やる気の子たちは普通の生活に飽きてる!

すべての人がそうだとは言い切れないけど、どうやらそういうことらしいなってことだけ、僕はとりあえず今日少し理解できたような気がする。


丹波篠山市で、今日はじめての「こども起業塾」である寺子屋トガリのトライアル授業を開始した。3ヶ月間のトライアルで子供達に学びを提供して、実際に売上を立ててもらったり、自分の商売を考えてもらったりなど、実践的な学びを提供して体験してもらうつもりだ。


今日来てくれていたのは、中3男子2名と、中2女子1名、そして小5の男子1名である。僕がなぜこの事業をみんなとやっていきたいのかという思いを伝えてから、彼らには自己紹介をしてもらうことにした。

そのなかで、中2の女の子が「就業体験プログラムやってみたけど面白くなかった」と言った。どうしてかと尋ねると、地域の飲食店でのホールスタッフを経験するための就業体験だったらしいが、もっと売上をどうするとか、そういう挑戦的なことがしたかったのに、ただホールでの仕事だけを任されたことがとても退屈だったという。もっと面白いことさせてもらえると思ったのに、ということで、そうか、退屈してたんだなと思った。


それ以外の子達もなんやかんやと、自分がいまやってることについて話してくれたけど、普通の生活にちょっと飽きてて、なんか面白いことができればチャレンジしたくてここに来てくれたんだということがわかった。


さて丹波地域に10月の季節がやってくれば、これはもう黒枝豆の収穫時期であり、この時期はもう黒枝豆一色になるのである。なぜかって、全国的に知名度と人気があって、実際に売れているからである。いま、丹波に足を運ぶ人たちは黒枝豆を食べたい、買いたい、と思っている人たちが集まる。


そこで彼らに収穫体験と、その袋詰めの作業をした上で、値決めと販売までを一緒に考えてみようよってことを提案し、早速プロジェクトが始まった。

今日はじまったトライアルだが、27日(日)には黒枝豆を彼らが販売することになるだろう。まずは人が自分たちが苦労をしてかけた時間に、ちゃんと対価を支払ってくれる実感を持つことを第一ステップとしてみようと思ってこういう企画を提案してみたわけだが、実際かれらはどう思ったのか。


「なんか、意外と難しくない」

「面白い。販売するの楽しみ。」

「儲かったらなにしようかと考えている。」


前向きな気持ちである。日常の中に、自分たちが今まで見たこともなかったことがある。当たり前の退屈な毎日が続いて、このまま大人になって、このまま退屈に死んでいくのだろうかとでも思っているのかもしれない。

慎ましく生きることが悪いことではない。

だけどそれでは張り合いがないと思ってしまう人たちは、全力で生きるしかこの生を全うすることはできない。全力で生きようとする人たちにとっては人と同じペースでやるってことは拷問なのだということを知っている。


だから彼らの退屈を解消しようと思う。

彼らが面白がってやれることが地域を驚かせることにつながる。

そして周りにいる大人も子供も認識を改めるようになっていく。


よーし、はじまった。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。