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【WEBディレクター向け】ヒアリングの基本

WEBディレクターが、クライアントから要望をヒアリングし、
デザイナーに制作依頼(または指示書を送るケースの場合)で書いていきますので、ご了承ください。

■ヒアリングで達成したいゴールはこれ!
【全員が、なんとなく同じ完成ビジュアルを想像できる】
└デザイナーに複数案をだしていただくケースでも、完成像(答え)がない状態でデザイナーにあてずっぽうで制作依頼を出してしまうと、リテイクも多く発生してしまうため、全体のスケジュールが後ろにずれこみ、期限に間に合うことが困難になってしまうケースも。また、クライアント側のデザインの良し悪しの判断が定まらず、承認者の好みによって左右されてしまうことを避けるため、あらかじめ完成像のすり合わせもかねて重要な場面となります。

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▼聞き出したいことは以下▼
・クライアントの過去デザインはどうだったか。(課題の抽出)
 └成果をみて良い部分、改善する部分をお互いに再認識する。
・なんとなくイメージしている完成像に近い参考イメージをいただく。
 └NG例も同時にいただけるとよい。
・デザインコンセプトをできるだけ具体的に言語化すると?
 └コンセプトキーワードを複数あげてもらう。
・ターゲット(誰に向けて作る?)を決める。
・クライアントの社風や、意思決定者の好みなデザインは聞いておく。
 └意思決定者がだれか確認も同時に行う。
・最後に今回のプロダクトのイメージにあっていれば好みと外れても問題ないか聞く。(念押し)


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■ヒアリング簡単3ステップ_をご紹介!
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① 要件・課題を箇条書きにしよう!
クライアントから本案件の要望や課題、こんな感じにしたい!などなど。
要望を箇条書きでどんどん書き出していこう!

【例】※よくある事例を書いてみました。
・いろいろ種類があることをアピールしたい。
・探しやすいほうがいい。
・シンプルな感じがいい。
・お得感やセール感をだしたい。
・ターゲットは女性男性全部20代~40代!
・前回の特集ではインパクトで、同業他社に負けて印象が埋もれてしまった。
・もっとコンバージョンにつながるような設計にしたい。

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書き出した要望をまとめたら、再度すり合わせしよう!
※できればクライアントの担当者だけではなく、案件にかかわるひとをできるだけ多く呼ぶとよいです。(具体的につめていく場面です)
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② もうすこし掘り下げよう!
書き出した箇条書きを元に、情報を整理したり掘り下げよう!
 ※特に、「シンプル」や「かわいい」などの曖昧キーワードはクライアント内でも、デザイナーと担当者、上長でもそれぞれ感覚に差があるものなので、具体的に何が正解か詰める必要がある。

【例】
★探しやすく見つけやすい
┗いろいろ商品がある
┗お得感やセール感
見せ方の具体的な方法はどうしよう?
⇒カテゴリーの幅をみせる?
⇒メインビジュアルにいろんなジャンルの商品をいれる?その中でもどの商品が推しですか?
⇒探しやすいってことは、ページ内の情報の優先順位整理したり、種類が多い場合はカテゴリー分けしたりしたほうがいいでしょうか?

★シンプルな感じ。
⇒シンプルやお得感などは、感じ方に差がでやすい!
これがシンプルに感じる、と思ったイメージやホームページを探しましょう。

★ターゲットは女性男性全部!
⇒メインターゲットとサブターゲットを決めましょう!
⇒メインターゲットは昨年の購買データを参考に決めることが多い、データをもとに絞り込みましょう。
⇒メインターゲットのペルソナを決めよう!
 デザインゴールを共有するのにとっても重要になります。どんな人物像か、制作スタッフ全員が頭の中に(ドラマにでてくるキャラクター像ぐらいのレベルで)思い浮かぶくらい細かく設定する
(例)今年結婚し、母の日に義母にプレゼントを贈ろうと思っている女性26歳。趣味は○○、家族構成は○○。家族年収は○○。住んでいる地域は○○。義両親の住んでいる地域は○○。

★インパクト負けしてしまった!
⇒同業他社の参考を用意し、メインカラーを何色にするか決めましょう。
(例)この時期はクリスマスの時期だから、赤と緑はかぶってしまうからあえてやめよう。

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③ 要望の優先度を再設定しよう!

たくさんでてきた、要望の中で、
全部を同列に同じくらい表現するのは難しいので、

★絶対に守って欲しい要件とそうでないものを明確する。
 └あらためてクライアント担当者に確認していただく。

★要望通りではなく、デザイナーに案を出してほしいところを明確にする。
 └要望をかなえるためのデザイン提案してほしいと思う場所は明確にする。(重要箇所をしぼる。逆に「全部重要」は制作難易度が大きくなってしまい予算にもよりますがほとんどの案件でNGではないでしょうか。)


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以上となります。

皆様のご参考になれば幸いです。


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