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HDD16台積みPCが何故出来上がったのか振り返ってみる

はじめに

いてんです。
私が初めて自作PCと出会ったのは今から26年前1996年の春でした。そこから26年間、2年に1台くらいは自作PCをしながら生きています。私の自作PCヒストリーは今度別の記事にしたいと思います。

現状で使用しているPCがHDDを16台積んでいてなかなかレアケースだと思いますが、なぜこのようなPCを使用しているのかについて振り返ります。あくまでPC周りのポエム記事を書く練習としてこの題材を選びました。

現状のマシンのスペックについて

現在メインで使用しているPCのスペックはおおまかに以下の通りです。

  • CPU Intel Core i7-12700KF

  • メモリ DDR5-4800 16GB*4(Samsung)

  • マザーボード ASUS ProArt Z690 Creator WiFi

  • グラボ Palit GeForce GTX1080Ti

  • システム用SSD WD Black SN850 1TB

  • データ用SSD WD Blue 1TB(SATA/M.2)

  • 電源 Thermaltake Toughpower grand RGB gold 850W

  • Windows11 Pro

ここまでなら、12世代Coreに2?3?世代前のハイエンドグラボの構成と言った形ですが、これに今回の肝となるパーツを組み合わせています。

  • RAIDカード Microsemi ASR-71605

  • HDD Seagate ST8000DM004 16台

  • ケース FractalDesign Define7XL

本体重量を計ったことはありませんが、とにかく重いです。腰を痛める程の重量があります。逆に言えばそれだけ強固で、ルンバi7が突っ込んでもびくともしない程度の重量となっています。

なぜこのような構成になったのか振り返る① RAIDカードとの出会い

以前は、Ryzen7 2700Xのメインマシン+i5-7500のサブマシンの2台構成でした。サブマシンは当初は録画マシンとして利用、その後録画用途が必要なくなった事でファイルサーバーとなっており、マザーボード(Asrock Z270 Pro4)上のSATAポート6基に4TBや6TB程度のHDDを直結していました。しかしその後、古い動画の超解像編集などをしていくに当たり、編集作業のバックアップのためにHDDの空き容量が足りなくなり、HBAの導入を考え始めました。
幸い、サブマシンはiGPUのCPUを使用しておりPCIeスロットが丸々空いていたため、今後のHDDの増加も見込み、中古で安いRAIDカード/HBAを探していたところにちょうどグッドタイミングで見つけたのがMicrosemiのASR-71605でした。
価格はヤフオクでケーブルも込みの価格が3万円。2018年頃だったかと思いますが、当時は新品が12万程度だったためかなり安かったと記憶しています。PCIe 3.0 x8接続で帯域もバッチリ、SATA接続のSSD16台でRAID0を組むと10GB/s位で動作するものでした。ただし導入前の時点でHDDは使いまわす(HDDを新調出来る程の余裕が無かった)のを前提としていたため、既に動作していたWindowsの記憶域プールをそのまま利用するためにRAIDとしては使わずただのHBAとして使う事にしました。

なぜこのような構成になったのか振り返る② ST8000DM004との出会い

当時、1GB単価が一番安かったのがST4000DM004からST6000DM003に変わった頃でした。単価は若干高かったのですが今後のHDDの事を考えてST8000DM004を2~3カ月に1~2台程度増やしていきました。実際その読みは正解で、その後4年経った今でも一番単価が安いHDDがST8000DM004のため、交換もとてもしやすいのが良かったと思います。
残念なことに今まで購入した18台のST8000DM004のうち5台がRMA交換、1台が保証切れによる廃棄、1台が異音のため別用途で使用となっています。評判通りで質が高い訳ではなく、そもそもバックアップ等の用途には向いていないと思います。しかし価格で見ると暫くは他社製品と比較して安かったため、用途を選べば「アリ」なのかなと思います。

なぜこのような構成になったのか振り返る③ Define7 XLとの出会い

その頃サブマシンで使用していたPCケースはFractalDesignのDefine R5で3.5インチHDDは8台まで導入可能でした。システム構成としてビデオカードが無いためケース内の空きスペースがあったのでそちらにHDDを直置きしていました。昔AntecのSOLOを使用していた時も同じような感じで使っていたので大丈夫だろと言う適当な感じです。しかし12台を超えてきた頃に置く場所が無くなりHDDを大量インストールできるケースを探す必要が出来ました。
PCケースではなく、サーバー向けケース(エンクロージャ)も選択肢に当然ありましたが、一般家庭では置き場が問題になります。余談ですが、昔は3.5インチ(内部)や5インチがアホほどついているケースがあり使ったことがありますが、PATAのケーブルが届かない等の問題が発生していました。
さて、現代では自宅のPCにHDDを使う事も少なくなってきており、3.5や5インチのドライブベイレスのケースの方が売れているイメージがあります。実際私もHDDをマシンに入れなければそれで充分ではありますが…。
ケースを探し続けていましたが、たまたまPC Watchで見かけた以下の記事が発端となりました。

Define R5を使用していましたし、FractalDesignのケースは好きでしたのでDefine7の存在も勿論知っており、Define XLの後継となる Define7 XLも良いなと思い始めました。そして気付いた時には自宅に届いていました。

問題があり、HDDトレイの在庫が少ない事、HDDトレイの色が混ざりそうだった事、HDDトレイが届くのがいつになるのか分からない事と、結構困り事が多く、全て届いてから作業を開始したかったのと仕事が忙しくてしばらくケースの入れ替えを行えずにいました。結局ケースが届いてから2か月後位に入れ替え作業を開始しました。

なぜこのような構成になったのか振り返る④ 12世代Core

メインマシンのRyzen7 2700X/X470の構成もだいぶ古くなってきていたため、CPUを3700Xや5600X等にアップグレードすべきか迷っていました。またそのころはメインマシンとサブマシンのデータ転送速度に不満が出て来ており、1000BASE-Tでの接続を10GbEまたはInfinityBandでの接続にすべきかも迷っており、今後構成をどうするか、どこを変えるか等毎日のように頭を悩ませていました。

そんな中登場したのがIntelの12世代Coreでした。12世代Coreの性能が大きく向上したこと、今後使っていくのに有利な面が多いことを期待して導入を検討しました。そこで問題になったのがいつもの事ですが費用です。
メインマシンの2700Xをリプレイスするだけでは費用対効果が大きく見込めなく、当然電気代もかかるので、2個イチにする方向性を考えました。バックアップ等で使うHDDは内部接続のためネットワークの帯域も気にせずに使用できそう。電源は手持ちの850Wを使用すれば問題ないかな?程度の軽い気持ちでした。電源は今のところ足りないことは無いので今後も問題ないかと思います。

なぜこのような構成になったのか振り返る⑤2個イチ計画

2個イチにするために必要な条件を書き出しました。

  • CPUはi7-12700K

  • 240mmのAIO水冷

  • PCIeが x8/x8と分割出来る

  • 今後のために10GbEを搭載している

  • 24/7稼働に耐えられる電源周り

Z690は必然的に決まりましたが、PCIeが2分割できるマザーボードはほぼ全てDDR5対応のものしかなく、手持ちのDDR4が使えないデメリットがありました。色々検討した結果、ASUSのProArt Z690 Creator WiFiというクリエイター向けを謳うマザーボードにたどり着きましたが、在庫の問題もあり結局2022年1月に購入となりました。このマザーボード、購入当初は日本は対象外でしたが、AdobeCCが3カ月無料になるコード付きだったため実質2万円程度値引きと同等となっています。

結局のところ満足しているか

HDDが16台積んでありそれなりのスペックのPCになっていますが、2個イチ用途としては不十分な点も多いのが現状です。2台構成の場合は1台で作業中にもう1台でBDを書き込んだりながら作業が捗りますが、1台だと同時にいくつもの作業ができない・しづらい事もあります。自作PCにいくらでもつぎ込めるならこんな奇怪な構成にすることも無いのですが、現状仕方ないのでしばらくはこの構成で使用していきたいと思います。

おまけ 記憶域の構成について

記憶域プールでの運用です。
8TB*16で115TBのプールとなっています
記憶域① E: シンプル 63TB
記憶域② F: シンプル 63TB
記憶域③ G: パリティ 16TB
ご存じの方も多いと思いますが、記憶域ボリュームは最大で63TBまでしか作成できません。シンプルボリュームだとディスククラッシュでボリュームがそのまま死にます。今まではUSB↔HDDの変換を使うと一時的に復帰できたことがほとんどなので、その間にドライブの削除をしています。

Windowsの記憶域は使いやすいのですが、シンプルボリュームの場合でも速度が速くはないです。我が家の環境だと300MB/sも出ません。パリティは更に遅く100MB/sも出ません。

本当に大事なデータは別部屋のNAS、編集中のデータやクラウドストレージの受け皿としてM.2/SATAのSSD、動画データ・編集バックアップなどは基本は①と②に、編集後のマスタリングデータは③の記憶域にとりあえず保存しています。マスタリングデータはBD/DVDに書き込んだりしたのち、折を見て削除しています。

大変長くなり中身が無い文章で大変恐縮です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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