。
また、「スコープ」はこういった成果物の範囲(プロダクト・スコープ)だけでなく、作業の範囲(プロジェクト・スコープ)も定義します。
プロジェクト・スコープは、成果物を作成するための作業だけでなく、付帯作業のようなものも含まれます。例えば、利用者への研修などがあります。
この「スコープ」は作業量、つまりコストに繋がるものなので、「スコープ」が明確になっていないと、プロジェクトが進んでいったときに「この作業が漏れていた」ということでコストの増加につながります。
顧客との協議などで作業範囲が増えるような場合も「統合変更管理」の回でも触れたように定められた変更手順にしたがって「スコープ」を管理していかないと作業量がどんどん膨らんでしまってデスマーチに陥ってしまうことになります。
「スコープ」の管理は、プロジェクトマネジメントの肝となる部分であると思います。
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