「心の病」の脳科学p57〜73
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脳の疾患には、神経変性疾患と精神疾患がありす。神経変性疾患は、パーキンソン病やアルツハイマー型認知症などです。精神疾患は、統合失調症や躁うつ病などかあげられます。
神経変性疾患は、名前の通り神経が変性する。神経が変わってしまう病気です。
神経細胞が死んでしまったりすることで、ご飯を食べたことも思い出せないなどの記憶の障害などが出てきます。
一方で、精神疾患はそういった脳の萎縮や神経細胞の変性などがみられないそうです。原因としては、神経回路の配線の変化が考えられています。
脳は機能が分かれています。例えば、手を動かすところか皮膚での感覚を把握しているところなどは脳の中でも別の場所で処理しています。
機能自体が分かれていますが、お互いに繋がりはあります。そのつながりである配線の変化やエラーが精神疾患の原因ではないかと書かれています。
脳では、外からの刺激と今までの経験による予測を重ね合わせて世界を理解しています。
外からの刺激は、目に入ってくる情報や耳から聞こえる音、触った感覚や温度などです。
そういった情報を脳内の辞書と重ね合わせることで、目の前にある物や聞こえてきた音が
誰の声であるのかを判断しています。
この統合がうまく行われていないのが、統合失調症だそうです。
幻覚や幻聴なども、外からの刺激と脳内での重ね合わせのバランスが崩れたためと考えられています。
統合失調症の統合ってそういう意味だったのか〜と、今さらながらに膝をうちました。
章ごとに専門の先生が執筆されているため、しっかりと読んでいけたらと思います。
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