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「かわいそう?」「わがままに育つ?」ひとりっ子ママが思うこと

私の子どもは、4歳の男の子ひとり。

「きょうだいは、作らないの?」

なんて言葉をたくさん浴びせられてきたけど、子どもは息子ひとりだけだと決めた。

☑ふたりめがいた方がいいと思って頑張ってみたこと
☑結果として息子ひとりを育てていくと決めたこと

を綴っていく。

ひとりっ子が言われがちなこと

子どもがひとりっこだと言うと…

「きょうだいは、作らないの?」

「ひとりだけなんて、かわいそう」

「ひとりだと、わがままに育っちゃうんじゃない?」

なんて言葉を浴びせられがち。

みんな悪気はないんだろうけど、言われた方は少し反応に困ってしまう。

ふたりめをつくらなきゃと少し頑張ってみたけど

息子が3才になり幼稚園にあがると、まわりはきょうだいがいる子ばかりだった。

ただの偶然か、きょうだいがいる子が目についてしまっていただけか…。

なぜか息子ひとりだけ、という環境に漠然とした不安があって、

「やっぱり、きょうだいはいた方がいいのかも?」

と思い、子どもができるよう少しだけ頑張ってみることにした。

1年ほど頑張ってみたけどできる気配はないし、心の底では

「できちゃったらどうしよう…」

という気持ちがあった。

子どもが欲しいんだか、欲しくないんだか、よくわからない感覚になっていた。

ひとりめのときは排卵検査薬を使ってみたり、連続でタイミングをとったりしてみたけど、そこまでは出来ない自分がいた。

1年ほどゆるく頑張った結果、

「もうふたりめは、いい」

という結論に至った。

すると心がすーっと軽くなったのだ。

私がふたりめを作らないと決めた理由

私がふたりめを作らないと決めた理由は、4つ。

①自由を手放したくない
②妊娠中の苦しさを味わいたくない
③生まれてくる子への不安
④私自身もひとりっ子

どれも身勝手な意見と言われてしまえばそれまでだけど、私の素直な気持ちをそれぞれ話していく。

①自由を手放したくない

息子が幼稚園にあがり、久々に自由を手に入れた気持ちになった。

幼稚園に行っている間、仕事をしたり運動をしたり、友だちとランチに行ったりできる。

こんな身軽に行動できるの、いつぶりだろう?

また妊娠出産、赤ちゃんのお世話・・・となると、あっという間に自由時間が奪われてしまう。

もちろん、小さな子どもがいて自分の時間を見つけるのが上手な人もいると思うが、私はとてつもなく不器用なのだ。

②妊娠中の苦しさを味わいたくない

妊娠中に味わったつわり・妊娠性湿疹・妊娠うつを味わうのはもうゴメンだと思った。

「それでもいいから子どもが欲しい!」

という気持ちには、到底なれそうになかった。

水も飲めないほどのつわり、夜も眠れないほどの湿疹のかゆみ。

毎日、不安で押しつぶされそうな心。

普段は健康体だからこそ、妊娠期間は生きていて一番苦しいと感じた約1年だった。

妊娠出産をしている女性を心からすごいと思ったし、今も世のお母さん方を大尊敬している。

③生まれてくる子への不安

反感を買ってしまうかもしれないが、ふたりめの子どもが障害を持って生まれてしまう可能性も考えた。

私の近しい親戚には、知的障害や自閉症など、障害を持った人が数人いる。

彼らはとても明るくて愛らしいし、小さいころからよく一緒にいたので偏見はない。

だが、一緒にいるのと育てるのでは訳が違う。

間近で障害を持つ子を見ていたからこそ、

「障害を持って生まれてきたら、私は育てられるのか?」

という不安で頭がいっぱいになる。

どんな子が生まれてきても、かわいいわが子に間違いはないし、愛せる自信はある。

でも、未然に防げるのなら、防ぎたいと私は考えたのだ。

④私自身もひとりっ子

ふたりめの子どもを作らない理由のひとつとして、私自身もひとりっ子で育ったことが挙げられる。

ひとりっ子だったというだけでなく、物心着く前に父親と死別したので、私は母子家庭で育った。

家に帰っても母がいないことはあったし、夕飯もひとりで食べることが多かった。

寂しくなかった、と言うとウソになるかもしれないが、9割はひとりっ子でよかった、と思うことばかりだった。

好きなものを好きなだけ買ってもらえたし、やりたいことは全てやらせてもらえた。

ひとり時間を過ごすのが好きで、静かな家が大好きだった。

なにより、母は私にうざったいくらいの愛情を注いでくれた。

もちろんケンカはたくさんしたが、昔も今も仲がいい。

そして、年の離れたイトコが家の近くに住んでいて、私のお姉さんになってくれていた。

今でも、一緒に遊んだり家を行き来したりしている、大切な家族のひとりだ。

きょうだいより少し距離があるからこそ、心地いい関係が築けている思っている。

息子にも、お兄さんになってくれる親戚がひとりいる。

私と息子は、環境に恵まれているのかもしれないなと、この文章を書きながら改めて思った。

結果、ひとりっ子を選択してよかった

ひとりっ子を選択してよかった、と思う。

自由な時間を満喫できるし、息子にたっぷりの愛情を注げるからだ。

金銭的にも余裕があるので、息子がやりたいと言うことを全てやらせてあげられている。

旅行も、息子が見たい、行きたい!というところには、必ず行くようにしている。

「やりたいことを全てやらせていたら、わがままに育つのでは?」

という懸念はなくはない。

だけど、子どもの可能性を広げてあげるのが親の使命だと考えているので、なるべく色々な体験をさせてあげたいと思っている。

これが教育上あっているのかどうかは、正直わからないけれど…。

ただ、息子が将来、

「妹や弟が欲しかった!」

と言い出す可能性もある。

そのときは申し訳ないけど、

「子どもはあなただけで十分だと思ったの」

と伝えるしかない。

さいごに、

・きょうだいがいるのが悪いんじゃない

・兄弟がいればいいことがたくさんある

という気持ちがあるのは、わかってもらいたい。

きょうだいがいることがうらやましく感じることはあるし、これからもいいなぁと感じる場面も多そうだ。

だが、きょうだいがいる子と同じように、ひとりっ子にもいいことはたくさんあるし、あえてそれを選択した人がいるということも、知っておいてもらいたい。

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